【再掲】BL小説

小説 BL カラ一
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供養。


Attention‼

「酔いと劣情」
オリジナル

「君は僕の光だった」
カラ一、Ωバース設定


BL苦手な方はブラウザバック推奨
死ネタ込
無駄に長いです



【酔いと劣情】Original

俺は白戸 裕貴。とある刑務所で罪人の監視をしている看守だ。
今日は休日。昨日24時間、囚人の見張りをしていたことで、昼間はぐっすり眠ってしまった。目覚めたのは外が闇に包まれるころで、何もしないで一日が終わるのが嫌だったから、近場のバーへ足を運んだ。指定席のようないつもの席に腰掛ける。コースターを指で弄っていると、隣の男がふと動いた。
「スクリュードライバーを一つ」
「かしこまりました」
スクリュードライバーはウォッカとオレンジジュースを混ぜたもの。口当たりはいいが、ウォッカがアルコール度数が高いため、飲みすぎてはいけない。
「どうぞ」
バーテンがスクリュードライバーを男の前に出すと、彼はそれをそのまま俺のほうに流した。
「え」
「飲んでくれ。嗚呼、辛いのは苦手か?」
「い、いや、いける口ですけど」
「だったらいい、俺の奢りだよ。一緒に飲んでくれるやつが今日は居ないからな」
「はあ」
意味が分からない。そう思いながらスクリュードライバーを口にした。ちみちみとそれを喉に流し込んでいく俺を見て、男は満足そうに自分にキールを注文していた。
「……美味いか?」
「は、はい」
「それなら良かった」
俺が頷けば、彼は満足そうに微笑む。自分の手元にキールが来ると男は、ぐい、と勢いよくそれを煽った。キールも結構度数あるのに。
「君は」
たん、とグラスを置いて男が口を開いた。
「何の仕事をしているんだ?この時間に私服でバーなんて珍しい。スーツ姿のビジネスマンならよく見かけるんだが」
「休みなんですよ。……あんまり人に言えない仕事してます。そういう貴方は何を?」
横目でちら、と男を見ると、「はは」と笑って頭を掻いた。
「あんまり大きな声では言えない仕事はこっちもだ。今仕事を終えたところ、とでも言っておこうか」
それから暫く些細な会話をして、そして俺は先に店を出た。明日は仕事、長居はできなかったから。


「新しい奴が入ってくる」
「今日、ですか?」
「そうだ、大量殺人鬼なんだから油断はするなよ」
上官に言われた言葉に、身が引き締まる。新入りの担当は俺らしく、ソイツに会うために俺は牢へと向かった。かつんかつん、と自分の靴が重々しく留置所に響く。目的地である牢にたどり着いたとき。
「やぁ、看守さん。昨日のスクリュードライバーは如何だったかな?」
びくん、と身体が跳ねる。喉が引き攣る。心臓が五月蠅く音を立てる。
そこに居るのは、紛れもない昨日の男――
「どうしたんだ看守さん、そんな顔して。可愛い顔が台無しじゃないか」
「なん……で」
「だから「言えない仕事」、「今終えたところ」だって言ったじゃないか」
自分は看守。この鉄格子の前では、俺はコイツよりも高い地位にいる。分かっているのに、この男が恐ろしくてたまらない。
「やっぱり運命だったんだな、看守さん。もう一度君に出会えるとは思わなかった。なぁ、一度でいいから俺のことを「好き」って言ってみてくれないか」
「言う訳……、ない……っ」
「そうか……、なかなかに手強い子だ」
男は腕を組み、一度目を閉じた後。
「まぁいい、……これからおとすだけだから」
片目だけを開き、薄い唇を舐めて笑った。


*解説
スクリュードライバー
貴方に心を奪われた

キール
最高の巡り合い




【君は僕の光だった】

「一奈、ご飯よそってくれる?」
「パパ」
「ん?」
とある日の出来事だった。
声のする方へ、首を捻ってそちらを向く。ちゃり、と愛娘の手から音が聞こえた。
「ねぇ、パパ。この写真に写っている人、誰?」
俺の家の鍵につけられた、写真の入ったキーホルダー。その中の男は、やけに幸せそうな顔で微笑んでいた。
「嗚呼、それはね」
俺はゆっくりと、一度だけ目を伏せて。一奈に笑いかけた。
「パパのね、大事な人だよ」

「いただきます」
朝は俺も忙しいから、そう凝ったものは作ってやれない。今日も牛乳とトーストといった簡単な朝御飯を、二人で食べる。
「今日もトースト?」
「だって朝起きれないし、忙しいし」
「アツシくんのところは、もっと沢山でてくるんだってよ?」
むぐ、とパンを食べながらこちらを見てくる目が痛い。「アツシくんのお家はお金持ちなんでしょ」と言えば、「そうだけど……」と拗ねたようにくちごもる。その姿に、申し訳なさを感じたのも確かだった。

「いってきまーす!」
その声にこくり、と頷き、それから目元を緩めた。
「今日は何があるの?」
新学期が一週間前ほどに始まり、玄関前でツインテールを揺らす一奈に、こう尋ねる。ピンク色のランドセルは、6年前に買ったものでだいぶ傷が付いているようにも見えた。
「今日はねー、身体測定?」
「……そう」
そっと視線を落とした俺と相反し、娘は細く小さな指を顎の下に当て、考える様な仕草をした。
「一奈、βだったらいいなぁ。一番安全だもん」
「まぁ、そうだね……、気をつけてね」
「うん!」
ひら、と手を振ると、彼女は我が子とは思えぬ程可愛いらしい笑みを振りまき、家を出て行った。


この世には、男女という性の他に、α、Ω、βという人間の生殖に関する分け方が存在するという。その中のΩというものは、αと番になれば男であっても子を孕むことができるのである。
不思議なことであり、まだ社会的に馴染みのあるようなことではないのだが、健康診断のようなもので自分がどれなのかは判定されるようなシステムになっていた。
「βねぇ……」
一奈の居なくなった部屋でぽつ、と呟く。それから、「……きっと大丈夫だよ」と言葉を吐きだした。
「……そうでしょ?」
何かをゆっくり確かめるように。
言えない何かを飲み込むように。


「ただいま!」
時間が流れるのが、このところ早い。猫カフェの店員を仕事にしている俺は、シフトが午前中であるため、一奈の帰りを迎えることができる。
「……おかえり」
ペタペタと猫のスリッパを鳴らし、ランドセルを受け取る。
「今日はね、トト子ちゃんが、ママがクッキー焼くからおいで、って!行ってもいい?」
ママ、という言葉に、ずきり、と心臓がなった。
「そ、そう、行っておいで」
今自分は笑えているだろうか、と考えながら、こう言った。これ以上は言葉が繋がらなかった。
「……ね、パパ。私のママ、ってどんな人だったの?」
「……え」
射るような瞳に、ぞくりとした。きゅっ、と一度口を噤んで、それから。
「い、一奈。トト子ちゃん待たせてるんじゃないの?」
……はぐらかした。そうでもしないといけない気がした。
「え、あ、うん……」
何だか腑に落ちない様な表情をこちらに向け、一奈はまた出かけていく。扉が閉まった後、肩の力がふっと抜け、その場に崩れ落ちる様にして荒く息を吐いた。どくんどくんと、心臓がやかましく音をたて、いつもより多い血液を循環させているようにも感じた。

「ねぇ、何で私にはママがいないの?」
子供の純粋な疑問だ。ずっと俺と二人暮らしなんだから、気になって当然だ。そう分かって、その話をせずにここまできた。
罪悪感が無いわけではない。寧ろそれに囚われて死んでしまいそうだ。
でも、俺が死ぬ訳にはいかないから、涙を流すことでそれを一時的にだけ殺そうとするんだ。
「一松兄さん、まだ話さないの?」
二つ下の弟に、呆れるような口調で言われた。
「早く話した方が、一松の為なんじゃね?」
一番上の兄に、肩を叩いてこう諭された。
でもそんな勇気なんてなかった。

『俺がママだよ』、なんて言えるわけがなかった。

夕飯の時。「パパ」と声がしてふと顔をあげると、真向かいに座った一奈が、スプーンで掬ったオムライスを口に運びながら俺を見ていた。
夕方、「ママはどんな人だったの」と聞かれた俺は、びくびくしながら「何?」と無理に笑った。
「パパ。あの家の鍵についてる人って、パパとどういう関係だったの?」
「……嗚呼」
目を一度伏せ、返答した。一奈の言葉に安心した自分がいた。
「……実の兄弟だよ、俺が六つ子だった、ってのは聞いたことあるでしょ?」
「うん、十四松おじさんから教えてもらった」
こく、と俺は頷き続ける。
「俺の二つ上の兄がアイツ……、ナルシストでポンコツで、何かとイタイやつだったよ」
「いたい?あの人悪いことしてたの?」
「……ん、ううん、イタイ、ってのは痛々しい、って意味」
「ふぅん」
娘の口元に付いたケチャップを、ティッシュで拭ってやりながら微笑む。すると彼女は、不思議そうな顔をした。
「パパ、どうしたの?」
「ん?」
小さな口がぱっくりと割れて、言葉を吐き出した。
「パパ、凄く嬉しそうな顔してる」
びくん、と背がはねるのが分かった。小学生の癖に、なんでそんな細かい所まで見てるんだよ、と言いかけて口を噤んだ。
「ねぇ、その人って、ママより大切な人?」
その言葉が、ぎゅうと俺の心臓を締め付けて。はくはく、と言葉の紡がれない口を懸命に動かして。「……ごめん」と言った。スプーンを皿の上に放った。
「……俺、ちょっとキツイから先に布団入ってるね。お皿は流しに置いといて……?」
「え、パパ?」
そろそろ勘付かれても可笑しくは無いだろう。でも自分の口から言うのは嫌で、怖くて仕方がなくて。
一奈の顔を見ることすらできず、ゆらりと寝室へ足を向けた。

アイツは、不意に俺の前から姿を消した。この世から、いつの間にか消え去った。
雨の日の交通事故だ。視界が悪かったその日、仕事帰りに信号無視の車にはねられた。
俺と他の兄弟が病院に駆け込んだ時には、もう白い布を被っていた。
あの時の医者の言葉はよく覚えていない。ただ、ふらりふらりと覚束ない足取りで、白布を取った。
事故にあったというのに、自慢のアイツの顔は綺麗だった。眠りについた時のように、いつもの晩のように、穏やかな顔をしていた。
「……なんだ、まだ生きてるじゃん」
ぽつ、と呟いた後、俺はアイツにしっとりとキスした。いつも強引なアイツは今回は唇を割って、舌なんか入れてこなかった。それでも構わず、すっかり乾き切った唇に自分の唇を押し当てた。
「……ねぇ、今日はいつもみたいにしないんだね」
周りの目なんて、気にしなかった。気にする気もなかった。
「あんたもシャイになっちゃったの?ねぇ、折角俺がやる気になってるんだよ?いいの?」
「一松兄さん、やめなよ」
絞り出すような声で俺を止めようとするトド松を振り切って、「ねぇ」ともう一度声をかける。「一松兄さん」とやけに塩らしい十四松の声が聞こえる。
「どうしたの?今がチャンスなんじゃないの?今ならあんたのやりたい事やり放題なんだよ?ほら、寝てないで早く起きてよ、俺がその気になるのってそうそうあるもんじゃないでしょ?ほら、早く!!」
「一松」
おそ松兄さんの冷静な声。ぴく、と身体が固まったその時、チョロ松兄さんが僕に微かに笑いかけ、言った。
「一松、もうアイツはいないんだよ」
じわりじわり、言葉が鼓膜に染み付いて離れない。漸く飲み込むと、それと同時に涙腺が壊れた。
「……っ、っああぁぁあぁぁあああぁぁ!!」
支えの無くなった人形のように、ぺたりと崩れ落ち、嗚咽した。ぼたぼたと情けなく溢れる涙を拭うこともせず、ただ子供のように泣きじゃくった。
弟たちはそんな俺の背を叩き言葉をかけ、兄さんたちはアイツの顔を見て寂しげな顔をした後、白布をかけ直した。

「一奈」
その翌年、一奈が産まれた。彼女は父親に似らず、眉も太くなかった。
「一奈、パパだよ」
立ち会ってくれた兄弟たちは、何も言わなかった。
「パパだよ」
何度も何度も、繰り返した。

「……っぱ、ぱぱ……パパ!!」
娘の声が聞こえて、はっと目を覚ました。どうやら寝てしまったらしい。
「ど、どうしたの、……一奈」
くしゃ、と自分の頭をかきながら身を起こすと。
「何で、……泣いてるの?」
ぽたり、雫が頬を伝って布団に落ちた。
「……うぅん、泣いてないよ」
「パパ、魘されてた」
「……」
「だから起こした」
大事な話をする時、言葉を簡潔に、そして少し語気を強めるのは、アイツと同じか。
「ねぇ、パパ。話してほしいの。ママのこと、写真の人のこと、それからパパのこと。知りたいの」
僅かに笑みを浮かべて話す娘に、その瞳の色に、アイツの姿が重なった気がして、俺の口は勝手に動き出した。
「……あいつは、一奈のパパだよ」
目を丸くさせた娘。もう後には引けないと、腹を括った。
「……一奈が産まれる一年前、事故死したの。仕事帰りにね。……いいヤツだった。誰より優しかった。頼りになった。…………愛してた」
一奈の目を見て、ゆっくりと「ごめんね」と。そして、するりと娘の髪を撫でて言った。
「一奈はね、あの人と俺の娘だよ」
言い切った後、どっと身体の力が一気に抜けて、大きく息を吐いた。
「あの人がパパで、俺がママなの。……ごめんね、一奈」
何に対してのごめんね、か。俺がパパだと嘘を吐いたことか、早くにこのことを話さなかったことか、一奈に謎を残し続けたことか。全てに当てはまるよな、と最終的には自分の中で落ち着いた。
「…………早く言ってよ」
顔を俯かせた一奈に、「こんな親、幻滅したよな」、と思った。仕方のないことだとも思った。何を言われても耐えようと、ゴクリと唾を飲み込んだ。
「……色々、話してくれなきゃ嫌だよ。それは私にも関係あることじゃん、勝手に決めちゃうのはやだよ、ねぇ」

「ねぇ、だから、ちゃんと全部話してよ、ママ」
「え」
顔を上げた娘の顔は、それは優しいものだった。
「ママは男同士から産まれた子供だからとか、私が思われたら可哀想だとか余計なこと考えたんでしょ?」
悪戯に発されたそれに、図星の俺は頷くと、「そんなもの、気にするわけないじゃん」と一蹴された。
「ママ」
耳元で、こう呼ばれることが気恥ずかしくて、ふる、と身震いした。
「ママの話も、パパの話もまだ沢山聞きたいんだ。ゆっくりでいいから、教えて?」
その言葉に、俺は素直に「うん」と返した。
ねぇ、「カラ松」。俺らの娘はいい子に育ってるよ。これからもずっと上から俺たちのこと見守っててよ。そして、俺がそっちに行ったら一番に迎えに来て。

「今度、パパのお墓参り行こうね」と笑う一奈に、「そうだね」と俺も笑った。



――
ワシはカクテル好きなんじゃろうな……

囚人さんってカッコよく見える

Lottaはそろそろ終わりそう

karaichi24242424


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すこ。

大手裏剣
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大手裏剣ぴーや
それなら良かったb
カクテルと囚人はいいぞ……いいぞ……


karaichi24242424
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カクテルカッコイイよねぇぇ
囚人は若干怖いけど考えたらカッコイイかもしれぬ。(´-ω-`)フム


大手裏剣
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なんかの、ぐいぐい来る系の攻めがよきなんですよ(((((
好みは分かれるかもしれないな~


karaichi24242424
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それは好き。( ˇωˇ )
そうだねぇ、ミンナチガッテミンナイイ((((


大手裏剣
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【謝罪】先ほどの本人アイコンについて
karaichi24242424 21 33

先ほどは本人アイコンで不快な思いをさせてしまい、申し訳ありませんでした Twi...


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karaichi24242424 7 21

※画像は本人アイコン晒しを最小に抑える為です Attention!! ・腐ったネタ...




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