【小説】[17:絶望](東方二次創作)

神の風をふかしにきたぜ! 小説 #この世に一人の俺と君
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「...そうだ、狂夜君。スマホ貸してくれない?」
「え?」
ある日の帰り道、出会って...いろいろあって...1,2週間くらいのころ。そんなことを言われた。
別にいいけどと俺はスマホを貸す。
さとりは慣れた手つきで自分のスマホと俺のスマホをいじり
「はい、返すわ」
「なにしたの?」
「お互いのスマホの位置がわかるアプリよ。どこにいるかわからないときは、それで互いにどこにいるかわかるじゃない?」
「それって地味に監視もできてしまうのでは?」
「そうかもしれないわね。でも、狂夜君は私を監視したり危害を加えるような人ではないでしょう?」
「まぁそうなんだけどさ...」
「それに...お互いにどこにいるかってのは、わかってた方が安心するでしょ?」
さとりは、少し微笑みながら言った。
俺はその一言に対して
「別に、お前を置いてどこかに行ったりはしねぇよ」
...と、俺は笑って返す。
さとりは、少しの間虚を突かれたような顔をしていたが、言葉の意味を理解したのかほんのりと耳を染める。
「...そうね。それもそうだったわね」
彼女はそう、俺に笑って返した。


※ ※ ※ ※ ※


...さとりさんが、いない。
学校に行って、そう気づいた。
また風邪でも引いたのだろうか。
そう思うことにして、俺はいつも通り授業を受けた。
別に、授業に興味はない。
だが、勉強しなけりゃいい職に就けないという将来の不安から俺は勉強をしている。
そして、長いようで短い一日の学校という空間における授業を受けた。
俺はそのあと、まっすぐさとりの家に向かった。
家のチャイムを鳴らしても誰も出てこない。
また鍵が開いているのだろうかと、家の扉を開ける。
案の定、鍵は開いていたのだが...
「...は?」
さとりの家は、ありえないほどに静まり返っているのと同時に、
...玄関に誰の靴もおかれていなかった。
「...お邪魔しますよ」
俺は家に無断で立ち上がる。ひとまず家に本当に誰もいないのか確認する。
だが案の定、誰も家にはいなかった。
...俺はひとり、考える。
彼女がどこにいるか、調べる方法を。
思考が焦りすぎて、正常な判断ができていない。
俺は一度深呼吸する。そしてスマホの電話帳から電話を開く。
1...2...3...と、コール音が鳴ってようやくさとりが電話に出た
「...さとりさん?今どこにいるの?」
「.........」
電話から帰ってくるのは小さくてよく聞こえない数人の男の話声。
ほのかに声が反響しているようにも感じる。
電話はすぐに切られた。
どういうことだ?なぜ男の声がする。
それに声が反響するということは...それほど広い空間にいるということ
そんな場所、どこに存在するというのだ。
俺は思考を回す。
思考を回して、回して、そして。
「...GPS!」
俺はそれを思い出した。
すぐさまスマホのアプリから、そのアプリを開き、さとりのスマホの位置情報を把握する。
だが俺はそのスマホの位置を見て驚愕した。
...場所は、個々から2km程離れた、
廃工場だった______

神風はやと@ゆ茶劇制作中


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博麗さんの手下…?
待ってヤバイ楽しみ。


なうなうみるきぃ
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