４✧硝

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2023.04.04.

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欲しいなとしばらく眺めていた存在。

本日はガラスペンの話

先日、と言ってももう先月の話になってしまったのですが、久しぶりの友人と田舎を出てショッピングに行ってきました。少し足を延ばして大きな駅ナカに行って、ゆるり気のままに服屋に雑貨屋に渡り歩いて。あまり友人だけで遠出するといった経験のない人間でしたので、新鮮で楽しい1日を過ごせました。行き当たりばったりにフラフラするのも良いものです。

そんな日に、駅ナカで大きな画材コーナーを見つけまして。文房具を見つけると軽率にテンションが上がってしまう私。少し速足になりながら何食わぬ顔をして、ちょっと見ていい～？？なんて口数も増えちゃって。浮足立っているのは友人にもろばれだったと思います。興味のあることばかり早口になってしまうのがｵﾀｸの悪いところ、なんて言いますけど、ｵﾀｸじゃなくてコミュニケーション能力△民の悪いところだと最近感じてます。僕の悪い癖。一行にして話が逸れてしまいました。僕の悪い癖。ともかく何も言わずについてきてくれる友人に感謝。
コピックやら色鉛筆やらボールペンやら。普段見かけない色だったり形だったりの物もあってとても楽しい。あれも欲しいこれも欲しい、と強欲の化身に成り果てそうになっていました。もう成っているのかもしれない。まあその日は遠出をしているのもありますし、あまりバカスカ買っちゃお～なんてことはなく。ひとつ、万年筆でも買ってみようかな～と。思っていました。万年筆もいつか持ってみたい憧れ文房具TOP3の一つです。アンティークでカッコイイ。万年筆ゾーンを探し、辺りを見渡してみたら、見つけてしまったのです。ガラスペンを。

戸棚のお誕生日席、とでも言いましょうか。脇に入ることなく手に取ることのできるポジション、メインの通路に向けてガラスペンがいくつか置かれていました。この時がその日一番テンションが上がったタイミングでしたね。目の前に現れたガラスペン。いつか持ってみたい憧れ文房具堂々第一位の彼に、万年筆購買欲は全て吸われていきました。また今度。
置かれていたガラスペンは比較的シンプルな形で、私が思い浮かべるようなものそのままで。鮮やかな青に染められた軸が私の心を掴んで放しませんでした。青色に弱い人種なので……。
そこからは速く、そのガラスペンと共に、インクと用紙をセットで買いました。用紙、といってもスケッチブックのような冊子タイプの物。インクは当たり前のように青を選択。オレンジや緑、紫などなど、魅力的なカラーリングが揃っていましたがやはり青。青いガラスペンに青いインク、用紙は流石に白い表紙を選択しました。シンプルかわいい。ガラスペンらが入った紙袋を大事に抱え、その日はルンルン気分で帰路に着きました。

予定電車時間ギリギリになりながら無事帰宅後。早速試し描きを。

あまりにも楽しい。

普段一発描きはしない為、なかなか綺麗な線は引けないが、『ガラスペンで描いている』という事実だけで満足度が違う。描いている最中のカリカリとした音も、ジワリと滲むインクの付き方も、全てが気持ちを高ぶらせてくれる。最高か？最高です。また、描いた線、特に重ね描きした部分がインクによって凹凸が付き、紙をなでるとざらざらとした感触があり、それが再び私の心を魅了した。実際に描いた絵であることをまざまざと感じさせてくれるそのざらつき。最高か？？最高なんですよこれ……
私は今でもコピックや色鉛筆を使って絵を描くことがありますが、それらでは感じることのできなかった、アナログならではの味をガラスペンは魅せてくれました。本当に良い買い物をしました。今は一つしか持っていませんが、インクもいくつか揃えて気分に合わせて使い分け、なんてことをしたい気持ち。インク瓶自体が可愛らしいので、部屋に並んでいるだけで気持ちが明るくなれそうです。QOLの上がる日々。

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