【完結】とかされて?

単発小説 カタツムリ
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:821 hit

最高ランク : 35 , 更新: 2017/12/04 22:00:19

まふさんのが溶かして?というおねがい系だったので

らるさんのはとかされて?っていうおねがいにしました。

あーるばっか書いてても楽しくないので、

今回は全年齢向けですよ。(たぶん)

アンケートの結果は、うん、まぁ、察してください(

分かりますよね!!ですよね!!

みなさんRがお好きなんですよね!!←

時間があればR、頑張ります···((
ーーーーーー

注意

・BL,nmmnの作品です。

・歌い手様のお名前をお借りしています。

・ご本人様とは一切関係ありません。

・以上理解してお読みください。

ーーーーーーーー

Sside

ピコン、と、無機質な機械音が
静かな部屋に響いた。

疲れて重い体を起こして机の上の
音の正体へと手を伸ばして

見慣れたトーク画面を開く。

「んー···まふまふ?」

通知がひとつ。

『起きてますか、』

とただそれだけのメッセージ。

それに返信しようとすると、
それより先に新しいメッセージが飛んでくる。

『電話してもいいですか、』

送られた内容に驚いて、
思わず、え、と声を漏らした。

珍しい。

いつもはこの時間帯だったら、
メッセージを送ってくることだって少ないのに、

電話をかけていいか、なんて。

珍しいことこの上ない。

けれど、それと同時にどうしても
緩む頬を抑えられなかった。

まふまふがどれだけ悩んで、
迷って、辞めようとして、

結局、簡素な文章にして、
そんな葛藤が、なんとなく想像できる。

『いいよ、俺も話したい』

そんな返信を飛ばせば、
少し間があって、電話がかかってくる。

相手なんてもちろん彼しかいない。

『も、もしもし···』

「もしもし、昨日ぶり?」

『あ、は、はいっ、え、と、』

何故だかどもりどもりのまふまふがおかしくて、
つい声をあげて笑えば、

小さく唸り声をあげて黙ってしまう。

「まふまふ?どーしたの、」

今日のまふまふはちょっとおかしい。

そもそもお互いLIVEの時に
連絡を取り合うこと自体珍しくて、

例えばまふまふのワンマンの時なんか、
ほんとに個人的な連絡なんて一切なかったし、

それはお互い了承の上で、
納得してのものだった。

だからこそ、なんとなくLIVE期間中に
連絡を取るのを戸惑う部分もあって、

でも不満はなかった。

まふまふは依存症が強い感じがするし、
実際そういう部分もあるけど、

いざひとりになると強いやつだ。

むしろLIVE後に久しぶりに会っても、
案外ケロッとしていて、俺の方が驚くくらい。

そんな彼がLIVE期間中にわざわざ
連絡を寄越したことに少し驚いて、

でもやっぱり少し嬉しかった。

『あ、の、そらるさん、時間、大丈夫でしたか、』

「ん?大丈夫だよ、
まふまふこそいいの?作業とか溜まってない?」

『大丈夫ですよ!ちゃんと終わらせてます!』

「そっか、」

電話越しという、触れられない距離がもどかしい。

いつもなら、偉いな、って頭を撫でてやって、
抱きしめてやるのに。

何度も何度もやった行動は、
簡単に想像出来て、

あの少し傷んでいて、でも柔らかい、
スルスル通る髪とか、

全体的にほそくて、でも子供体温で、
気持ちいいそのからだとか。

「キス、したい」

『へ、ぇ?』

「あ、あぁ、ごめん。」

思わずポツリと漏れた本音に、
まふまふが戸惑う声がした。

ぜったい今、真っ赤になってる、
それで、いつもの癖で、手で口を隠すんだ。

安易に想像出来るその姿に、
頬が緩むのが分かる。

「あー、まふまふ会いてぇ」

もはや我慢することもやめて、
思いのまま言葉を口にすれば、

次はまふまふが唸る番。

『ぁーうー、ばか、』

せっかく我慢してたのに、とそう呟いて、
まふまふがふぅ、と息を吐く音がした。

『僕も、会いたぃ、です、』

細く細く、吐き出すような声で言われた、
そんな言葉に、ぎゅっと心臓を掴まれるみたいな、

そんな感覚に襲われる。

なんだよ、おれは恋する乙女か。

そんな少し気恥しい気持ちもあって、
でもそれは、まふまふも一緒か、

なんて思ったら全然嫌な気分はなくて、

「ふふ、まふまふも一緒って、なんか嬉しいね、」

そう思ったままに呟けば、
なんの話ですか、と聞かれるけど、

それにも答えずふわふわと笑う。

思考がういてるようだった。

『そらるさん、酔ってます···?』

「んー?酔ってるかもね、」

『そう、ですか、』

ふと、まふまふの声がソワソワしだして、
見えていないのも忘れて、こてん、と首を傾げる。

「どうかした?」

『あ、いや、べつに、』

そういいつつも、5、4、とか
カウントダウンを始めてて、

明らかにべつにじゃねーだろ、と苦笑した。

『そ、そらるさん!』

突然大声を出されて、
思わずびくりと肩が跳ねたけど、

それがまふまふに伝わるわけもなく、
声量はそのまま続けられる。

『あ、の、今年1年、ありがとうございました、
武道館とか、すごく楽しかったです、』

「うん?まだ正月じゃないけど、」

なんだなんだと笑えば、
少しだけ声量が抑えられる。

『その、Twitterとかではいいましたけど、
やっぱり、記憶に残る方がいいかなっておもって、

誕生日、おめでとうございます、
また1年、僕の隣に、いてください、

そらるさん、生まれてきてくれて、
ありがとう、』

まふまふが言い終えると同時に、
時計の音が響いた。

『どう、でしょう、みんなは、
一番最初に言いたがるから、

ぼくは、一日の最後に、って、おもって、』

えへへ、とそんな笑い声をあげて、
まふまふがいうけれど、

でも、

「ばか、泣かせんなよ···」

なんでだろうか、

涙がツウっと、一筋だけ頬を伝う。

たぶん、半分お酒のせいで、
あと半分は、たぶん、

「ありがとまふまふ、すげー嬉しい」

ほんとうに、すごく、嬉しかったから。

『えへへ、よかったです!
何回も時間計って練習したんですよ』

たったそれだけの言葉が嬉しい。

「んー、まふまふ。」

『??はい』

「また1年、よろしくね、」

『も、もちろんです!はいっ!』

嬉しそうに、満面の笑みを浮かべて、
そういうまふまふが安易に想像できる。

「ふぁ、もうさすがに眠いわ···」

『もう日を跨いじゃいましたもんね、寝ましょうか、』

「ん、そうしよ、」

ぼふっ、と再びベッドにダイブして、
ひとつ、大きなあくびをする。

『じゃあ、そらるさん、おやすみなさい、』

「うん、おやすみ。またね、」

『はい、···帰ってきたら、
いっぱい、甘やかして、···ね?』

プツリ、

そんなセリフを残して、電話がきられて、
おもわずため息をついたのは許して欲しい。

「帰ったら、たくさん構ってやらないと、」

誕生日だから、まふまふも
精一杯素直になったんだろう。

そんな可愛い恋人に、
平気な顔を出来るほど俺も大人じゃない。

頭を回る可愛いその声と言葉をききながら、
おれは幸せな夢へとおちていった。


*Fin*


かけたああああああああぁぁぁ


投稿してくるううううううう

カタツムリ


投稿を違反報告 / ブロック



藻さん»わわ、ありがとうございますっ!

カタツムリ
2017/11/04 5:56:10 違反報告 リンク


コメントをするにはログインが必要です : ログイン


【完結】Love bonbon
2018/05/31 7:20:57 カタツムリ

時間軸的にも意味的にも遅刻です(ごめんなさい) 今回はちゃんとそらまふ。 ...


ユキモモ初納
2018/03/11 4:29:56 カタツムリ

「ねぇモモ、僕のどこか好き?」 「え」 お気に入りのワインをものすごく絵...


【完結】その温もりを来年も
2018/05/31 7:22:31 カタツムリ 1

お正月、初詣に行くそらまふのお話。 実際はLIVEをされていたので 事実捏造...



友達募集 ともぼ 雑談 御初 御友達募集 短文 バトン イラスト