【ギャグBL】天然な若様と呆れる執事

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若様(主人)
執事(男)

若様「んんっ、いたい、もう少し力を抜け！」

執事「は、申し訳ございません。では…こう、ですか？」

若様「んっ、まぁいい。そのくらいだ。その調子でしてくれ」

執事「かしこまりました」

若様「っっ！！いったぁい……」

執事「もう少しですから、ご辛抱ください。ここをこうすれば………」

若様「っっ！！いったい！お前、何をしてやがる！ちっとは俺のことも考えろよ！」

執事「申し訳ございません…。ではこれで終了ですね。最後、いきますよ？」

若様「あぁ、わかった。くれぐれもゆっくりな！！」

執事「はい、若様。……っと、終わりました」

若様「っ、はぁはぁ、やっと終わったか……。まったくお前は本当に…」

執事「若様の忍耐力が無いだけですよ。ただ、傷の手当をしただけだというのに。消毒ごときにこんなに声を出されるなんて…いつまでもこんな状態なら、後継者に若様は選ばれないでしょうね…」

若様「はっ！？そ、それは嫌だ！！傷の手当くらいなんだ！次こそは必ず、我慢してみせる！！！」

執事「いや、あの…若様？それって、怪我をする前提で仰ってませんか？」

若様「あぁ！そうだ！怪我をしてお前に手当をさせる！そして俺は……！はしたない声を出さずに手当を乗り越える！！」

執事「……はぁ(ため息)……本当にダメなご主人様ですね……」

若様「お前の協力が必要だ！頼んだぞ！」

執事「はい…。いや…あの……若様が怪我をなさることが私にとって重大な事なのですが……(ボソッ)」