【小説】[15:二人だからこその幸せ](東方二次創作)

神の風をふかしにきたぜ! 小説 #この世に一人の俺と君
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...あれから、時間がたった。
お昼集合もこなし、飯を食べ、さとりといろんなところを回った。
...正直、疲れた。
さとりが試しにアトラクションに乗ってみればドハマりして、そのせいで俺が引っ張る側だったのがいつの間にか引っ張られる側になっていた。
帰りの新幹線の中で、俺はぐったりしているのに対し、さとりはまだまだ興奮状態だった。
初心故の化け物体力とはこの事を言ったのか。
「...狂夜」
「あ?どした?」
「...楽しかったわね!」
「...。...そうだな」
さとりは笑顔で俺に行ってくる。その笑顔のおかげで、疲れなんて全部吹っ飛んだ気がした。


※ ※ ※ ※ ※


そして、駅前。
周りはもうすっかり暗くなっていた。
春と夏の変わり目。そんな日の夜は生暖かい風が体にまとわりついて気持ち悪く、どこか心地よい。
先生たちの軽いお話を聞いて生徒たちは解散。
俺たちも帰路に就こうとしていた。
「...じゃ、帰るか」
そういい俺が前に進むと、
「...狂夜」
「...あ?」
さとりが後ろから俺の服の裾を少し引っ張っていた。
「...ありがとう。本当に」
「...今更過ぎないか?」
「...そうじゃないの。心から感謝してるの」
「...」
さとりは少し間を開けて、話し始める
「...私、実は死ぬつもりだったの。全部つらかったから。
高校に入ったら何か変わるかなって思ったけど...そんなことなくて、私はいつも通り他人のサンドバッグにでもされるのかしらと思っていたの。
正直、諦めてたわ。生きることも。幸せになろうとすることも。
でもあの日...あなたが私を助けてくれた。
あの日からあなたはずっと...私にとってのヒーローなの。
だから...だから」
さとりは俺の服の裾をつかむのをやめる。
それと同時に俺が振り向けば、さとりは、夜の蛍光灯に照らされ、明るい光をまとっていた。
そんな中彼女は頬を染めながら、俺に笑顔で言ってくる。
「ありがとう」
単純故に、心からの感謝が伝わるその一言。
俺の行動は間違っていなかったと、改めて再認識した。
自分の行動は小さくて、でも大きな一歩だったのだと。
俺は、思ったのだ。
このタイミングに言わずにどうする。そう思い俺も感謝を伝える。
「俺こそ、生きていてくれて、ありがとう」
「...どういたしまして」
俺たちは、笑った。
誰もいない静かな駅の、蛍光灯の光の下で。

神風はやと@ゆ茶劇制作中


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なんだか打ち切り漫画の最後みたいになりましたね!
続きあるよ!?


神風はやと@ゆ茶劇制作中
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さとりさんいつの間にか狂夜くんのこと呼び捨てで呼んでる…?
これはつまり…?あーゆーことっていう解釈でいいの…?(語彙力)


ねこ
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続きあるの楽しみ!w
感動やんK…


月瀬零
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