【小説】つっきーのキャラ借ります借ります

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最高ランク : 115 , 更新： 2016/03/28 23:59:26

これは、その後のお話……

「おぉー…偉いことになってんな」

まるで人事かのように、TVから流れるニュースを見ている冬也。

あの夜、紀葉はお宝とともに、あの屋敷から冬也に盗まれたのだった。

「当たり前じゃないですか…
お宝も盗まれたうえに、娘も盗まれたんですよ？
騒ぎにならなかったら、それはそれで恐ろしいですよ！」

「お宝だけではなく、少女も誘拐！？……だって……

あ、くそー…
この写真、俺のイケメン度が削がれてる。」

「いや…うん。
もう怖い、あなたが。」

雑誌を手にソファに寝っ転がった冬也に、軽く…いや、かなり引き気味の目線を送る紀葉。

ここまでのナルシストは、彼女の毒舌にも臆さないのだろうか、冬也は雑誌を放り投げて鏡を見始めた。

「……ツッコむだけ無駄だ…やめよう。」

「おーい、心の声が漏れてるぞー」

紀葉が来て、いまだ数日しか経っていないものの、彼女は冬也にわずかながら心を許しているらしい。

そんなとき、冬也の家のベルが鳴った。

「冬也さん…べ、ベルが鳴りました…」

「紀葉、お前…相当頭の中でこの俺に対してかなり無礼なことを考えてないか？」

「だっ、だって…
このナルシストな残念な人に友達がいる訳ないとして、その線が無いとしたら……

け、警察？」

「ほんとに失礼なこと考えてたな、コノヤロウ」

「この俺に友達がいないわけないだろう」と言いながら、冬也は玄関に向かった。

彼が開けたドアの前には、眼鏡をかけ、髪をひとつに結んでいる、背の高い綺麗な女性が立っていた。

「こんにちは、冬也。」

「なんだお前か」

「なんだとはないでしょう。
あんた、こんだけの騒動起こしといて…」

女性は冬也と会話を交わしながら、スタスタと家の中に入っていく。

その光景にあっけに取られる紀葉は、冬也に質問を投げかけた。

「だ…誰ですか…冬也さん…」

「あ、この子ね、盗まれた少女は…

私は麻伎。
冬也とおんなじ、世に言う…まぁ、怪盗よ。
まぁ、仲良くしてやってよ。」

と、麻伎と名乗る女性は、紀葉に向かってにこやかに微笑んだ。

「わ、私は紀葉です、よろしくお願いします…！」

「この人、カッコいい…」と、紀葉は密かに麻伎に憧れるのであった。

「おい、麻伎！！
用件はそれだけか！」

自分だけ置いていかれたのが不服だったのか、冬也は拗ねたように叫んだ。

「あ、そうね、忘れてたわ…
この子に会いに来たのもあるんだけれど…

今度の侵入をあなたに手伝ってほしいのよ。」

「お前一人で出来んだろうが」

「今度のはちょっと難しいのよ…」

「そうか…そんなに俺が必要か…」

「…まぁ、また来るわ。よろしくね、冬也。」

麻伎は、華麗に冬也をスルーし、「紀葉、またね」と去り際に言い残し、帰っていった。

「冬也さん……
麻伎さん、綺麗です…」

「あぁ、俺のほうが綺麗だな。」

冬也のナルシスト発言をスルーできるようになった紀葉は、麻伎に短時間で似寄ったのだろう。

これからも、彼らの日々は続きそうだ。

………………………………(終わり)……………………………………

( ´ー｀)

麻伎さんは、物語の中で動かすのがとても楽しかったです。

そして、冬也と紀葉に、うはうはしながら楽しく小説を書かせて貰いました。←←

つっきー、ありがとね(*´∀｀*)

また、書きたいですね。

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