忠君とある女の子のお話【HQ】

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私がまだ小学4年生の頃

初めて好きな人が出来た。

当時の私はガサツで空手をしていたせいで、そこ等の男の子よりは断然男らしかった。

そんな私の好きな人は、同じクラスの忠君だった。

その子は、多分いじめられてたんだと思う。

鈍い私は、そんな事は知らずに、忠君にずっと話しかけてた。

後々物凄く恥ずかしくなるのだが、その時の私は好きな人にどう接していいか分からなかった為、ひたすら話しかけてたのだ。

忠君は最初は困ったように笑って話をしていたけれど、段々と嬉しそうに私と話してくれるようになった。

多分、それがダメだったんだろう。

ある日、珍しく忠君から話しかけてくれた。

私は、心臓がドッキドキのバックバクである。

昼休みの校舎裏。

いくら鈍い私でも、1ミリも可能性が無いと知ってても、何処かで期待してしまう。

「あの、ね……佐倉ちゃん……」

「……どったの、忠君」

______もう、話しかけて来ないで欲しいんだ

ウルウルと、俯いてる忠君の目に、涙が溜まる。

ふと、周りを見ると、ニヤニヤと、意地の悪い笑みを浮かべた男子が、角の所に隠れてた。

「……忠君、私が話しかけてくるの、嫌だった？」

当時の私は馬鹿な事に、そんな事を言ってしまった。

______自分の心が傷つくと知っていたのに

「…………うん、そうだよ」

震える声を必死に振り絞って言ったような言葉だった。

私の心は限界に近かった。

怪我をしても、泣かなかったのに

お母さんに怒られても、我慢出来たのに

「……分がった」

涙を我慢しきれず、俯いて必死にごまかそうとして出た、情けない濁った言葉。

見ていた男子達がぎょっとしていた。

そりゃそうだ。

いくら悪口言っても泣かなかったやつが、簡単な言葉一つで泣き出したのだから。

「………ごめん」

忠君は、涙こそ出てなかったようだが、声は震え、顔は真っ赤だった。

やっぱり、忠君は優しい

そう思った。

好きな人はたとえ周りが悪い人と言ってても、優しく見えたり、かっこ良く見えたりする。

空手を一緒に習っていた友達に、当時そう教わった。

______けれど、忠君は、そんなんじゃない

「…………うん、うん。……分かった！」

涙を拭き、元気に声を上げた。

さっきまで俯いてた顔も、上に上げた。

「今まで気づかなくてごめん、忠君」

______忠君は正真正銘

「じゃあね！」

______優しい人なんだ

私はなるべく笑顔で別れを告げて、男子達とも忠君とも違う方に歩き始めた。

男子達が、最後に何かヒソヒソしていた。

そんなの知ったこっちゃない。

その後、私は、

忠君は本当に嬉しそうだった。

何か理由があるはず。

そう思って、友達に聞いたりして、ニヤニヤしてた男子達が言わせたらしいと突き止めた。

その時私は、忠君にそう言わせた奴らを、絶対にこらしめようと決意した。

毎日毎日空手の稽古を欠かさずにして、いつかあいつ等こらしめてやろうと思ってた。

そして、小学生最後の日

あれから忠君と私は、本当に話すこと無く、クラスも別々になって、この日を迎えた。

忠君は、学年で一番背が高いと思われる、月島と行動するようになったらしい。

そして、自然とイジメも無くなっていたらしい。

すべて友達情報だけど

しかし、私は、あいつ等をこらしめる気満々だった。

忠君がイジメられなくなった。

それなら、普通に許してやっただろう。

私は好きな人がずっと前に云々で文句を言わない。

つか、そうゆうのぶっちゃけ嫌い。

が、泣いた所を見られたのは嫌だった。

女だからって、弱く見られたく無かった。

ーーーーー

皆さんこんばんわ！

あしゅらです

一週間に一回ぐらいは更新したいな〜とか言ってたあしゅらです((

何処が一週間に一回でしょうね（白目）

今回は、途中まで書いて

（あっ、これダメだ）

となった、短編的なものを上げさせて頂きました(-_-;)

この話、最終的には高校で再開、その後なんやかんやで

月島→主人公ちゃん→忠君

と、なる予定でした(^_^;)

ちなみに、ツッキーは小学校の頃から主人公ちゃんに目を付けてた感じです←

そして、さらに言うと、
なんかニヤニヤしてた男子達がヤンキー的な方向で怖くなってて、
この人等を退治した主人公ちゃんすげぇって事になって、主人公ちゃんが買いたくもない喧嘩を買っちゃう予定でした←

……短編じゃないくらい長いですね、はい←

と、ゆう事で、ここまで読んで下さりありがとうございました！

それではまた……

アディオス☆