小説。【青藍さん】

小説 青藍さん らぁこ
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最高ランク : 20 , 更新: 2015/04/28 9:43:16

「はぁーやっと着いた…。」



人、人、人を掻き分けてゆきやっと到着したこの場所は大きな大きなショッピングセンター。

休日になると遠出して来る人達も多く、毎週このような人混みになるらしい。

まぁ、私はここに来るのは初めてで、友達から聞いた話なのだが。



始めて来る場所、さらに人混みが苦手な私にはとても耐えられない。
母の買い物を待っているだけだなんて暇すぎる。純粋に疲れた。
大好きなキャラの待ち受け画面を見ても回復されないほどだ。

それを母に伝えると近くに休憩所があるらしく、自動販売機もあるのでそこでコーラでも買って飲んでくればと小銭を貰うことができた。

「コーラの為なら出陣しようじゃんか…」





そんなこんなで戦になんとか耐えきり、ここ、休憩所に着いたわけである。

と、目を惹く赤い大きな箱。
そう、コカ・コーラ社の自動販売機である。

これこれ、これを探してたんです。


まだ息が上がっているが
コーラの為ならと小走りで駆け寄ると、1人少女が自動販売機前に立っていた。

その少女が飲み物を買い終わるのを待つが、なかなか終わらない。
後ろから覗いてみると、何かに苦戦しているようだ。

コーラの飲みたさに負けた私は
人見知りを乗り越え話しかけることにした。

「あのー…どうかなさいましたか?」

「あ、あの、小銭が入らなくて…」


小銭が入らない?
そんな訳ないだろう。
これは自動販売機ですよ、お嬢さん。
自動販売機は拒みません。


入らないわけがないと
少女の様子を見ていると
少し、いや、明らかに可笑しい。

わざとか?と疑問に思いながらも
思い切って言ってみる。


「あの、それ、マイナスドライバー差し込むとこじゃないですかね…?」




「……あ!本当だ!
本物はこの下にあるやつですね!!」

「気付いて無かったんですか!?!?」

「あははは…ご迷惑お掛けしてすみません…」


なんとまぁ、
おっちょこちょいなのだろうか。

恥ずかしいのか顔を真っ赤にした彼女は急いで正しい投入口にお金を入れ、飲み物を買った。



「本当…ご迷惑をお掛けしてすみませんでしたっ!!」

ゴトンと飲み物が落ちた音がしたと同時に勢いよく頭を下げる。

「いや、大丈夫ですよ。」

少し微笑みながら返事を返したのだが、彼女はまたペコッと頭を下げると駆け足で去って行ってしまった。


なんだか可愛らしい方だったなぁ。


すこし和み、気持ちがふわふわしたままコーラを買う。

ガタン ゴトッ

待ちに待ったコーラを取ろうと取り出し口の蓋を開けると、そこには目慣れぬジュースが。


「………あ!」


きっと彼女が取り忘れたのだろう。
渡しに行かなきゃ。せっかく買ったジュースだ。それに次会った時お友達になれるかもしれない。


キンキンに冷えた愛しのコーラ片手にまた私は人混みへと出陣したのだった。



△*△*△*△*△*△*△*△*△*△

ちょっと抜けた感じに仕上がってるでしょうか…?

自動販売機のマイナスドライバーに小銭を入れようとする失態は我が校では良くあります(


パンの自動販売機なんですが、ややこしいとこにあるんですよ、全くもう(



リクエストありがとうございました!+*。

らぁこ.


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ありがとうございます!
コメント遅くなってゴメンなさい・・・。


青藍☆
2015/06/05 11:16:35 違反報告 リンク


青藍さん≫
大丈夫ですよー!!


らぁこ.
2015/06/05 16:51:01 違反報告 リンク


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