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更新： 2020/09/13 10:57:57

昔から大切な予定を忘れてしまうという癖があった。
その場でメモすればいい話だが、それさえ忘れてしまう。
今回進路関係のことが二つ重なり、また過ちを繰り返してしまった。
卒業アルバム用の、部活の写真を撮る予定が金曜日にあり、私は一週間前ほどからそれを聞いていたにもかかわらず、メモをすることなくすっかり忘れ、土曜日、母から金曜日に髪を切りに行くと言われ、部活のグループチャットで金曜日に部活を休むことを伝え、しばらくして返信が来てようやく気付いた。金曜日に写真を撮るということを思い出した。
ああやってしまったと思った。何度目かもわからないくらい繰り返してしまっていたので、部長を務める友達にとても申し訳ないことをしてしまったと反省と後悔とで押しつぶされそうになった。
部活顧問に伝えに行かなければいけない、母に相談すれば解決しそうだが足がすくんでできない。正直顧問に話をしに行くのでさえ怖くてしょうがない。優しい先生だがそれでも怖いものは怖い。本当に申し訳ないと思っているのに、現実の自分は飄々として反省しているのか謝る言葉さえ出てこない。一年生の頃それで友達と喧嘩したことをよく覚えている。
正直怖い。何をするにも怖い。自分が分からない。
土曜日、面接試験。そのために散髪に行こうと言われ私が頷いてしまったばっかりにこんなことに、そしてなぜこうも覚えていられないのか不思議でならない。
言えばいいじゃないかと思うかもしれないし、メモしておけよと思うかもしれない。私が一番それを思っているし思っているからこそ、こうして思い悩んで悔やんでいる。
どうしよう、という気持ちが張り詰め、はちきれそう。友達は追い込まれ、私もまた追い込まれ苦しかった。
私がどうにかできればいいがどうにかできる技量を持ち合わせていない。行動ができない臆病者。
みじめでしかたない。

赤間カル