【小説】A week 【第四話】

小説
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最高ランク : 9 , 更新: 2017/07/18 10:45:30

『Thursday』

「デート、行かない?」

佐伯くんのその一言で、学校の帰り際、デートをすることになった。

とは言え普通にルミネの中をぶらぶらしたり、カフェで特大のパフェを二人で頬張ったり、手を繋いで歩いたりしただけ。
(これがデートって言うんだっけ?)

だけど、その『普通』がとっても楽しかった。

私はあんまり友達とは出掛けないし、出掛けたとしても物凄く気を遣ってしまうから、楽しめた試しがない。

佐伯くんの側は違った。

彼は自然体の私を受け入れてくれる。
それに彼自身も自然体でいてくれる。

だから本当に、私にとって佐伯くんの側は居心地が良かった。

皆から好かれる理由も分かる、私も愛や恋以前に、人として彼が好きになってしまう、、、

「ねぇ、椿さん」
「なに?」
「行きたいとこあるんだ、付き合って貰っていい?」
「もちろん」

そう連れてこられたのは、

「浜夕公園、、、?」
「ここからの夕焼け、すっげー綺麗なんだ!あともうちょいで見えるから、、、ほら!」

指差された方に顔を向けると、

「凄い、、、綺麗、、、!」

真っ赤に沈んで行く夕陽と、光を浴びててらてらと輝く水平線が、果てなく広がっていた。

思わず転落防止の柵まで駆け寄り、身を乗り出す。

「わー、、、こんなの初めて見た、、、」
「ほんと?じゃあ良かった、見てもらえて」

暫く無音のまま、二人で夕陽を眺めていると、ふと佐伯くんが口を開いた。

「こんなにはしゃぐ椿さんが見れて、良かった」
「そんなにはしゃいでた、、、?」

我ながら恥ずかしい、、、

「なんか、凄く楽しそうで、俺も嬉しかった!沢山笑顔見れたし、俺も笑顔になれたから」
「佐伯くんの隣が、居心地良かったからだよ」

これが私の素直な気持ち。
夕陽に照らされ、なんだかさっぱりした心で本音を言えた私は、少し満たされた思いで目を閉じた。

「、、、嬉しい」
「んっ、、、?」

、、、?
今、、、何か唇に、、、

「よし、帰ろ!」
「ちょっと佐伯くん!!」

踵を返し歩き始めた背中を追う。

もしかして、今のって、、、?



To be continue...










おやすみなさいっ(笑)

Loveless@モラトリアム人間


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新垢作ったよ!
2017/10/24 10:16:47 Loveless@モラトリアム人間 6 6

どもー! 新垢起動しマシたー! 松下欅って、pixivの名前そのまんまでやっ...


垢変のお知らせ~
2017/10/22 10:12:55 Loveless@モラトリアム人間 7 5

リツカです、お久しぶりノシノシ さてさて、垢変しようと思います! pixiv...


ふえるふえる。
2017/10/17 10:00:26 Loveless@モラトリアム人間 7

ちゃす、リツカですノシノシ どんくらいぶりじゃ? ひさしぶり(笑) えー...



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