努力なんてさ、報われねぇって思ってたよ。でも、負けるのは嫌なんだよ、悔しいんだよ。

卓球 小説 はな
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最高ランク : 6 , 更新: 2018/03/26 21:51:24

よ、はなです。


















中学2年の秋、卓球県大会、新人戦ダブルス準決勝。







県の準決勝という、大きな舞台。







未知の体験、緊張で前が見れなかった。







卓球ダブルスは、2人の競技。







私のパートナーは、めしちゃん。(仮)






ダブルスとは試合中、話しあっても大丈夫な競技。







準決勝は、私のミスが、多かった。






めしちゃんは、1セットが終わるごとに、






『はなのせいじゃないよ、ごめん、私ミスばっかして』






ミスしてんのは、私だよ。






腹が立ってしまった。






上手くいかない試合。気を遣ってくれるめしちゃん。







めしちゃんは前に言っていた。






『優勝とかは無理だろ(笑)まぁ、将来卓球続けるわけでもないし。』






私は、『いやいや!分からんよ。』と否定した。






でも、心の中では、『まぁ、確かに。』と思っていただろう。







準決勝、最後のセット、点数は 10対3。









―――――これを、次私が外したら、――――――――











終わり。





























最後、迷ってしまった。







思いっきり打って、ミスるのか。それとも確実に球を返すのか。







私は、迷いに迷って曖昧に力を、こめて打った。







球は、右にずれ、台には入らなかった。







終わった、。









でも、ここまで来れたんだ、いいんじゃないか。








なんで、こんなにスッキリしないんだろう。







自分のミスで終わったから?最後迷ったから?







悔しくなんてない、負けるのは当たり前なんだよ。







そう言い聞かせてたんじゃないんか、自分に。









負けた者は退場。









ペアの片方は、残って決勝の審判をする。







『はな、やるよ、私。審判。』






『…おう。ありがとう。』







めしちゃんの顔が見れなかった。申し訳なかった。









『はな。行くよ。』







先生は私を呼ぶ。







目が見えないよ。








明るいライトの当たった体育館。初めての場所。まぶしい。







たくさんの持っていた荷物を落とす。







泣いてんのかよ、自分。







強くなりてぇよ。もっと。








『半分持つよ』








先生はこれだけ言って、私の荷物を持ち階段を登っていった。








私は涙を拭って、歩き出した。








『くっそ』








決勝は、私たちが負けたところが優勝した。








『めしちゃん。』






ごめん、はもう止めた。







『来年、また一緒に出て、優勝しよう。』







『おう、総体な。』


















ここからが新しいスタートになる。

はな


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ありがとう?ʬʬʬʬ
きけええええwww


はな
2018/03/30 0:15:13 違反報告 リンク