【小説】[12.遠足1](東方二次創作)
神の風をふかしにきたぜ! #この世に一人の俺と君 小説最高ランク : 3 , 更新: 2022/09/05 3:56:28
...遠足。
小中高の最高学年以外に一貫して行われる行事である。
その行事の行先は近くの公園だったり、遠くの歴史ある観光スポットだったり。はたまた遊園地に行くことだってあるそうだ。
だが、遊園地に行ける確率なんて夢のまた夢。
ほとんどが山か観光名所である。
そして、そんな地獄の行事は刻一刻と迫ってきている。
そんな中遠足の分け組が発表された...が。
「...は?」
俺はそのプリントを目にして目を丸くした。
本来は男&男と女&女で組まれる予定なのだが、
何故か俺は男&女...しかもさとりとのペアである。
「...んで、なんで俺だけ女子とのペアなんですかね?」
俺は職員室にて担任に質問を投げかける。
「いや...ほら、お前古明地とだけは仲いいだろ?
そもそもこのクラスの男女の人数が同じ17人だからさ
おまえらよく二人でしゃべってたからうまい事組み分けを操作してやったんだよ」
「それ以外の誰かと俺を組ませたら絶対に何かやらかすと思ったんですね」
「まぁそれもあるな。お前、このクラスのほぼ全員から嫌われているし」
「...ハァ...面倒くさい」
「それが世の中だ。先生だって実際働くの面倒くさいしな」
「学校の教員がそれ言ってどうするんですか」
「お前は周りの奴と比べると一番心が成長している存在だからな。
おまえなら別にいいだろって思っただけだ」
「今の発言録音してて校内放送で流すって言ったらどうします?」
「お前はそんな人間じゃないって担任の先生知ってるからな」
「あはは...」
...この人は、結構まともな人だ。
担任と今日初めてしゃべって分かった。
こう...嫌悪感が一切わいてこない。
穏やかで...善と悪の区別がつく、そんな先生だった。
俺は先生に軽く礼をして俺は職員室を出た。
※ ※ ※ ※ ※
教室に戻るとそこにいたのはさとりだった。
「あ...お帰り」
「ああ。ちょっと先生と話してた」
「...そういう理由なのね」
「しれっと心読むのは心臓に悪いぞ...」
「逆に今の発言で心読まれたって察しが付く貴方のほうが怖いわよ...」
「...まぁでも、別にペアでも悪くはないだろ?」
「ええ。悪くはないわね。むしろ良かったって安心したわ」
「...確かにな」
さとりの言う通りかもしれない
もしさとりが別の奴と組んでいたら...何も介入してこない奴はまだしも、いじめっ子グループの一人だったら何をしでかすかわからない。
そういう意味では、むしろ良かったのだと思う。
一人考えていると、さとりが口を開き始めた
「...そういえば、行先と予定の書かれた紙、今追加で配られたわよ?」
「本当か?どれどれ...」
俺はそのプリントを覗き、予定地を見る。
場所は.........。
「...青柳遊園地........。」
どうやら俺は低い確率の方を今年引いたらしい。
修学旅行はともかく、来年の遠足は山か観光名所で確定したといってもいいだろう。
俺はそれを見て、そんなしょうもないことを考えていた_______
先生も先生で地味に把握しっかりしてるの凄いww
ねこ
2022/09/05 5:19:27 違反報告 リンク
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