【声劇台本】看病

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更新： 2020/04/25 0:14:33

召使「姫、看病しに参りました。」

姫「なに？私の体に触(ふ)れると？それは許さないわ。」

召使「私が看病致します。」

姫「この国の姫の体を一介の召使ごときが触れるとでも思っていたのか？私の体に触れるのは母上だけだ。この際だ。覚えておけ。」

召使「いえ、そのような訳には参りません。姫のお母上は体調が悪く寝込んでおられます。ですからお母上の代わりに私が看病致しますゆえ。」

姫「そうだったのか。」

召使「はい。姫が私のことを好いておられないことは承知しております。ですが、私はそれでも姫にお仕えしたいのです。姫に、私が召使だと認めて頂きたいのです。例え嫌われていたとしても、誠心誠意お仕えするのが召使の役目ですから。」

姫「お前のことは嫌いだけど、召使としての真面目さが気に入った。特別に許可してやろう。私を看病しろ。だが、勘違いはするなよ。お前を認めたわけではないからな。」

召使「有り難き幸せ。では看病致します、姫。」

姫「あぁ。」