小説【暗殺教室】

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「俺は渚君のこと好きだよ」

唐突に告げられたその言葉に一瞬ビックリした

「僕も好きだよカルマ君のこと」
「俺のどんなところが好きなの？」

…好きなところ…か…

「真っ赤な髪の毛、僕とは違って誰の目もすべてあつめちゃうようなその髪の毛かなぁ」
「俺のこと妬んでるのー？」

いたずらそうに笑うカルマ君
眩しかった

太陽がカルマ君の後ろにあったとか、そんな物理的なことではなくて、ただ眩しかった

「後は、その目かな、なんでも見抜いていて
僕たちのことを嘲笑ってそう」
「やっぱり、俺のことを嫌ってんの？」
「そういうわけじゃないよ」
「じゃぁ、どういうことー？」
「…ただ、好きなだけ」
「意味わからないなぁ…」
「知ってるよ、僕もよくわからないもん」

妬んでるのか、恨んでるのか
わからない、わからないの

だけどさ…
「僕のカルマ君の好きなところはたくさんあるよ、とっても優しいところ」
「えー、俺が？」
「うん…」

君は優しすぎる、優しすぎるから気づいてないんだよ

「俺さぁ、渚君の大好きなところあるんだよ」
「へぇ、言ってみてよ」
「その、清水の様な綺麗な目」

僕は、そんな目をしてないよ

「その、触ったら溶けちゃいそうな白い肌」

そんなわけない

「でもね、一番好きなのは… 」

なんだろう？

「渚くんが死んでも世界は普通にまわってるって、なにも変わらないって思ってるところが一番好きだよ」

一瞬だけ、本当に一瞬だけ時が止まった

なのに、僕だけなのかその一瞬がとても、とても長く感じた

「カルマ、お前歪んでるな」
「なんだよ、前原」
「渚がメチャクチャ傷ついた顔をしてたぜ」
「…別に本心を言っただけ」

そうただ、本心を言っただけなのだ
本心なのだ、口に出すつもりはなかったが

「だからって、あんなこと言うかぁ？」
「前原は、磯貝にいわないの？そういうこと…」
「いわねぇよ、逆に心に傷つけて狂ったらどうするんだよ…」
「…狂うねぇ……」

渚くんは狂ってると思う
…別にヤンデレとかそういうわけじゃない、常識がない……とは違う
何処がズレていると言えばよいのか？

……分からない、分からない
頭のいい、おれでも、わからないのか……

「……俺さ、女たらしじゃんか」
「あー、そうだね」

唐突に話題を変えてきた前原

「だけど、アイツだけは……いつでも隣にいてくれたんだよ」
「……」
「ただ、隣にいてくれたんだよ」
「……」
「俺が、悪かろぉが良かろうがアイツだけは離れていかなかった」
「……」
「アイツは俺に言ったんだ『お前は優しいやつすぎるんだよ』って」
「へぇ、こんなくそなのにね」
「うるせぇ！！…だけど、その時思ったんだお前の方じゃんかよって…」
「まぁ、当たり前だね」
「……ツッコミてぇけど黙っとくわ……とにかく、俺が言いたいのは、幸せは一瞬だけど、後悔は一生だ」

「カルマ君」
「ん？なぁに渚君」

少し気まずくなったためか、
暫く渚くんと帰らなかった

だけど、偶然的に一緒に帰る事になったんだ

「まえさ、言ってたじゃん僕の事」
「うん……」
「僕は、それでもカルマ君は優しいと思うよ」

バケツを引っくり返したような雨が今日は降っていたから聞き間違えかと思ったんだ

「ごめん、よく聞こえなかった」
「…僕は、それでもカルマ君を優しいと思うよ」

聞き間違えではなかったみたいだ

「どうして？…あんな酷い…事言ったじゃん」
「…」

渚くんはただ黙っていた
そして、笑っていた

「…ずっと隣にいるから」

それ以上は、何も言わなかった

俺も渚くんもその後はなんの言葉も言わなかった

「おはようカルマ君」
「おはよう渚くん」
「おっはよー！カルマ君！渚！」
「お、おはようございますカルマ君、渚君」
「お、カルマじゃん、渚と仲直りしたの？」
「俺のおかげじゃない？」
「は？前原黙ってろ、別に喧嘩してた訳じゃない」
「そうなんだ」
「あ、カルマ、渚、おはよ」
「磯貝くんおはよう！」

暗殺し、勉強し

そして、いつもの日常が始まる

狂ったように感じたこの物語はこの日常のたったの、一部である

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なんという、駄作…

実を言うとねこの作品続けようかと…
題名をつけるなら、、、

考えてっ！❤←