あの日の僕らは。暗殺教室【小説】

小説
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最高ランク : 73 , 更新: 2016/03/23 7:20:44

「なぁ、磯貝俺は…」

………いつか、言ってた
あれ?その、言葉の次はなんだっけな…

「……磯貝くんっ!ねぇ、磯貝くん…」
「…あ、うんっ…渚どうしたんだ?」
「これっ!…」
「あれ?…これ、落としたんじゃないの?」
「…ありがとう、渚」

渚が拾ったのはくまのストラップだった

えっと、これは…前原から貰ったものだと…思う…

「………」
「あ、懐かしいなぁ…」
「あ、前原…やっぱりこれお前からか…」
「覚えてねぇの?」
「…うーん、ぼんやりは…」

後ろからは渚とカルマの話し声が聞こえてくる
なんだか、近くにできたmysweetSweetSという、お店の事を話してるらしい

前原と行ってみたいなぁとか、頭の奥で考えながら…






















やっぱり、覚えてねぇよなぁ……
ずっと、覚えている
あの日のことは…










「…!みえみてぇ!カブトムシっ!」
「陽斗!あぶないよっ!」

その日、俺は男の子と遊んでいた


「え…うわぁっ!」

カブトムシを…虫を探して木に登っていた…
だけど、運が悪くて、木から落っこちてしまった

「うっわぁっ!…きったねぇー」
「っ…」
「ばっかみてぇ…」



「大丈夫?…はい、これ」
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!早くいこ!」
「うん!行こっか」



その時、出会ったのが磯貝悠馬

小学校では嫌われものの、悠馬
貧乏で汚くて、皆に嫌われていた……
俺も、汚いと思ってたから避けていた


その時、俺は意地をはって……
「こんなもんは、いらねぇよ」
「あ、まって……深雪まってて、深雪、氷雪もな」
「うんっ、お兄ちゃん!」
「深雪は、俺が守るっ!お兄ちゃん!行ってらっしゃい!」
「うんっ!」



「まって……まって!!前原さん!」
「うるせぇ!ついてくんなよ!」


その時赤信号だった
目の前に車が……

ドンッ




ドドンッ





何が起こったのか分からなかった
でも、俺はひかれてなかった

「 キャァァァァァァ!!!!」
「はやく!救急車をよべ!」
「いそげ!しんじまうぞ!」

そのあと、俺も救急車に、のせられて
病院にいって……色々聞かれた……

「陽斗!無事なの!?」
「陽斗、大丈夫か!?」

その日、色々ありすぎて俺はそこで泣き出してしまった

「 うぅっ…おかぁーさん、おとーさぁん! 」




















それから、一週間後俺は、母さんと父さんと一緒に病院に行くことになった


そこには、松葉杖であるく磯貝がいた

「……」
「……こんにちは、磯貝くん……お母さんは?」
「仕事、僕が怪我しちゃった分を稼がなきゃいけなくて……」
「……そっか、この前はごめんね、陽斗守ってくれてありk」

「お前、親に心配されてねぇなんて、かわいそー」

なんで、俺の親が謝らなくちゃいけないんだ
勝手にお前が守っただけだろ

そんな事を思って出した言葉

「陽斗!なんてこというの!磯貝くんごめんね…」
「だって、コイツが、勝手に押したんだよ、怪我したのだって自業自得だよ!」
「陽斗!いい加減にしないと怒るぞ!」

父さんが本気で怒っていた
俺は、間違えたこといってないのに…
そんな気持ちのせいで俺は、泣き出してしまった

「…帰ってください」
「…え?」
「帰ってください、前原…くんが言った通り、僕が勝手に押しただけなので、前原さんたちは帰ってください」
「……え、でも…」
「帰ってください」

その目は何処かが悲しそうだった
その時だった
「おにいちゃーん!」
「深雪!?なんでここに…」
「あのね、深雪ね、なかなかったよ、ちゃんと…泣かなかったもん…」
「うん…」
「貧乏ってからかわれても、いじめられても、保育園にいったよ!」
「うん……」
「お母さんは一人ではちゃらいてる、から!せいかつが、くるしいのはしってるよ……だけどね、だけど……やっぱり辛いよぉぉぉ……」

目の前で泣き出した深雪と呼ばれた少女は
本当に綺麗な顔立ちをしていた

服は継ぎ接ぎのボロボロだった

「え、お前んち、父さんとかいねぇの…」

ポロっと出た言葉

「っ…あんたでしょ!お兄ちゃんをいじめてるのっ!…わたししってるよ」
「深雪、落ち着いて…」
「なんで、助けてもらったのにお礼も言えないの!?逆にばかにして!なにがたのしいの!
………そういうのをばけものって、いうんだよ!
人間の形をしたばけもの!」
「深雪っ!言っていいことと、悪いことがあるだろ!」
「で、でも…うっ、うぅっ」
「…深雪、おまじないしよっか…」
「…うんっ」


『優しい、優しい人になぁれ、笑って笑って幸せを呼ぼう、ほら手を繋げばすぐに涙は乾くから』


その言葉は、多分深い意味なんてないんだろう


小さい俺には何故かグッと来た…
今もくるんだけどな……

「……ごめんさない」


その時お礼として渡そうとしてたくまのストラップをちゃんと渡せた














それから、俺と磯貝は仲良くなった



















「……」
「前原、眉間に皺よってる」

わざと、グリグリとおしてくる

「いってぇ!いてぇってば!」
「アハッ…アハハハッ!!」
「なに笑ってんだよ!」
「いや、前原がイケメンだからかな、メチャクチャ顔がおかしくみえる…」
「ひでぇなぁ、あ、そうださっき、カルマ達が言ってたmysweetSweetSの店いこうぜ!」


一瞬、磯貝の目がメチャクチャ見開いた

「あ、いやどうした?」
「いや、お前って超能力あるのか?…」
「いや、ないけど…」
「……まぁ、前原は優しいのは変わらないからいいけど」





それは、違う
優しいのはお前だ、俺はお前のおかげで…




言い掛けてた言葉を無理矢理喉に流し込む
そして、こう言う


「あたりまえじゃんか!俺は、イケメンだからな!」
「アハッ…浮気癖直さないと、そろそろ岡野さんに見放されるぞー!」
「なんだよ、それ!」

少し大人になった俺らは、本当に言いたいことはなにも言わずいつも通りのセリフを言って過ごしていく




『君がまた離れていかないように』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

構造がハンパないね

カルナ@渚大好き!


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泣けた……(T ^ T)
切ないけど良いお話…ヽ(´o`;


izumizumi0214
2016/03/23 7:26:01 違反報告 リンク


よっしゃぁぁぁぁ、次は誰の話が言いかなぁ

カルナ@渚大好き!
2016/03/23 9:07:01 違反報告 リンク


次かあ……
女の子はだめ??((


izumizumi0214
2016/03/23 9:09:28 違反報告 リンク


いいよ!!

カルナ@渚大好き!
2016/03/23 9:12:15 違反報告 リンク


ではでは、
千葉くんと速水ちゃんが良いです!!(=゚ω゚)ノ

千葉くんは男の子だけど……((


izumizumi0214
2016/03/23 9:14:38 違反報告 リンク


おう、…まてよ、新居地だ←がんばるよ!

カルナ@渚大好き!
2016/03/23 9:17:53 違反報告 リンク


まじか((((;゚Д゚)))))))←←
お願いいたします!!!m(_ _)m


izumizumi0214
2016/03/23 9:19:04 違反報告 リンク


りょーかいっ!ちょっくら、書いてくるわ!

カルナ@渚大好き!
2016/03/23 9:19:36 違反報告 リンク


ありがとう!!!(((o(*゚▽゚*)o)))

izumizumi0214
2016/03/23 9:20:16 違反報告 リンク


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夢のはなし
2016/05/14 10:08:42 カルナ@渚大好き! 1

例えば人はいつまでも笑っていられるなら どれだけ幸せなのだろうか 例えば...


好きだった
2016/05/14 8:45:30 カルナ@渚大好き! 3 2

皆には好きだった人はいるのかな わたしには、好きだった人いたんだ だけど...


拝啓 【ためしがき】
2016/05/11 8:27:06 カルナ@渚大好き! 3

この手紙 君が読んでる頃には 僕はもう、君の前からいないでしょう 探さ...



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