映画の感想×2

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映画見たので備忘録でもするか…の記事

・ナチスに仕掛けたチェスゲーム

映画館で観た。
調べたら原作は小説で映画化としては70年代に一度されてたことがあるのでリメイク作みたいな感じになるっぽい。原作の作者はユダヤ系オーストリア人で、アメリカの方で亡命生活を送りながらこの作品(原題は「Schachnovelle(チェスの話)」)を書き上げた後の1942年に自死している(ので原作のオチは知らないが映画のオチはオリジナルだと思う。)。作者の顔見たら映画の主人公とめっちゃ似てた。たぶん寄せてる。ちなみに主人公の役者さんは帰ヒトのヒトラー役でした。幅すご

イラストはこの映画のものですが、これは私が勝手にナチ野郎三馬鹿と名付けた三人のキャラです。こいつらしか目立ったナチ野郎はいないので顔は覚えやすいです。
左から…エーリヒ(仮)。主人公にご飯を運んだりしてくれる。喋らない。癒し。
ゲシュタポおじさん。名乗ってたけど忘れた。優美な雰囲気の男だけど腹の中はカス。キレて声を荒らげる描写がちゃんとあってよかった。
拷問役のおじさん。役名はあるけど誰だかわかんなかった。個人的にはこの映画で一番エロい男。主人公に私怨混じりの水責めなどをしてくる。拷問する時は音楽を流すのが好きな変態。WW1帰還兵。

私はナチ映画は基本邦題だけか最低限の情報だけ見て観に行くので、この映画もアメリカの諜報員がチェスを使った暗号かなんかをめぐってナチスと戦う話なんかな〜と思っていたんですが、全然違いました。別にナチスがチェスゲーム仕掛けられてはなかった。ストーリーについては説明が面倒なので知りたい人はググってほしい。
予告見たらサスペンスって言われてたけどたしかにサスペンスですねこれは…かなり鬱！途中であーこれ話こんがらがるやつや！理解できるかな！って心配になったけど結構ネタばらしの描写は露骨なので話が繋がる感動を味わえてよかった！場面切り替えや小道具の使い方(特に電灯)がうますぎていい意味で頭おかしくなる。終始陰鬱な雰囲気漂っててオーストリア併合くらいの時期だから黒服マンが普通に出てくるのもグッド。その上音声はちゃんとドイツ語。これだけでもう神。
これネタバレせん方がいいな〜…絶対何も知らずに見た方がいい…
主人公は命は助かったわけだけど(これは再冒頭で明かされる情報なので一応ネタバレにはならないと思う)、その代わりに色々なものを失いすぎているのには変わらないからな…うーん…でも人間の精神ってすごいなーってなる映画でした。
主人公が小説作者と重なってそうなことを思うとあんま言うべきじゃないだろうけど、最初の方の主人公夫妻が結構嫌味な金持ちって感じだったので、暴動を起こす若者とかブチギレ拷問おじさんの気持ちもちょっとわかるかもな…やり方がカスやけど…となってしまい複雑だった。
途中まであまり露骨な暴力シーンがなかったので、暴力は直接描写しない方針なのかな？と思ったのですが、そんなことはなかった。注意が必要な描写としてはリスカと投身自殺死体くらいかな… リスカのところは思わず目瞑っちゃったよってくらいじっくりやるので皿が割れたら気をつけろ！

・ブラッドアンドゴールド

ネトフリで見た。ゴールデンカムイは読んだことないのですが、隠された金塊をめぐって軍隊を含んだいくつかの勢力が争う話で、主人公の脱走兵が不死身かってくらい強靱な肉体を持っているので、もしかしたらゴールデンカムイみたいな話かもしれません。

スターリングラード(1993)のロロ役の方がええ役をしていると聞いて飛びついたのですが、本当〜〜〜にええ役だった！！準主役でしょこれもう！！！主人公、ヒロイン、ヒール二人に次いでエンドクレジット5番目くらいでもいいんじゃないか？と思うくらい。そんなことはなかったけど。
この人が如何にエロか語るだけで文字数がすごいことになりそう。まずね、神父なんですよ。この時点でもうビジュがやべえ。この役者さん身長190cmくらいあってスタイルがバケモンなんだけど、それでカトリック神父のあの詰襟の丈が長い黒服、キャソックって言うんですか？あれ着てるんですよ。頭おかしくなりますよ。顔も可愛いし。この人は髭をいっぱい生やしてる方がかわいいな。
なんか最初に喋ったところでナチ野郎に腹パンされて崩れ落ちてて(エロすぎ)、差別とか嫌いだけど非力で祈ることしか出来ない系で暴力にもされるがままなのかと思いきや、めっちゃやる。この人。
戦闘とかではないんだけど、知略で戦うタイプ。元はユダヤ人のものだった金塊がよからぬ者の手に渡らないように隠した上で元あった場所に「汝殺すなかれ盗むなかれ」のところにマーカーを引いた聖書を埋め込むという、この……このやり方よ！エロいじゃん！このシーンは本当に痺れた。
で、金塊が教会に隠されているっていうことは終盤でバレるんだけど、そこにも爆弾を仕掛けてて取ろうとしたら爆散するようになっているんすよ。教会が襲われる中おもむろに十字を切ってて、何だ？と思ったら次のシーンで爆発が起こってこいつーーーー！！！！やるなあ！！！！ってめっちゃ興奮した。
この映画割と重要そうな人でもバタバタ死ぬんだけどここまでやるんなら生き残るだろこの人〜〜〜ってここまで思ってた……次のシーンでナチ野郎に脳天撃たれて一撃で死にました。許さねえ。神父は地元のおばあちゃんとデキてるんだけど(ダイナミック戒律違反)、そのおばあちゃんが死体を見てブチ切れてナチを撃ちまくるシーンがあって、それがこの映画で一番感情移入できるところだった。
神父、ストレスが多いのか酒飲んでるシーンが多いのもセクシーでしたね。天国に堕ちろ！

神父を殺したカス曹長もまあいいキャラしてたと思う。悔しいけど。
主人公にめっちゃ執着しててその執着度合いにBLを感じてよかった。尋問したいからって自分の血を輸血するとかそこまでするか？って思ったし、曹長と主人公の接近戦シーンは個人的にこの映画の中で一番面白かった。あとヒロインに性的暴行しようとしたのもちょっと許せねえな〜……あそことヒロインの弟が捕まるくだりはちょっとキツかったな
映画のメインビジュアルに出てくる顔が半分欠損してる黒服の男がアク強そうだと思ったんだけど、あいつはあっさり死んだのでなんだったんだと思った。

私は爆発オチ好きだからいいんだけど、後半から何もかも爆発で解決しようとするのが顕著だと思った。金塊を持ち逃げして車で走ってるナオンが連合軍に爆破された所はもう徹底してて笑ってしまった。

・銀英伝のova 千億の星みたいなタイトルのやつ

映画じゃないのでタイトルにカウントしてないけど一応。
これはロロ軍曹の吹替声優が出てるって聞いたので見た。老人を舐めるなよ！みたいな話だった。
今回のメイン敵役である帝国軍の白兵戦のスペシャリスト兄貴がかなり理想の最悪メスジジイって感じでエッチだったのだが、死に方が結構いい感じで逆にムカついた。シェーンコップは良い奴だと思った。
キルヒアイスが好きなのでなんか彼が実家に帰る話があってよかった。親似てなさすぎる。
ロロ軍曹の人(千田さん)はジジイ提督の副官？みたいな役やっててスタグラでもこのovaでも上官介護をしててかわいいと思った。でも最初の戦いのシーンが終わったらぱったり出てこなくなって泣いてしまいました。プライベートでも上官介護しろ(過労死案件)

もうないので終わりです。ぽやしみ〜