【短編】あめふりこいごころ
短編最高ランク : 37 , 更新:
"
「……」
雲が悲しんでいる。
いや、《雲》には感情は無いのだろうけど、今の《ヤツ》の状態を表すには、こんな感じだろう。まったく、可愛くないなあ。
「……あ」
「雲が感動している」もアリなんじゃない!?と、隣にいる真に問い掛けてみたが、そのクソみたいな麿眉を少し上げて鼻で笑われただけだった。
くそうううう。
そのクソみたいな眉毛ガムテープでビリってしてやろうか。
それともカカオ100%チョコを私の糖度100%チョコに置き換えてやろうかこのやろ。
「はあ……」
「ため息うるせえよ」
「真バルス」
……まあ言ってしまえば、雨が降っているのだ。
"
「結愛」
(最悪な事に)聞き慣れてしまった幼馴染みの声が、私へ飛んでくる。なんだよ抱きついてやろうか。不覚にもドキッとしたとか無いんだからなばーか。
あれ、まてまてまて。
……抱きつくとか、アリエナイ。どらげない。うん。
「お前傘持ってるか?」
「……忘れたお前の貸せ返さないから」
「ざ ま あ!!」
「……」
ニヤニヤ笑って中指を立てる真に、後で結愛ちゃんウルトラスーパードロップキックを食らわせてやろう。
……一応選手だから、軽めにだけど。
"
「オレは帰るぜ!じゃーな!」
傘を忘れちゃったおバカな結愛ちゃーん!と、手をひらひら振る真。
んがああああああ!!と叫びたくなる気持ちを抑え、かわりに糖度100%チョコを真の机に忍ばせておいた。
"
しょーがない。雨が強くなる前に鞄でも頭の上に乗っけて帰ろう。
「真のばーか」
もうここには居ない真を罵るつもりで、チラリと真がいた場所を一瞥すると さっきは無かった物がそこにあった。
なんだよあれかよ魔法かよ。
「傘……」
柄の部分に、《花宮》と書いてあるじゃないか。
急いで外に出てみれば、もうずぶ濡れの真がゆっくり歩いていた。
まさか……私が追い付けるように?
なんて、そんな事考える純粋な女の子はここにはいません。本当にいません。
「バカはどっちだー!」
「うっせえ傘忘れちまったんだよ」
……ばーか。
「……寒いね」
「雨降ってるからな」
おい!!!
今私はお前の心に直接語りかけている!!!!
さっさと私を温めやがれ!!
「……!!!」
「……しかたねーな」
ぐい。
手首を掴まれて、真のポケットに突っ込まれた右手。うむ、地味にあったかいのは認めてやらん事もないぞ。
そして真と手繋げたとか嬉しくなんか……ある、けど。
「真」
「なんだよ」
「ありがと」
「……おう」
("仕方無い"から、相合い傘して帰ろうか)
(幼馴染み×幼馴染み×雨)
ーーーーーーーーーーー
花宮ブームが巻き起こる私(^q^)
ヒロイン→藍栖 菜々子 (アイス ナナコ)
アイス食べたい願望から名字決まりました。
続き書きたいよああああ((
挿し絵さとちゃんが描いてくれましたありがとう!!!
でも何故か画像のらないよどうしたんだ!!(
ウログ大好きだうおおおおお((いきなり
ごめんねええええ!!!!!!
デジタル苦手なのにやらうとするからこうなったの…これはタッキーに差し上げますのでご自由におねしゃす(
佐藤
違反報告 リンク
- ログイン
- 投稿ランキング
-
1.
やばい、声聞いたら誰かわかっちゃった‥ by.Rion@相方:蒼音
-
2.
⟡ 𝐀𝐛𝐨𝐮𝐭 𝐦𝐞 . by.髑髏
-
3.
はぁい、この世の中で1番ノリがよくて、絵も上手い、、最高の神絵師連れて参りましたよぉ!みんなフォローしてぇぇ by.あーす。
-
4.
絵チャイラストと自己紹介 by.キムチ
-
5.
# 改名 。 by.# ものくろ チャン 。@菜彩ちゃんが相方
- もっとみる
- ユーザランキング
-
1.
↺ る た サン .
1126 Point -
2.
♔
1052 Point -
3.
大森 @突発性難聴
443 Point - もっとみる