小説かな？オリジナル

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最高ランク : 25 , 更新： 2016/03/21 8:04:05

本当は好きだった

だけど、言えなかった

好き

このたった二文字だけなのに

言えなかった

俺と君には大きな壁がありすぎて

いつも君の隣にいるのに

誰よりも君から離れているようだった

手を伸ばしても

手を伸ばしても

君に届かなかった

届くわけがなかった

「あ！禾留摩君だ！久しぶり！」
「やっほー那義莎ちゃんじゃん！」
「元気にしてたの？」
「まぁねー、そっちは？」
「勿論、うまくいきまくってるよ！」

綺麗な笑顔で笑う君は汚い俺とは全然違って…

表現するなら、俺は赤黒い、ドロドロした血の海の中を歩いていて
君は手で掬ったら、手がちゃんと見えるような透き通った水の中を歩いている

自分でいってて自分で傷ついてしまった

「禾留摩君？どうしたの？」
「別にぃ…あ、あれ」
「あ………綺麗な硝子細工……」
「……」
「……」

無言になってその硝子細工を見つめる

その硝子細工は君のような色だった
君のような綺麗な綺麗な……

「禾留摩君みたいだね」
「……は？」

今、変な言葉が聞こえたんだけど……

「禾留摩君みたいじゃん」
「……どこが？」

聞き間違えじゃなかったらしい

「……綺麗な所、私じゃあ、手が届かなそう……」

その目はどこか潤んでいた

「そんなわけないじゃん」
「え……？」
「ちゃんと手は届いてるよ」
「……うん」

ソッと手を繋いだ
周りからはカップルに見えるのだろうか？

「…あぁ…」
「ん？…」
「これが、最後だって思うと悲しいなぁ…」
「また、来年会えるよ」
「今年が最後ってこと」
「大丈夫だよ」
「……もしさ、俺が今ここで、君を殺したら？」
「……隣にずっと居られるね……」

タイムリミットは少しずつ近づく

「ねぇ、俺さ」
「うん、なぁに……」
「……前から言おうとした」
「…うん」
「あの日からずっと」
「……うん」
「俺さ、ずっと前からさ」
「…」
「那義莎ちゃんの事が好きだったんだよ」
「うっ……ん…」
「………泣かないでよ」

君はﾎﾞﾛﾎﾞﾛと雫をコンクリートに落としていく

「なっ…んで…なのさっ…私が…あのとき…しねば…よかっ…たのに…」

「バカすぎるよぉ…なんでっ…私が、私がっ…」

「あのとき、あのときっ…私も好きって言おうとしたっ…いうつもりだったのっ…」

「大好きだよぉっ…愛してるよっ…だからっ…だからさあっ…ﾋｯｸｯ…もう一度、もう一度私の隣に居てよっ…」

好きだよ

その二文字を言えなかった

その二文字を言えたのならば

二人の運命は変わっていたのだろうか？

『本当は好きだった

だけど、言えなかった』

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下手くそだな…
文才を下さい…