妄想癖。

小説 文豪ストレイドッグス 文スト
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妄想と創作意欲が止まらない妃有栖です( ˘ω˘ )

演説?頑張ってきましたよ。
担任の先生が険しい顔で見てたので怖かったですが。あとで聞いたら、まともに聞いてない男子を睨んでいただけだそうですけど( ˘ω˘ )

いや、そんなことはどうでもいいんです。
某文豪野犬の妄想小説(夢小説ではなく)を思いついたのですが、
あまりにも原作ぶち壊しと言うか⋯⋯
見る人によっては不快感を感じることもあるかと思いまして。

別に気にしないよっていう方のみ閲覧いただけると嬉しい。
一応クッション入れますね。





わんUo・ェ・oU





つー(=^・・^=)





すりー ̄(=∵=) ̄





スクロールお疲れ様です。

♤♡♧♢
「やァ、織田作」

筆を休めて窓の外を眺めていると、ふいに私から見ての後ろにある扉が開く音がした。誰だろうと振り返って見るとーーいや、本当は彼奴だろうと思っていたーー先に声を掛けられた。相変わらず包帯だらけのその男は、へらへらとした笑顔で片手を上げている。

「あ、邪魔して仕舞ったかい? だったら謝るよ」

別にそんな事は無い。私だって、息抜きの最中であったし、久しぶりに目の前の男と会話を交わしてみたいような気もした。謝らなくても佳い、と応えると、そうかい、とまた彼は微笑んだ。全く、外面だけは整っている。

自分だけが座って居るのも、幾ら友人だからとは云え申し訳無い。親しき仲にも礼儀有り、だ。私は私の座って居る椅子の向かいの椅子に座るよう、彼を促した。彼は遠慮無く椅子に腰掛ける。此処で、紅茶やら珈琲やら何か飲み物を出すべきなのだろうが、生憎私にはそんな用意は無い。男も、其れは理解しているようで、強請る事は無かった。

「如何? 進んでる?」

身を乗り出して彼は聞く。云わずと知れた名探偵の代名詞よろしく、両手の指先をそれぞれ合わせている。この体勢は、訊いた処によれば、自分に自信を持っている時の体勢らしいが、本当なのだろうか。

「まぁ、何とか。読むか?」

私が原稿用紙を手渡すと、彼は遠慮がちに微笑し、やんわりと其れを断った。原稿用紙に書かれているのは、小説の続編ーーシリーズ物の、第二話である。意外だった。彼なら喜んで読んで呉れると思ったのだが⋯⋯。

「第一話は読ませて貰ったしね。後は、自分でお金を出して買うよ」

何て気前の佳い友人。別に読みたいのなら無料で読ませてやるのに。逆に、之程の仲なのに態々お金を出させる事がーーしかも、其れは私のお金になるのだーー後ろめたい。まぁ断られて仕舞ったものは仕方無い。

「其れにしても、君が此処まで小説を書く能力に長けているとは思わなかったねぇ」

お世辞にしても大袈裟過ぎる。本心にしたら此方が照れ臭い。折角の友人の褒め言葉だが、止めてくれ、と云いたくなってしまう。本人に悪気は勿論無いのだろうが。

「そんな事は無い。苦心して書けば津島、お前にだって書ける」

人間、誰でも一生懸命やれば小説の一本位は書けて仕舞うのだと云う。小説家に大切なのは、其の小説でどれだけの人を惹き込む事が出来るか。そして、そんな作品を、二回目以降も書いて行けるか、という事らしい。

まさしく、私は其の一本目は書き終えている。詰まり、今は大切な二作目の制作途中である。此の作品で、どれだけ人を惹き込めるか。実は、一作目よりも大事に書くべき作品なのかも知れ無い。

彼は、其れは無いだろう、とでも云いたげに、眉を下げながら笑い、片手をぶんぶんと振った。

「私には無理だよ。織田作だから書けるんだ。⋯⋯そう云えば、此の作品の『太宰』って云う男は、若しかしてーー」

勘の佳い男だ。其れは昔からなのか。云うまでもなく、『太宰』は彼がモデルだ。小説を書くのに、身近な人をモデルにした方が書きやすいかと思い、そうしたのだった。包帯だらけの風貌など、彼そっくりだ。あくまで私の中の設定だが。正解、お前がモデルだ、と答えると、彼は白い歯を見せて「やっぱり?」と笑った。くしゃっとした其の笑顔は、子供のようだ。

「じゃあ、『安吾』は炳五かい? 『敦』少年は⋯⋯あ、若しや咖喱屋の⋯⋯」

何もかも、お見通しのようだ。全く! 此の男は恐ろしい。その通り、『安吾』は友人の炳五がモデル。主人公『敦』少年は私のよく往く咖喱屋「フライハイト」の主人の一人息子がモデルである。此処までされると、私も苦笑せざるを得ない。暫く、二人で笑っていた。

「⋯⋯あぁ、そろそろ往くよ。次の作品も、楽しみにしてるから、頑張って呉れ給え」

「そうか。久しぶりに話せて楽しかった。また今度な」

ニヤニヤ笑ったまま彼は部屋を出ていった。忙しい人間なのだ。また私は、部屋の窓の外を眺める。日差しは強く、窓から見える海の水に反射して、海面がきらきらと輝いていた。ペンは剣よりも強し。私はまた原稿用紙を文字で埋め始めた。こんな作品を待っていて呉れる人のために。

書いた小説の題名はーー文豪ストレイドッグス。

♤♡♧♢
「文豪ストレイドッグス」は実は小説家になった織田作が書いた作品だった、という。
黒の時代はどうなるんだ、という話ですよね自覚してます( ˘ω˘ )

ちなみに織田作を訪ねて来た男は勿論太宰さんですが、名前は「津島修治」になっております。

織田作が書いている小説の登場人物は「太宰治」で、そのモデルが「津島修治」というよく分かんない設定。敦少年のモデルの話は思いっきり創造。フライハイトは「自由」という意味です。

何はともあれ、ご閲覧有難うございました。
À la prochaine!

追記。
誤字があったので直しました。
特に変更はないです。
教えてくれてありがとう!

妃有栖


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なんか上手く言えないけど、凄く良かった…!忠実ネタと混合してるの大好きだから、こういうのこれからも楽しみしてます(´▽`)

hoshiaichiko
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何か世界観好き……
でも文アル沼のせいで上手く文ストキャラに脳が切り替えられず一瞬「織田作…?オダサク…?…あれ?」ってなってしまうた((


---
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千恋ちゃん⇒ありがとう!
分かる、忠実ネタ出てくるの原作でも嬉しいよね(笑)
時間があれば安吾バージョンも書こうかな?

まぎか⇒ありがと(笑)
それな⋯⋯私もしばらく文アルの話ばっかりしてたから⋯⋯
文アルのオダサクこんな口調だったら笑うわwww


妃有栖
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史実ネタを織り込んだのは凄いね。こういうやつ本当好き。これシリーズしよう。本にしよう。買う。

二代目北斎
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すごくいいと思う…!!
見事に引き込まれましたよ!
もしやポオの能力を持って((

あ、1つ気になったんだけど、
「其れにしても、君が此処まで小説を書く能力に欠けてたとは思わなかったねぇ」
の欠けてたって、長けてたの間違いかな?と思って…
あってたらごめんなさいorz


きなこもち
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ニャンコ先生⇒忠実ネタ大好きだから(笑)
シリーズ化はもしかしたらするかも⋯⋯?(笑)

きなこ⇒ありがと〜!
織田作には幸せになってほしい(ほしかった)

ホントだ、誤字ってる⋯⋯
ごめん、今直してきます(;´Д`)


妃有栖
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織田作死んだのショック過ぎてしばらく立ち直れなかったよ(本音)
でも太宰さんかっこいいー!すごくいいと思う!!


優雨
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ゆう⇒分かる⋯⋯だって本当に死ぬと思ってなかったし⋯⋯きっと助かるやろ⋯⋯助かるよねぇ!?みたいな((
ありがとー!太宰さんが格好いいのは当たり前なんだよ、きっと⋯⋯


妃有栖
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あんごたゃ!読みたい……!!
楽しみにしてるね(●´ω`●)


hoshiaichiko
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千恋ちゃん⇒あとは敦くんも書きたいです!!!時間があるとき一気にばーって書くね(笑)

妃有栖
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いやー!死なないでー!と願ってたら目の前で死んでた(当たり前だ。←)辛い…
太宰さんのイケメンっぷりは神だね!!((


優雨
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