【3人声劇】王女殿下は冷酷

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更新: 2020/03/10 5:00:40

雪華(せつか)…王女殿下。冷酷。
玄弥(げんや)…王女の護衛兼コマ
悠蘭(ゆうら)…玄弥の想い人。玄弥に想いを抱いている。




雪華「そろそろだな。玄弥、ゆくぞ」

玄弥「はい。…して、どちらに?」

雪華「…ふふ、罪人のところだ」

玄弥「…罪人でございますか?」

雪華「そうだ。…着いた。入るぞ」

〜部屋に入る〜

玄弥「…っ!!ゆ、ゆうら!」

悠蘭「っ!?げ、げんや!?」

玄弥「な、なぜここに!」

雪華「言っただろう?罪人のところに行くと」

玄弥「ゆうらが何をしたと仰るのですか?!」

雪華「何を?…笑わせるな。分からないのか?」

玄弥「はい、分かりません」

雪華「玄弥、お前は私のものだ。それゆえ玄弥にはもう会うなと言ったのだ。だというのに、こやつは約束を破った」

玄弥「そ、そんな…」

悠蘭「王女様!申し訳ございません!!も、もう玄弥には会いません!ですからどうか!命だけはお助けを!!」

雪華「私を怒らせておいて、命を助けろと?…ふっ、おこがましいにも程がある。安心しろ、お前は二度と玄弥に会うことはないだろう。…玄弥、私を怒らせたらどうなるか、しっかり見ていろ」

悠蘭「王女様っ!この通りです!命だけは…!…っ!お望みならば、私も王女様のコマになります!どんなご命令でも従います!ですから!」

雪華「…黙らぬか!」

悠蘭「そ、そんなっ!」

玄弥「……王女様」

雪華「何だ」

玄弥「…ゆうらを…どのような処罰になさるおつもりですか」

雪華「そうだなぁ…。これはどうだ?…私と玄弥の前で自害する、というのは」

悠蘭「っ!そ、そんな!王女様!」

玄弥「王女様、それだけはおやめを」

雪華「なんだ、駒ごときが私に逆らうのか?」

玄弥「……っ、王女様、私の話を」

雪華「聞きとうない!…さぁ、無礼者、その剣で自害しろ」

悠蘭「…っ…玄弥……」

玄弥「ゆうらを1人にさせるくらいなら…。私も共に自害いたします!」

雪華「玄弥っ!何を言う!お前は私のコマだ!するべき仕事があるだろう!」

悠蘭「玄弥、あなたは王女様の護衛よ。なら私のことは構わないで。私、1人は慣れてるから大丈夫。王女様をお守りして」

雪華「玄弥、私の傍に来なさい。命令だ」

玄弥「……ゆうら……」

雪華「私がお前の最期を見届けてやる。玄弥、お前もしっかり見届けてやれ。そしてその目にこやつの最期を焼き付けるんだ」

玄弥「………は、い」

悠蘭「……玄弥、愛してる。さようなら」

〜悠蘭が自害〜

悠蘭「…げ、げんや…わた、しが…間違ってただけ…だ、か、ら、自分を…責めないで…。やく、そく、よ……」(最後の力を振り絞って)

玄弥「ゆうら………!!!」

雪華「存分に別れを惜しめ。外で待っている」

〜雪華が退室〜

玄弥「……ゆうら……私…俺も愛していたっ!…俺も早くそっちに行く。だから……俺を…待っていてくれ……。そっちに行ったら…俺を笑顔で出迎えてくれ…。約束だぞ…?」

〜玄弥が退室〜

雪華「別れは済んだか」

玄弥「……はい」

雪華「そうか。ではゆくぞ」

玄弥「はい、雪華様」

玄野みつき


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