読書日記「刺青」ネタバレ注意

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最高ランク : 94 , 更新： 2017/10/01 3:32:26

連投ごめんなさい。

谷崎潤一郎「刺青」

概要
もともと絵描きだった刺青師（ほりものし）清吉を中心とした話。理想的な女性に女郎蜘蛛の刺青を背中に無断で彫ります。

感想
まず、清吉が相当の歪んだ人格の持ち主というのが第一印象でした。

正直、私の嗜好と似ているから他人のことは言えないのですが、痛みを良く伴う彫り方を好む、そしてより彫られる者が苦しむ姿を喜ぶ、趣味が悪いとしか…

ただ、脚の美しい娘に彫り物をするときには麻酔をしていたので少し紳士だったかも、風呂で凄くしみるから結局ではあるけど。

娘が、女性になるのに女郎蜘蛛を掘る。きっとその娘にとってよい機転となり、娘が女として生きることのきっかけとなったのでしょう。

本当に脚に対する描写がとても脚に対してこだわりがあるんだろうなぁ、と思わせるほど凄かったです。

このお話しは結構短かったので、気になったら読んで見てくれると嬉しいです。

読了 2017年 10月1日