今日の掃除。

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最近、ネットに嫌われてる気がする妃有栖です。

占ツクで更新しようとして、文章書いてると消えたり、ULOGの本文書いて完全間近で消えたり。異様に反応しなかったり、繋がらなかったり。

日々の行いが悪いんですかね()

拡散です！
卯蝶ちゃんが、「双黒でHoneyWorksの『イノコリ先生』を描こう!!!」という企画を開催してるので拡散！
文スト、双黒好きな方はぜひ！
URL➙http://ulog.u.nosv.org/item/usagityuuya/1510229527

第一章 M氏の奇行
第二章 STの叫び
第三章立ったままの少女
第四章帰ってこない班長
第五章参加できない反省会

これが今日の掃除の全てです。

【第一章 M氏の奇行】
今日は珍しく、特別教室の掃除だった。私の好きな図書室の掃除だったもので、私のテンションは上がっていた。いつもお世話になっている図書室だ、きちんと掃除しなければ。
私は、図書室の鍵を開けて一番最初に図書室に入った。

私の他に、二、三人班員が集まってきた。私が図書室の机を拭いていると、ガラガラと音がした。図書室の扉が開いたのだろう。班長が来たのだろうか、とその扉をほうを見た。

そこにいたのは、違う班のM氏だった。自分の掃除場所に戻れと、注意したいのもやまやまだったが、面倒には巻き込まれたくない私だ。注意するのも疲れる。と、思ったそのとき。M氏はさらに驚きの行動を取った。

本を読み始めたのである。しかも本の題名は「誕生日占い」言っておくが、M氏は男性だ。私は、呆れてものも言えなかった。とりあえず掃除しろ。

【第二章 STの叫び】
私の学校には嫌われてる先生が一人いる。S先生ーー略してSTということにしよう。
STは、図書室の近くの廊下に立っていた。今日の廊下の掃除は確か四班。あのM氏の属する班だ。なかなか始まらない掃除に、脱走したM氏。

私でも、怒りに溢れそうなその状況。喧嘩っ早いSTは、我慢することができなかったのだろう。熊のように大きな口を開けて、STの口から出た言葉は、

「掃除ぃ〜」
だった。間延びした語尾、やる気のなさそうな注意。それだけで、私は心底笑いそうになってしまった。しかし我慢する。STには関わりたくない。

それでも掃除を始めない四班。STはそのあとも「掃除ぃ〜」を繰り返した。だんだんと声は大きくなっていく。しまいには、まるで叫びに近いような声を出したST。

四班は、掃除をすることなく笑い転げていた。すべては、私が雑巾を取りに教室に戻ったときの出来事である。とりあえず四班掃除しろ。

【第三章立ったままの少女】
私の班には、私を含め女子が三人いる。班長と、その班長と仲のよいソフトボール部部長。部長はなかなか可愛らしい顔立ちをしているが、授業を真面目に受けていないような、不真面目生徒である。

図書室はカーペットが敷いてあり、箒掃除も雑巾掃除も必要ない。五人も人がいれば、やることのない人が出てきてしまうのは仕方ないだろう。さらに、私の班の班長は不真面目人間。掃除など、早く来たモン勝ちである。

不真面目少女は、案の定今日も遅れてやって来た。私と、男子二人がやるべき掃除をやってしまっているので当然、やることはない。そんなとき、私なら。倒れている本を直すだとか、本棚の本をちゃんと並べるだとか。何かしらやることを見つけてやるだろう。

しかし不真面目少女。彼女はやることもなく、決してやることを探すわけでもなく。本棚の隙間にもたれ掛かり、その場に突っ立っているのみ。その体制のまま、掃除の時間を潰したのだから大した精神だ。目の前には真面目に掃除をしている人がいるというのに。とりあえず、不真面目少女掃除しろ。

【第四章帰ってこない班長】
班長は不真面目人間である。しかし、先生の前ではいい子ちゃんなので余計たちが悪い。そう、班長の特技は、やっているように見せかけることであった。

今日の班長はごみ捨て当番⋯⋯いや、「今日の」ではなく「今日も」だ。班長はいつでもごみ捨て当番。今日も、大してごみの入っていないごみ箱両手に、図書室を飛び出していった。

「ごみ捨ててくるねー！」
愛嬌いっぱいの、笑顔を振りまきながら。

さて、図書室からごみ捨て場まで何分かかるか考えてみよう。図書室は二階にある。ごみ捨て場は一階だから、どんなに足が遅くてもおそらく二分あればごみ捨て場に着くだろう。つまり往復で四分だ。

ごみを捨てるのに一分ーーこれはちょっと誇張している。かかりすぎだ。実際には三十秒もあれば終わるーー。結論として、五分あればごみを捨てて戻ってくるには十分だ。

班長は、それを掃除の時間いっぱいを使って成し遂げた。ちなみに、掃除の時間は十五分。三倍の時間を使って班長はごみ捨てを成し遂げる。私は初めて知った。班長は、人間の皮を被ったナマケモノだったのか。

掃除の時間は、班長は戻ってこない。帰ってこない。不真面目少女は立ったまま。私は男子二人と、合計三人で図書室の掃除を終わらせたのである。とりあえず班長掃除しろ。

【第五章参加できない反省会】
私の学校には、掃除のあとに「掃除の反省会」なるものがある。簡単に言えば、「すみずみまで綺麗に掃除したか」「全員で協力して掃除したか」「時間いっぱい掃除したか」を確かめるだけ、である。故に、それは三十秒ほどで済まされてしまう場合が多い。

図書室はカーペットなので、私たちは上履きを脱いで図書室に入らなければいけない。私は図書室の鍵を閉めたのを確認したあと上履きを履く。と、上履きの紐が解けかかっているのに気づいた。

私はできるだけ素早く靴を履き、紐ーーしかも、両方の靴紐が解けていたーーを結びなおし、急いで反省会に加わろうと思っていた。

が。私が靴をしっかり履き、反省会に加わろうとしたとき、既に反省会は終了していた。本来、この反省会は班員全員でやるものである。しかし、班長は私の存在がないかのように、反省会を始め、終えていた。ごみ捨ては長いのに、反省会は短く済ますのか。呆れた班長だ。

ちなみに、途中で聞こえてきた会話は、
「すみずみまで綺麗に掃除しましたか」
「はい！」
「全員で協力して掃除しましたか」
「はい！」
「時間いっぱい掃除しましたか」
「はい！」
全て、不真面目少女と班長の台詞である。全く、嘘つきにも程がある。私は静かに溜め息をついた。とりあえず、班員掃除しろ。そして反省会は全員でしろ。

やばいなこの班( ˘ω˘ )