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キングダムハーツ 二次創作
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*注意*
原作のストーリーとは関係ありません。
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ヴァニタスは俺にこう言った。
「ヴェントゥス、お前は何も分かっていないな。分かろうともしない」
「はぁ?」
意味が分からない。何が言いたいんだ?いきなりこんなこと言われたら、誰だってこうなるだろう。

アイツはいつも急に話しかけて来ては意味不明なことを言う。ヴァニタスは俺の考えている事が分かるみたいだけど、俺からしたら気持ち悪い事この上無い。向こうには俺の事が分かっているのに、俺には何も分からないのだから。



ヴァニタスがどんな奴か考えていると、半年程前の事を急に思い出した。あの時のアイツは、俺と融合して「xブレード」を創ろうとしていた。凄く嫌な奴だったけど、ヴァニタスが消えるのは、なんだか嫌だった。だから、 ヴァニタスが消えかけた時、俺は手を差し伸べて、
『ヴァニタスはヴァニタスだろっ?俺でもソラでもロクサスでもない、お前はお前なんだ!!だからっ、_________!!』

あれ?このあと俺、なんて言ったんだっけ?そんなに前の事じゃないのになぁ......。どれだけ首を捻っても何も思い出せない。
(......そうだ、あの時アクア達も居たんだから聞きに行こう)
アクアなら覚えているだろう。それにしても何で思い出せないんだ?凄く大切な事を言っていたと思うんだけど......。



アクアに聞いてみると、
「えっ、覚えてないの?友達になろう、って凄く真剣に言ってたじゃない」
そうだ、俺はヴァニタスに、
『ヴァニタスはヴァニタスだろっ?俺でもソラでもロクサスでもない、お前はお前なんだ!!だからっ、俺と友達になろうよ!!』
こう言ったんだ。
けど、俺からヴァニタスに話しかけたのは精々7、8回。本当に用がある時だけ自分から話しかけていた。話しかけられても自分の事を全部見透かされている様で気持ちが悪く、冷たくあしらっていた。
アクアやテラ、ソラ達と一緒に修行したり遊んだりしていて、ヴァニタスを放ったらかしにしていた。俺から友達になろう、と言ったにも関わらず、ヴァニタスを邪険に扱っていたんだ。



ヴァニタスの事が分からないのでは無く、分かろうとしなかった。アイツが言っていたのはこの事だったんだ。
これからはヴァニタスの事を沢山知ろう、沢山話そう。今まで放ったらかしにしてた分。その前にまず謝らなくちゃ。



旅立ちの地を歩いていると、ずっと向こうに黒くてツンツンとした髪の毛が特徴的なアイツを見つけた。俺は精一杯声を張り上げてアイツの名前を呼んだ。
「ヴァニタス!!」
「!......なんだ、お前から話しかけて来るなんて珍しいな」
「今まで、放ったらかしにしててごめん......」
「......それがどうした」
「俺、これからヴァニタスと沢山話して、お前の事を沢山知りたい!!だから、俺と友達になろうよ!!」
穏やかで優しい風が吹く日、 俺は、ヴァニタスに二度目の友達申請をした。

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思いつきで書きました。キングダムハーツ3発売前に色々妄想しよう!という感じです。2人がお友達になるまでのお話でした。ヴァニタスが心の中では「友達になりたい」とか思ってたら可愛いなぁ、という妄想。いつか描きたいな(o^^o)

湯野


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