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５年、経ちました。

何がなんだか分からなかったあの日から。

もう、なのか。まだ、なのか。

それはきっと、人それぞれで。

今日、黙祷をして、色々思い出して。

わたしは小学２年生、でした。

２年生の時のこと、わたしは殆ど記憶が曖昧で、覚えてることも少なくて。

それでも、あの日の記憶は何故だか、鮮明に浮かびます。

学校にいて地震が来て、

家に帰って、…驚いた。

団地の最上階ってこともあり、家の中がぐっちゃぐちゃで。

冷蔵庫も洗濯機も倒れてて、机にあるものも全部床に転がって、すべてがめちゃくちゃだった。

それでもテレビを見てみれば、自分の住んでる所の被害は幸い、全然少なかったこと。

けれど、同じこの日本に、

崩れた街並みが、痛いほど広がってた。

自然の威力を、初めてこんなにも。

初めて、実感した瞬間。

２年生のわたしには、そんな景色が映っていました。

きっと、あの日の爪痕は、消えないのだと思います。

消してはいけない。忘れてはいけない。

そんな風に、わたしは思います。

忘れません。あの日の記憶は。

これから何が出来るのか、考えてはみたけれど、

ちゃんとした答えでは、ないのかもしれない。

間違っているのかもしれない。

けれどわたしは、踏ん張ることだと、そんな風に思いました。

ひとつひとつ、積み重ねて。

少しでも、ひとつずつ、

しあわせの溢れる景色へ、繋がりますよう。

2016.3.11