《年の差恋愛》 短編その②

あさひめ 短編集
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:411 hit

最高ランク : 27 , 更新: 2015/11/03 6:58:02

「ん。」

ぶっきらぼうに差し出されたのは、寒さでほんのりとピンク色になった小さな手。その手の持ち主の顔も、マフラーで半分隠れてはいるが赤く染まっている。
彼女は髪の毛を低い位置で二つに結び、うさぎをモチーフにしたピン止めを付けている。マフラーとコート、そして靴は、同系色で統一してある。
極めつけは柔らかそうな唇につけた桃の香りのするリップ。

……たまったもんじゃないです。


「…かわいい。」
思わず出てしまった言葉。俺はサッと口を押える。
「何言ってんの、寒いんだから早くして。」

彼女は少し不機嫌になりながら、手をもっと前に出す。

「えっ、どどうしたの急に。」
我に返り、俺は慌てて聞いた。
どうやら、手袋を忘れた俺を見て、手を温めてあげようと思ったらしい。
…なるほど、それで手を差し出したのか。何とも優しい。今度彼女の好きなお菓子でも買ってあげよう。


と、俺は気付いてしまった。
(手を、繋げる………!?)

これはもう二度と来ないかもしれないチャンスだ。喜んで!!!!

「嫌なら別にいいよ?あたしが夫寒くなるだけだし。」
「いやいやお願いします!!!」
俺は土下座する勢いでお辞儀をする。
彼女は少し驚き、笑いながら俺の手を握る。

「今日だけだよ?」





繋いだ手の平の中で、2人の温もりは一つになる。
2,3秒ほど目を瞑り、その幸せを噛み締めて、彼女を見る。彼女も俺を見る。

今一番言いたい言葉は、

『好き!』


温もりと一緒に二人の声も重なった。

一瞬の静寂。そして笑い声。

俺も君も、思っていることは一緒なのか。そう考えると、不思議と笑みが零れてくる。


---明日も、また次の日も、幸せでいられますように!!---

俺の願い、いや。俺とキミの願いはきっと、届くだろう。

寒空に広がる、満天の星たちに。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

占ツクで小説作ったですん
*ホワイトマシュマロとフォンダンショコラ*《短編集》

あめもぐ


投稿を違反報告 / ブロック



コメントをするにはログインが必要です : ログイン


おいぬ
2016/07/27 2:20:02 あめもぐ 8

落書き投下しますー() 趣味丸出し。切腹。(^q^) 課題に追われながらとうらぶや...


もっかい
2016/07/12 8:38:33 あめもぐ 5

=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑=͟͟͞͞(๑•̀д•́๑) ↑俊敏な動きをするあさ もっかいツ...


あなたのツイートから桃太郎を書いたらこうなった!がじわじ...
2016/05/24 9:07:47 あめもぐ 6

アプリ☆メーカーの診断やってみました… 000000000000000000...



友達募集 雑談 御友達募集 作詞 短文 把握会 閲覧注意