白銀の墟玄の月ネタバレしますみんな逃げて

ネタバレ 十二国記 白銀の墟玄の月
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更新: 2019/11/14 14:13:19

本当にがっつりネタバレしつつわぁわぁ言ってるだけの文章です。
未読の方私の駄文なんかじゃなくて小野不由美さんの硬派で美しい文章を堪能してからきてくださいお願いします。


















無理好き。もう冷静になってられないし、思い浮かんだままにばーっと書いてきます。乱文御免。(「御免」って言って逃げた項梁かっこよかった。ていうか「暗器の楚」とかいう時点でもうかっこいい。好き。)

泰麒が魔性の子でのこと思い出してるの泣けた。自分をいてもいいといってくれた広瀬がいたからあそこを故郷と呼べるって言ってたの聞いてなんか広瀬もさ、むくわれたような気がして。もう、広瀬ーー!!ってなってた。そして無関係な民をたくさん巻き込んでしまったという泰麒が悲しい。「人を殺傷したことのない麒麟などいない」

4巻まで読んだ限り、おそらく泰麒は床に手をついた時点で角がかなり治ってきていたんだと思う。多分ここで暴力をふるったりこうとう礼したりしたときにはもう治ってたんだと思う。だから泰麒は本当に意志の毅さだけで麒麟としての本性に抗う行為をしたのだ。

魔性の子のことを思う泰麒しろ、黄昏でのことを思う李斎にしろ。小野不由美さんこうやって既刊読んできた読者を泣かせるようなことをするから……!(全部大好きです!!)

登場人物に既刊での出来事を思い出させるの本当に泣く。尚隆が「あのとき生き恥晒して逃げたのはなんのためだ」って言ったのに通じるものがあるよ。


最後花影出てきたとこでうわぁあぁああ!!ってなってそのあと李斎が黄昏に出てきた名の無い一人の少女のことを思い出したところでやられました。

ていうか最後の一文なんかすっごい不吉な気がしてるの私だけなのかな……。戦いって阿選対驍宗のやつのこと、だよ、ね?


私阿選のことそんな嫌いじゃなくて、もちろん泰麒を二度も斬ったのは許しがたいことで怒って嫌うべきなんだろうと思うんですけど、なんか完全に嫌いになれなくて。阿選の心情は理解できるし同情もするし、阿選の麾下たちから語られる彼が好きだったのに、ひとたび国に、民に目を向ければなんの罪もないのに無残に殺された人や、利用されて殺された人も、阿選のせいで餓死した人もたくさんいて、それを考えれば阿選は憎い相手であってしかるべきで……。

4巻で案作にそそのかされた阿選は本当に見ていられなかった。仮にも、かつて驍宗と双璧と讃えられ数多くの麾下を持っていた阿選がここまで落ちぶれてしまったことが耐えられなかった。

もし驍宗と競っていたころに李斎と出会ったり、自分の過ちを正せたりしていたら違う今があったのに。

帰泉ら阿選麾下に慕われたかつての姿を取り戻してほしかった。

阿選の麾下たちが可愛そうだった。尊敬する主が、変わってしまったのが悲しい。

阿選と驍宗が話す場面勝手に期待してた。

双璧であることの息苦しさみたいなのが感じられてしんどかった。


***
話変わるんですけど、新刊4冊読んで十二国記は戴の一連の騒動の話なんだと思った。インタビューとかでも再三言われていることなんですけど、初めて身にしみてわかったというか。

たとえば、「図南の翼」が琅燦が黄朱であるという設定のための物語に思えたり。陽子らの話も世界観や設定の説明と、泰麒を助けるための人物が必要だったという意味に思えてくる。

そうやって必要な設定の説明のための本でさえ、あれほど楽しめるものに仕上げた小野不由美さんは本当に空恐ろしいほどの筆力をお持ちだと思った。

本当に、大変な小説を読んでしまった。
***

そして耶利が泰麒に仕えるのもいい(意訳)と言っていたところ感動した。あれほど主公のみに忠義を誓っていた耶利が、と。

泰麒と驍宗が似てるっていうのも良かった。そして、泰麒が戴国らしい麒麟になっていたのもすごく感慨深かった。

***
新刊読んでしんどすぎたからぴんさんの動画見てるんだけど余計にしんどくなった気がする。本当に良かったね。泰麒も驍宗とあえて、本当に良かった。延麒も尚隆もみんなみんな良かったねって。


あと陽子と景麒に会うって!!!!!!やったああああ!!!!!
私景主従大好きで、そこと泰麒、驍宗に絡んで欲しい人だから名前しか出てなかったけど超嬉しかった!!!
これは完全に妄想かつ期待なんだけど、もしかしてもしかしたら来年の短編集にさ、書かれたりしちゃいませんかねー!!???!
いや、まってあんまり喜びすぎると書かれなかったときの悲しさがヤバイからやめとこ。

やっぱり月影から読んだからか基本的に私は慶の民です。十二国記で一番好きな巻はって言われたら『魔性の子』を真っ先に候補に出すぐらいには魔性の子大好きだから一番最初に魔性の子から読めなかったの辛い。記憶消してこの本は最初辛いけ出会えたことに感謝できる最高の本だってことだけ覚えといて魔性の子から十二国記全巻読みたいよ涙
***
語彙力ないから新刊読み終えたあとは小野不由美さんありがとうございます、本当にありがとうございます!!!!!生きててよかった、私は幸せ!!!って感じだった。本当に感謝してます。大好きです。小野不由美さんのことを知れて、こんなに素晴らしい小説を読めて私は本当に幸せです。

もうなんというか地球に感謝!あらゆる生命に感謝!!ビックバンありがとう!!という気持ち。

この本を読めてよかった


小野不由美さんに会えて良かった。
小野さんが小説を書いてくれてよかった。
これを書くまで生きていてくださってよかった。
生まれてきてくれてありがとうございます。
ここまで脈々とつながってきた命に感謝。
地球上の全ての生き物に感謝。
地球に生命が誕生したことへの感謝。
ビッグバンによって地球が誕生し、今につながっていることへ感謝。

えっと、だいたいこんな感じの思考回路たどってます。

上の4つぐらいは、本好きになれてよかった。この本の存在を知るきっかけをつくってくださったことへの感謝。みたいなのでもいけます。
***
1、2巻読んでるときから泰麒の口調が新鮮だと感じたんですけど、上の立場として命令したりする泰麒を初めて見たからだと思う。
風の海では幼かったし身分を理解してなかったし、魔性の子では身分なんてなかった(むしろ先生のが上)だったから、上の者として話す泰麒が新鮮だったんだ。

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十二国記の設定で好きなところは、両親が里木に願ってそれが天帝に聞き届けられてはじめて子どもを授かるところ。

つまり全ての人は両親に望まれて生まれてきたということ。

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黄昏序盤ではもともと驍宗の麾下だったものたちと距離を感じることもあった李斎が、自らを驍宗の麾下だと言うのに感動した。

そして、おうこうの思いも泣けた。

十二国記の世界観だと、女性に妊娠出産の負担がないから男女平等な世界なのかなって漠然と思ってたから、新刊で李斎や夕麗が差別を感じていたのは少し衝撃だったし悲しかった。たしかに体格差はあるよね……。

良かったね、李斎。

***
阿選と驍宗


双璧と言われた二人。その一方は王に選ばれ、他方は選ばれなかった。その差が新刊読んでわかった。

阿選はやはり王の器ではなかったんだと思った。

阿選の弱さみたいな、考えすぎて気にしすぎて、そういうところ辛い。


もうなんか自分の阿選への甘さヤバイなって思う。自分に重なって見えるからだろうな。

あと麾下から語られる阿選が好きだからかも。阿選麾下にくっそ肩入れしてたから報われてほしかったんだよね。
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阿選は自分の麾下には汚れ仕事をさせなかったけど、驍宗は自らの麾下に冬狩をさせている。
麾下を説得できる気がしなかった阿選と、麾下に話して説得して手を汚させた驍宗。

「似ている」と評された二人だけど、実は似てなかったのかな。
***
羞恥。屈辱感。自分への嫌悪と怒り。それが驍宗への憎悪へと変わってしまう。

この羞恥とかそういうのすごく分かるなって、あぁって思った。こういう考え過ぎちゃうのとかよく分かる。

もうなんか阿選の独白しんどすぎて。

息が詰まる。 どれほど辛かったんだろう。

そして小野不由美さん、やっぱりこういう負の感情を書くのが抜群に上手い。この、阿選のどうしようもなく醜くて苦しい思いから十二国記が生まれたんだって考えたら、すごい方だ本当に。


ふと思ったんだけど、主上の中では「阿選の負の感情からストーリーが生まれた」のか「ストーリーがあって阿選の動機をあれにした」のかどっちなんだろう。
個人的には前者であってくれるといいなぁ、なんて思う。
***
双璧と、優劣をつけがたいと言われた二人。阿選が王になったら、と考えたこともあるけど、やっぱり驍宗は王の器で、阿選はそうではなかったんだと思った。
***
「驍宗様を選んだのは、過ちだったのでしょうか」って言ってた泰麒が阿選に「お前は驍宗を選んだことを後悔する」って言われてからの「けれども、私は驍宗様を王として選んだことを後悔してはいません。あの方が王で良かったと、それだけは揺らがない」も良いよね。

あとこの部分の描写、
“静かな――雪のように静かな声だった。”
っていうのすっごく好き。
***
https://fusetter.com/tw/WAsj8#all
これ読んで思ったんだけど、王には「麒麟は自分だけのものではない」という思いがある気がする。

麒麟にとってはたとえ二王に仕えることになったとしても、その時々で“王”はその人以外いないし、麒麟にとっての王はすごく絶対的な存在だと思う。

でも王にとっては、自分が死ぬときに麒麟を共に連れて行って良いだろうか、という思いが絶対にあると思う。ていうかみんな置いてきそう。
置いてくな、って勝手に確信してるのは珠晶。字つけてない時点でああこれは置いてく気だな、と思いました。

で、王は、麒麟は自分だけのものではないということを常に感じながら、信頼関係を築いたり、自分の麒麟を大切に思ったりしてるんですよ。(自分でも何が言いたいかわかんなくなってきた)

話それまくるんですけど、いつか自分はこの麒麟を置いていかなければならない、次の王に渡さなければならないって常々思う王×麒麟の主従cpとかあったらよい。
麒麟は一緒に連れっていって欲しいと望むんだけど、のこされて次王を見つければ否応なしにその人のそばにいられるのが嬉しい(本能)と思ってしまい、それに罪悪感を持ちつつも本性には抗えないみたいなの、萌える。

***
米津玄師さんの曲をきくと十二国記のことが思い浮かぶんですけど、米津さんの曲って聞いた人が自分に重ねてみれるような曲が多い気がする。

ということで帰泉にはアイネクライネが似合うのでは、という話


消えない悲しみも綻びもあなたといれば

大逆を犯したことや罪悪感など も 阿選 に一言いってもらえれば納得する

それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか


目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
あたしの名前を呼んでくれた

魂魄を抜かれて最後に「誰か」っていうとこ

***
でもやっぱぴんさんの動画もそうだしアイネクライネは泰麒かも。

消えない悲しみも綻びもあなたといれば
それでよかったねと笑えるのがどんなに嬉しいか

ここなんか完全に最後の場面で剣を振るう泰麒に「よくやった。もういい」って言うとこだよ!!!


目の前の全てがぼやけては溶けてゆくような
奇跡であふれて足りないや
あたしの名前を呼んでくれた

ここで麒麟に転変するとこ
そして驍宗様が「蒿里」って呼ぶとこ

あなたの名前を呼んでいいかな
ここで額づく


画力欲しい動画にしたい涙

***
布教用にまとめてみたやつ↓(月影と風の海めっちゃネタバレしてる)

固有名詞は音訓読みでいい感じにすればおk



日本=蓬莱(ほうらい)=こちら
中国=崑崙(こんろん)=こちら
異世界=常世(とこよ)=あちら

異世界ではこちらとは違う言語を使っている。


蓬莱と常世の間には“虚海(きょかい)”がある。
虚海によって2つの世界は分断されており、自由に行き来できない。



普段分断されている2つの世界が交わるときには、“蝕(しょく)”という災害が起こる。
蝕というのは、自然災害(嵐、地震など)がいくつも同時にくるようなものである。



蝕が起きると、それに巻き込まれてこちらからあちらへ人間が流されることがある。

日本から流された人=海客(かいきゃく)
中国から流された人=山客(さんきゃく)

逆に、あちらからこちらへ流されるのは“卵果(らんか)”のみで人間が流されることはない。

卵果のときに流された人を“胎果(たいか)”と呼ぶ。

こちらとあちらを自由に行き来できるのは、神仙のみ。神仙が行き来するときにも蝕が起こる。



あちらでは人間は里木(りぼく)という木に生る。(果物が木になるような感じである)
里木に生った実を卵果(らんか)と呼ぶ。
当然DNAの遺伝なども無いため、家族であっても外見が似ることはない。

両親が里木の枝にリボンを巻いて子どもが欲しいと願う

天帝がその人の人柄をチェックして、おkなら卵果を実らせる(らしい)
(常世で一番偉い人。神様。玉京にいるらしい)

卵果が実って10ヶ月ほどたったら親が木からもぐ(枝にリボンを巻いた本人以外はもげない)

動物や植物は野木(やぼく)に生る。


胎果(たいか 卵果のときに蝕でこちらに流された人)は、こちらにいるときは殻のようなものをかぶっているので、両親に似た外見である。
あちらに行くと本来の姿に戻る。

あちらの人たちは顔立ちは東洋系だが、髪だけがとってつけたように様々な色をしている。

半獣(はんじゅう)という、動物の姿と人間の姿の2つの姿を持つ人もいる。
遺伝はないため半獣の兄がただの人というのが普通。

半獣や海客などは差別されがち。











神仙

王は即位すると神籍に入る。
ある程度偉い、将軍や官吏は仙籍に入る。

神籍、仙籍に入るとほとんど不老不死になる。
見た目は変わらなくなるし、病、飢えからも逃れられる。
生命力も強くなるので、首か胴を真っ二つにするとかじゃないと死なない。

神仙には自動翻訳機能がついているので海客、山客とも話せる。
ただ、読み書きは訳してくれない。

祈りを捧げたりして自力で仙になる人もいる。(飛仙 ひせん と呼ぶ)


十二の国があり、1つの国に王が一人いる。王は麒麟(きりん)が選ぶ。

王と麒麟は半身(はんしん)であり、互いに支え合って国を治める。
麒麟は台ほ・さいほと呼ばれる王の相談役と首都州の州こうの地位につく。

王は麒麟が“天啓(てんけい=コイツが王だ!という直感のようなもの)”によって選ぶ。

麒麟は各国に1ずついる。
霊獣であり、獣形と人形の2つの姿がある。
麒麟が姿を変えることを“転変(てんぺん)“という。

麒麟は慈悲の生き物である。
血や暴力、恨みなどを厭い(嫌い)、それらによって体調を崩してしまう(病む=穢瘁 えすい と呼ぶ)

麒麟は王気(王の気配。光とか暖かさとか冷たさとかいろいろ)を感じる。これで王の居場所を探せる。
・・・・
麒麟は本能的に王を慕う。王のそばにいられれば嬉しいし、引き離されれば身を切られるよう。


失道しつどう





あちらでは生き物(ヒト、植物、動物)は全て、ある特別な木に生る。
(こちらで果物が木になるような感じで実る。実ったものを卵果という)

その木の特徴
・高さは2mほど
・しだれ桜のように枝が曲がっている。
・枝の先は地面に届くほど(つまりドームのような状態)
・白く金属のような光沢がある


ヒトの場合↓
“里木(りぼく)”に“卵果(らんか←この中に赤ちゃんがある)”が生る。10ヶ月ほどしたら親が木からもぐ。

雪華


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