▽ 逃げて。

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最高ランク : 41 , 更新： 2016/11/23 6:38:13

小説。ホラーというか、不快な表現があるのでお気を付け下さい。

死んじゃった。可哀想。でも、君がいけないんだ。

君が、僕の隣の席になったから。
君の隣の席にはいつも花が置かれたりした。いじめだということは分かっていたけれど、僕は見ているしか出来なかった。

時々学校の裏で泣いていたりしていた事を僕は知ってる。

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君が空の様な目で僕を見るから。

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君が、硝子のような声で僕を呼ぶから。

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君が、殺してって言うから。

そう言われたと同時に、「好き」と言われた。
僕はその瞬間物凄い不快感に襲われた。

僕が好き？今君を殺そうとしているんだよ。クラスの皆から、嫌われているんだよ？

違う。違う。僕が悪いんじゃない。君に言われたから殺すんだ。そうだ、君が悪いんだね。

「馬鹿だね、僕の事好きになったの？」

君を抱き寄せ咲いた桃色の舌

「僕は君のこと、道具としか思ってないよ」

赤いザクロが崩れ落ちる