#4 酔いつぶれた君

創作 小説 #4
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#山田涼介


#中島裕翔


#Hey!Say!JUMP



少しお洒落なバーでふたりきり。
俺は、酔いつぶれてテーブルに突っ伏している君の背中にそっと上着を掛ける。小さく、少し丸まった背中は一定の寝息を立てていた。
「本当、素直じゃないよね」

「裕翔、今夜暇?」
飲みに行こうよ。
仕事終わり、ヤマに声をかけられた。
「暇だよ」
ヤマの運転する車であるバーに向かった。
何でもヤマが山Pに教えてもらったバーらしい。本当、俺の前で他の男の話するなんて良い度胸。嫌いじゃない。
物静かな空間。間接照明がふたりの顔をぼんやりと映し出す。寡黙なバーテンダーの作るお酒を飲みながらたくさんの話をした。
仕事のこと。後輩のこと。メンバーのこと。ヤマがハマっているゲームのこと。俺の好きな音楽のこと。
少しだけ酔い始めたヤマが、俺の方に頭をあずけた。
「裕翔の匂い」
ふふ、と楽しそうに呟くほろ酔いなヤマが可愛くて、外なのに抱きしめたくなる衝動に駆られる。
「落ち着く?」
そんなヤマの頭を、ぐっと自分の胸元に引き寄せて呟いた。
「ん、いい匂い・・・」
とろとろした目で、こてりとつぶれた。
自分から誘っといて寸止め。いつも君はずるい。
いつもは全然甘えてこないから、本当に愛されてるのか不安になる。でも酔うと甘えるから、やっぱ愛されてんのかなって思える。
全然素直じゃない。どうせ今夜だって、寂しかったから誘ってきたんだろう。あまのじゃくな恋人に振り回されてばかりだ。
余裕ぶって、全然余裕なんてない。不意打ちな君に振り回されてばかり。
だけどそういうの、嫌いじゃない。

酔いつぶれたヤマにジャケットを掛ける。
俺は苦笑いで呟いた。
「本当、素直じゃないよね」

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@Dear_1124

ばぶるす


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