【Natures】第6話「石言葉は…」

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:728 hit

最高ランク : 5 , 更新： 2020/11/05 6:52:28

最初に「寒いから」と支給されたのは、
天女のような着物だった。

「Ｎature」の世界…もとい
「冬の世界」ではこれが普通らしい…
(もっと江戸時代っぽいのとか想像してた…)

これじゃあ動きづらいし(どうやっても)恥ずい。

ということで。

「呼ばれて飛び出てじゃじゃじゃじゃーん(＾ω＾)」

「…(呼んでない(;^ω^))」

(とりあえず天女服は返して、)セイラさんが奥から持って来た
コートを着てみた。

最初の半袖シャツにコートを着る。

「(暖かい…)」

渡されたのは(ユ〇クロみたいな)茶色い色で、
首周りにベージュっぽいモフモフが付いたコートだった。

これっぽいのなら何度か(人間世界で)着たことがあるので
体に馴染むし動きやすい。

ズボンも膝までしかなかったのでジーパンを(とりま)貰った。

「どうだい？」

「…(貰っておいてなんだけど)さっきよりはマシ」

「だからあれは主流だってば(笑)」

…まあこれなら寒くないし、「夏の世界」とか言ったら
腰に巻けばいいかな。

「じゃあそろそろ」

「ん、気を付けて行っておいでよ。
ここはまだ「冬の世界」だし、
それぐらいの分の弁当なら腐らないだろうね」

「…「精霊」が「人間」に…」

「駄目かい？」

「あ、いえ…」

私は「助けたい」という願いのせいで、
他の子にいじめられたことがある。

いわゆる「洗脳教育」と言うやつで、
今の子供たちには

「戦争をして自然をとるのは良い事」

として教えているので私の願いは

「「人間」のはみ出し者」

「裏切者」

「「精霊」に味方する異端者」

に該当する。

だから、守りとうしてきた。

幸い演技は上手だったみたいで、ここまでやってこれた。

「…そういえばセイラさん」

「ん？」

「この服とお守りの宝石…
「人間」の…」

「おかしいかい？」

「…」

最後まで、よくわからない人だな…

この貰った服は(上も下も合わせて)どうみても「人間世界」の物。

それに「Ｎature」と「人間世界」はとれる宝石が異なるのだが、

これはどう見ても「人間世界」で言う

「パーティー・カラード・フルオーライト」だ。

今は碧色だけれど、本来は虹色だ。

光の屈折で何色にでも変わる。

石言葉は確か…

「ほら、はやく行きたまえよ」

私の思考を遮るように、セイラさんは言った。

…石言葉は後でゆっくり考えよう。

「…行ってきます」

そう言って私はセイラさんの家を出た。

お守りは首にかけた。

昨日の吹雪とは違い、今は雪がやんでいた。

私は踏み出す。

「願い」に向かって。

光を受けて、

「お守り」が草原色に光った気がした。

------------------------------------------------------------------

あの子が私の家を出てはや数分。

「ー…「お守り」、彼女が持って行ったよ」

私は懐から1枚の写真を取り出す。

「…まったく、」

そっくりだねえ。

一つ小さく写真に向けて呟いた彼女の言葉は、
降り始めた雪によって掻き消された。

--------------------------------------------------

6話です。

やっとこさ進みました(汗)

主人公の結芽ちゃんがセイラさんの家を出て…

ここから！

モデル募集で現在完成した

耀鋳琉ちゃんetcが登場します！

わくわくしますね(我ながら)

凛音ちゃんや夜空さんなど、

「モデルになりたい」

と言ってくれた方、現在制作中です、お楽しみに！

あと、私は今週の土日親戚の家＆Ｕ〇Jに行くので

投稿できません。

近いうちに「フォロワー色決め」、

我らがドイツオタク()闇ちゃん(←闇ちゃんすまん)

に圧されたのでやる。←お前も「やりたい」って言ってただろ

あ！と！

今回と先日出て来たセイラさん曰くの「宝石」、

名前長いですが「蛍石」とも言うそうです。

めっちゃ綺麗なので是非調べてみてほしいのと、

その「宝石」はこの「Natures」の物語で

「とても重要なもの」

です！

これは物語だけではなく、
セイラさんの過去や
(先程セイラさんが出した1枚の)写真にも、

あと最後の
「「草原色」に光った気がした」
も関わります。

ま、そこんとこよろ←

ではっ！