『武士道シックスティーン』について。

読書日記 武士道シックスティーン
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更新: 2016/05/30 10:47:28

誉田哲也さんの『武士道シックスティーン』を読みました!

あらすじ
剣道エリートの香織は、中学最後の大会で無名の選手、早苗に負けてしまう。二人は高校にして同じ剣道部で再開するが、敗北の悔しさを忘れられない香織にとって、勝利にこだわらずない「お気楽不動心」早苗は苛立ちの対象となる。
相反する二人は交流の中で、お互いにないものを相手から見つけ出す。

みたいなお話です。
ティーンの青春物語ですね。
スポーツ青春モノで言えば、あさのあつこさんの「バッテリー」なんかがありますが、こちらは主人公が女の子です。

感想。
この本、私の国語の教科書に、おすすめの本として載っている本なのです。
私は、気になる本は逐一メモしているのですが、この本もそうでした。
そして、ある時この本が気になってるんだよねぇと剣道部の友達に言ってみたところ、彼女が貸してくれたのです!
何たる偶然!!

まぁ、そんな前置きはどうでもいいですね。

この本最大の魅力は、主人公1の香織ちゃんだと思います。
このこ色々とすごい。
喋り方は男前だし、剣道強いし、序盤の方で自分の前に立つ奴は取り敢えず斬る(うろ覚え)とか言っちゃってるんです!
この男前発言どう思います?
私はトゥンクでしたね。

だったんですけど中盤の方はかなり精神にキテる。いやいや、ちょっとやり過ぎでない?というツッコミ通り過ぎてだいぶ引いた。
勝ち負けに常軌を逸するほどこだわる性質はときに人にとって狂気です。

それでも、そんな不安定(安定はしているのかな?)な香織ちゃんが成長していくさまは読んでいてすがすがしかったです。

というかキャラ濃すぎだろ香織ちゃん!!


少しマニアックというか脇道にそれたお話

真っ赤な表紙がとっても可愛かったです。
もう表紙見ただけで、キュンっとしてしまうような色!やっぱり赤色はいいですね。

あと少し注目して欲しいのが、解説者さん。なんと、『バーティミアス』や『ウォーリアーズ』、『パーシージャクソン』シリーズなど数々の名訳を残してきた、あの金原瑞人氏なのです(キウイは、金原氏が大好きなのです)!
興味のある方は、解説の方まで読んでくださるといいと思います。

剣道女子のかっこよさが詰め込まれたお話です。

おすすめです。

『武士道シックスティーン』読了。

長文お付き合い、ありがとうございました。

春川


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