*手を繋いで

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※注意！
・思い付きで書いたPART4
・マジで駄文すぎてﾜﾛｴﾅｲ
・矛盾点疑問点ありすぎるんだわ
・英語さんの一人称は“私”だけど男だし敬語だし紳士(強調)
・大英帝国は17～19世紀まで☆
・初期英語さんは元々名前が英語だったって裏設定(後に弟が継承)
・アメリカという国名は1507年頃決定。(継承は1650年頃っす)
↪以上OK!って方のみお読め～(日本語)

「今日からは、君の番だ」

昔、兄から突然そう言われた。
確か、兄に呼ばれて聖堂に行った時のこと。

「貴方が、皆を繋ぐんだ。」

兄は、"英語"は、儚く笑っていた。
しかし私には疑問があった。

「何故です？兄さん…言語には、衰退が見えません。それに、私達の出身地だって消える影は…いえ、それどころか発展の一途ではないですか」

時は1650年。自分達の生まれた場所は小さな島国から
大きな帝国へと成り始めていた。
だから言語の衰退などありえない。

「ああ、そうだね。だから…これは、一種の"例外"だよ」
「例外？」
「……僕が化身となる英語の消滅時期というのは、"存在しない"。現代の「英語」へと移る。」
「私に？」

首を傾げると、兄は一度目を伏せた。

「近頃、出身地の人達の言語に変化があってね。けれど、完全に別の言語…つまり貴方へ移るようには見えなかった。けれど貴方が生まれた以上、言語が変わるのは確定するはずなんだ」
「母さんや…一番上の、兄さんの様にですか？」

そう言えば、兄はこくんと頷く。

「今移るように見えなくとも貴方が生まれた以上、いずれ完全に出身地の人達の言語は完全に変わるだろう。そしてその言語が、貴方。そして人間は、今のうちに僕から君へ継承させることを選んだ。」
「兄さんは…兄さんはどうなるんです？継承してしまえば、消えるのではないですか？」

自分の家族兄だけ。昔は母親と、もう一人兄が居たと兄から
聞いたことがある。おぼろげだけど記憶はあるし、だから
兄の話はきっと嘘ではないのだろう。
けれどおぼろげだからこそ母親のいない寂しさも、
兄が消えた悲しさもなかった。
――でも、目の前の兄がいる記憶はおぼろげじゃないから。

「大丈夫だよ、僕は、消滅しない。」
「本当に？」
「ああ。いずれ変わる言語…つまり貴方には、僕の名残が残ってる。実際すでに変わり始めた場所へ人間達が行った結果さ。だから僕の消滅時期は存在せず…貴方へ、移る。」

可愛い弟よ、と兄は言った。

「今日からは、貴方が"英語"だ」

その時見た兄の顔は聖堂のステンドガラスから漏れる逆光で、
そのときだけ、見ることは出来なかった。

「…ねぇDaddy、これ何て読むの？」
「これですか？これは…」

そんなことを特に理由もなく不思議に思い出していれば。
隣で本を読んでいた少年に声をかけられた。

『こら、大人しくしろ！っ、動くなって…！』
『NOOOO！はなせ！はなせーーー！』
『…何事です？』

つい最近、新大陸のアメリカから連れて来られた少年。
それは、その地で生まれた新たな言語だった。
小さな体で必死に抱えてくる男から逃れようと
もがいては男を叩くほどに元気な言語。

『Daddy!!!』

ふと目があったとき、即座に抱き着かれたのはまだ真新しい記憶で。
連れて来た男は目を丸くしていたものの…まぁ、当然だろうなと思う。
言語は全員、始祖から繋がっている。

だからどんなに遠い国で生まれた言語とも繋がっているのだ。
それが遠い親戚という繋がりであれば、兄という繋がりもある。

今回はそれが、親子という繋がりになっただけのこと。

「…アメリカ英語は」
「なに？」
「大きくなったら、何になりたいか夢はありますか？」
「夢？何でも良いの？」
「はい。夢は、叶う叶わないに関係せず、好きに思うことが出来るんですよ」

そう言えば、目の前の…アメリカ英語は目を輝かせた。

「好きに？自由！やった！えーっとね、えーっとえーっと、ボクの夢は…」

そう言うと、アメリカ英語は手を差し出し、
そして自身をキラキラとした目で見つめす。

「手！繋いで！」
「…？」

言われた通りに手を繋げば、「ぎゅーっ！」と言いながら
アメリカ英語は抱き着いてきた。

「ボクの夢はね！こうやってずっとDaddyと居ること！こうやってね、絵本読んだり、手を繋いだり、ヤミーなご飯を食べるんだ！」
「…それでいいのですか？」
「うん！Daddyといるのが一番楽しいし好き！それに、Daddyがいれば怖くないもん」

でしょ？とアメリカ英語は呟く。

「そうですね、私が君を守ってみせましょう」
「むー、守るだけじゃダメ！」
「えっ」
「ボクも！ボクもDaddyを守るもん！」

だから一方的はダメー！と繋いだ手を強く握りしめる。
自分はというと、子供さながらの行動に思わず頬を緩めた。

「君が守ってくれるなら私も心強いですね」
「でしょ？！ボクだって強いもんね！Daddy守っちゃうもん！だからね…」

「ずっとこうやって、一緒に居たい！」

――これは、"叶う事のない夢"。
言語であれど互いの国に左右される立場。
だからずっと一緒に居てあげることは出来ないけど。

でも、夢を語るのは"自由"だから。
叶う叶わないじゃないから。

いつか互いにマスケットを向け合う立場になるまで。

手を繋いで、一緒に居よう。

しょぅゆ。

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アメリカ英語くん…いい子なんだけど…
英語さんって2人いたの……?

葵@ペテ神(中級者)
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切ねえ.....うわあ.......
最後の最後で叫んだよありがとう......

kumasakana0323
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紫音

いや、お兄ちゃんが"英語"だった。
でも継承したから、今は弟が現在の"英語"さん。
お兄ちゃんはいつぞやのイラスト詰めで見せた
初期英語さんになりました。

くまさかなさん

いやー、くまさかなさんにクリーンヒットするかなって
あえて銃→マスケットに変えたんだよねｴﾍ☆

しょぅゆ。
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