【長文注意】瞳の彼方【東方Project】

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:573 hit

最高ランク : 34 , 更新：

この先、東方Projectの二次創作音楽である「瞳の彼方」という曲の個人的な解釈と感想になってます。
興味のある方、時間に余裕のある方だけお読みください。音楽情報も載せてます。

＊＊＊Start.＊＊＊

瞳の彼方はマジで良曲。つーか神曲。

たぶん曲自体はこいしがサードアイを閉じた後の話だと思う、それでさとりもその事実にかなり絶望したと思うんだよ。

「二人は思えばそれだけで」のフレーズ、二次設定だったか公式設定だったか忘れたけど
さとり妖怪同士は心が読めないってのを聞いて、
もしそうなら血の繋がった姉妹だからどんなことでも分かるっていう姉妹愛の現れだし、そうじゃなくてもさとり妖怪同士なら心が読み合えるから何でも伝わるだろう。

それがいきなりなくなったわけだから姉の方は相当辛かったに違いないと思うんだ。
それでもこいしは唯一の肉親で大切な妹だから、
また昔みたいに一緒に生きていけないだろうか、という意味で「おかえりと言わせてくれるでしょうか」なんじゃないかな。

で、二番は少し言い訳っぽくなってるけど、たぶんその前にこいしとなんかあったんだろう、喧嘩みたいなことが。

そりゃあ嫌われ者とはいえいきなり自分達の象徴である第３の目を勝手に閉じられて、ショックだろうし怒らないわけがない。

それでこいしに辛く当たったんじゃなかろうか。その理由を弁明してるんだと思うんだ。
で、その理論でいくと
「本当はきっとあなたに焦がれていた」って部分はきっと
「私もそんな風に瞳を閉じたかったでもできなかった、それをやってみせた妹の勇気が羨ましい、妹の生きている世界が羨ましい」と思ってるんだろうね。

そのあとに続いてるように「目隠しされた暗闇にどこか安心してただろう」ってとこ、
目隠しされた→第３の目を閉じる、
んで瞳を閉じれば周りの声は聞こえなくなる、つまり今まで見えていた他人の心の声が見えなくなるから暗闇って意味なんだろうな、
そんな世界に生きられたらどんなに気楽で幸せだろうって、怖い思いもあったけどやっぱりそんな世界で生きてみたいっていう願望がさとりにはあった。

だから辛く当たってしまったんだけど、言い訳にしか聞こえないよね……って歌詞だよね。

でこいしがいなくなってしまったんじゃないだろうか。姉の態度に失望して、地霊殿を飛び出した。家を出ていく原因を作ってしまった自分を、姉は責めている。また昔みたいに一緒に暮らしたい。だから「おかえりと言わせてくれるでしょうか」、まあ文字通りの意味だよね、早く帰ってきて私にあなたにお帰りと言わせてってこと。

過去のしがらみや今回のことは一旦忘れて今の現状を「もう一度今から確かめよう」、
こいしは第３の目を閉じてしまった、つまり心の中での会話（意思の疎通）すなわち「二人だけの魔法はもう使えな」くなってしまったけれど、だったら言葉にすればいい、口で言えばいいよね、ってことで、

たぶん「一度はあなたを家から追い出してしまったけれど、あなたの帰る場所はここにあるんだよ」ということを伝えようと思って探しに出掛けようとした、けれどそこには帰ってきた妹の姿があった。

面と向かって、さとりはこいしに“本当の口からの言葉で”「おかえりなさい」と告げた。

これが私なりの解釈なんだけど、ほんともうまじで古明地姉妹しんどいし姉妹愛すごいしなんだかんだふたりともお互いのこと大好きだしそう思ったら「この曲本当にマジでいい曲じゃね？」と思えてきて私は泣いてしまったよ。

さとり妖怪ならではの大きな悩みを抱えて、その心の葛藤や本音をけっこうストレートに現してると思うんだよ。というかそうだから、多分ここまではっきりイメージを起こすことができたんだけど。

そういう“伝えたいことがハッキリしている詞”って私本当に大好きだから、この曲を初めて聴いたときの感動は今でも忘れないし何度聴いても胸が締め付けられる。

だからみんなも一度でいいから聴いてみて、東方知ってても知らなくてもいいしなんなら自分の推しに当てはまるなら当てはめてイメージしてみてもいいから聴いてみて。本当に良い曲。

＊＊＊Fin.＊＊＊

「瞳の彼方」

サークル：GET IN THE RING／TUMENECO
ボーカル：yukina
原曲：少女さとり～ 3ed eye.
ハルトマンの妖怪少女