君へ(短編小説)︎┊︎

舞え踊れ短編小説

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最高ランク : 14 , 更新： 2022/08/12 19:43:50

─────夢と歌詠鳥を乗せて─────

前回の投稿に続き、曲パロを書いていきます

今回の題材はD/I/S/H様の

犭苗

です

では、スクロールお願いします

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──────────彼女の、葬式の帰り道。

家路を辿っていると、赤い夕焼けに照らされた。

……街を飲み込みそうなほど赤く燃える夕焼け。そんな光景に似つかわしくない僕。唐突に終わりを告げた君との幸せ。

あの時、君から手を離していなかったら……なんて、タラレバを繰り返す。

ずっと隣で笑ってくれていた君のいない明日が不安で……嫌で仕方がない。どうせ街を赤く飲み込むなら、対照的な僕も飲み込んで欲しい……。このまま、時が止まってしまえばいいのに……なら、君のいない明日を迎えることもないのに。

だけど、そうはいかないよな。明日って、ウザいほどちゃんと来るよな。明日を拒むのに、眠たくなる自分に呆れて笑みがこぼれる。

ずっと二人で歩いていた家までの道を、今度は一人で歩く。慣れていたはずなのに、君と言う存在が消えたことで、虚無感が押し寄せた。

重くなる足取り、苦しくて息が詰まりそうになる。昨日のことが、まるで幻のように思えてくる。……情けないな、彼女の死を認めないなんて。

いや、もういっそ、君の顔なんて忘れてしまおう。未練タラタラなんて気持ち悪いし、馬鹿馬鹿しいだろ？

君がいなくなった日々を受け止めきれずに、どうしようもない気だるさが押し寄せてくるのを受け入れて……死を理解している(ruby:体:脳)と、理解したくない心が喧嘩して……どうしようも出来なくて僕はベッドに寝転ぶ。

猫は死を察すると姿を消す習性がある……ああ、君は、猫になったのか。そうなんだよな。ならさ、何年経ってもいいからさ、気まぐれな猫みたいにいつかフラッと現れてくれよ。

そして、何気ない毎日を……色の無いつまらない毎日を、君色に染めてくれよ……。

あの時のように街を飲み込みそうなほど赤い夕焼けが僕を照らす。……あの日、手を離していなかったら……ダメだ、あの頃から、何も変わっていない。

若すぎる僕らは、なにかの偶然で、また1から出会うことは可能かな……願うだけ無駄だ。それに、そんなことが起こりうるわけない。

当たり前のように歩く家までの道。歩くスピードは、君がいる時のまま。あの時はあんなに短く感じた家までの道が、今ではどうしようもなく遠く感じる。

寂しさを紛らわすために想い出す君との日々……それを思い出しては、ため息をつく。こんな僕を馬鹿にして、笑ってくれよ。

君がいなくなった日々は、笑いが出そうなほどつまらない。忘れた方が身のためだって分かるのに、体がそれを拒み、いまだに君を求めてる。

なあ、君は、猫になったんだよな。なら、何年経ってもいいからさ、また、あの声を聞かせてよ。矛盾ばっかで、情けないくらいに無茶苦茶な僕を、慰めてくれよ……。

君がもし捨て猫だったら、僕のこの腕で抱きしめて、精一杯の愛を注ぐ。ケガしてるならその傷を拭ってやるし、精一杯の温もりをあげる。今まで君がしてくれた事を、全部返す。

それくらい、僕は君を忘れられない……忘れたくない。猫になってでも、現れてほしい。馬鹿げた願いだけど、切実に思う。

自由で気分屋な猫のように、いつかフラッと現れて……そしたら、僕はまた、幸せで……。

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前回の投稿に引き続き

衝動で書いたのはいいものの

何を書いているのかよく分かりません()

おいおい訂正していくかもしれませんし

消すかもしれませんし

放置するかも知れません

では、今日はここら辺で

https://youtu.be/gsT6eKsnT0M

本家様の動画です

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たとえ君がボクを忘れてしまっても