カレーが好きだ

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Best : 1 , Updated: Jan 18, 2026, 9:40:25 AM

一昨日、太陽が中天にかかる頃、唐突に「カレーの口」になってしまった。カップうどんに七味唐辛子を山盛りにして、欲求を誤魔化そうとした。おいしかった。

自分はバカ舌なので、カプサイシンの刺激を与えておけば騙されてくれると思った。だが、依然として「カレーの口」のままだった。

その翌日、明け方にCoC◯壱のカレーを食べた。念願は叶った。私はカレーが好きで、きっと死ぬまでカレーが好きで、カレーも私のことが好き。



カレーを食べ終えたのが午前六時半くらいだったか、散歩のために外に出た。朝の散歩なんて習慣はない、けど無性に太陽を礼拝したい気分だった。オリエンタリズムだ。日本のカレーなんていうのは、英国を経由しているので本場のソレとは異なるのだけれども、カレーを食べたらインドへの情熱を刺激されてしまった。

ヨーガでの太陽礼拝の坐法自体は、調べれば出てくるのだけれども、宗教的な実践の型だけやってみよう、みたいな気分じゃなかった。あの朝は。朝日浴びながらヨーガというのも乙なものだけど、それはそのうち。




散歩だ、散歩。眼力によって太陽を礼拝しちゃろうと思って、寝巻きのうえにフリースを羽織って家を出た。


家を出ると、既に空がほんのり明るかった。天気アプリによると、日の出まではあと十分ほど猶予があるはずだったのに。正直、がっかりだ。太陽礼拝には充分だろうけど、なんか、もっと、暗い住宅街を迷子みたいに、さまよいたかった。知らない街にいるみたいに。




その翌日、一月十七日。
前日の反省を活かして、六時ちょうどに家を出た。はじめの十分くらいは、真っ暗で楽しかった。徐々に明るくなってきて、だんだんつまらなくなった。
なんで、太陽礼拝なんかしようと思ったんだっけ。まぶしいし。なんだ、これ。

出発時は外が暗かったので、日焼け止めを塗ってこなかった。私は、ふだん外出するときは必ず日焼け止めを塗布している。美意識じゃなく、強迫性のあれだ。「身体の東側が焼かれているわ…」なんてイラつきながらも、けっきょく二時間くらい散歩していた。



散歩の途中で、いい雑木林を見つけた。

灰色の林を眺めて、よみがえった思い出が一つ。
子供のころに食べた、小さな果実のゼリー。いとこが飼っていたカブトムシのためのゼリーだった。人工甘味料が効きすぎた人間用のモノよりは、よほど好ましかった。

昆虫ゼリーの野生味は、たぶん樹液だ。私は樹液味が好きだ。樹液が吸いたい。幹に身体を巻きつけて、表皮に唇を突き立てて、樹液の味を思い出したかった。

吸わなかった。私は、しばらく木立の前から動けなかった。

浮雲


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