『姑獲鳥の夏』について。

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更新： 2016/05/08 6:42:57

京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』読み終わりました！

あらすじ
「一年間ずっと妊娠し続けている妊婦がいるらしい」
そんなうわさをきいた主人公文士関口。
その妊婦の姉に消えた妊婦の旦那の消息を依頼された探偵榎木津とともに事件に乗り出すがそこには関口が自分で蓋をしていた過去が隠されていた。

感想。
長年よもう読もうと思いながら読み忘れていた作品。
父上からお借りしたのでめったなこと言えなかったのですが、ここで言ったろ。

京極堂のうんちくは素晴らしかったです。
よくこんなこと考えたなぁと思いましたが、トリックは、うん。
よく考えたなぁと思いますよ。

精神論が多すぎて反則技使いすぎてるみたいな。
本棚一面に並んだミステリー小説ただし全部おなじ本！みたいな（わかる人にはわかるネタ）。
でも当時ここまでの馬鹿ミスはなかっただろうので新しい時代を切り開いた一作なのだろうなと思います。
中盤超えると一気に弾みついてすごいスピードで読み終われたし、すごい伏線はってるし、なんだかんだ読ませ方がうまいなぁと。

普通に好きです。面白いですがトリックはおいおいと口を挟みたくなってしまいました。

ちなみに私は京極堂こと中禅寺さんが大好きです♡
仏頂面で着流しで古書店店主！！！
私的萌え要素を詰め込みすぎている！！！

弁当箱と称されるほどぶっあつい文庫本ですが、なかなかするりと読めますよ。

おすすめです。

『姑獲鳥の夏』読了。

お付き合いありがとうございました。