レイぴっぴの小説を供養するだけ
ディアラバ 小説更新: 2016/06/27 7:13:33
供養小説
監禁されてもう幾分の時迎えたのだろうか、古ぼけたランタンが放つ淡い橙の光は私の心にも僅かばかり光を灯してくれる。
気温が低いせいか鋼の壁に背中が触れると、まるで雪のように冷たくて、ランタンの光と違いそれはそれは心を持たない人のように無機質だった。
多分、私をここに閉じ込めた人……否、魔族は恐らくこの壁に引けを取らないほどに、その本性は冷酷な者なのだろう。
私の今座っているベッドの方がまだ優しそうだ。
(なんで私が……)
ふぅっ、と幾つ吐いたか分からない溜息をしながら、同じように幾つ考えても分からないものを再び考えた。
しかし、いつも「考えたところで状況は変わらないと諦める」までがこのオチである。
退屈しのぎに、と床に置かれていた分厚い古書たちの1冊を開けば、中身は偉そうに小難しい事ばかりが綴られていた。ろくにご飯も食べさせてもらえない私の頭は読むだけで精一杯だ。
文字を見続け、それを脳内に起こし、吸収する。この当たり前の行動が簡単に出来なくなり、私は煩わしさを感じてしまう。
「……寝ようかな」
毛布をカラダの上に布いて、ベッドに寝る。ドアに背を向けて、子宮内の赤子のように丸くなった。力を抜いて、全てをベッドに委ねる。程よい高さの枕に頭が沈んだ。
さて、眠ろうか 。
その矢先、扉は開かれた。
革靴の底と床の擦れる音が段々と近付いてきた。狡猾な恐怖心は、それに便乗してじんわりと平常心を惑わせ、思考を自分のものへと染めていく。
コツ、コツ……
跫はベッドの前でピタリと止まる。威圧的な沈黙が増して行く恐怖心を更に煽っていく。無意識に体は震える。どうやら本能はこの跫の持主と、その人物が私にしてきた行為を忘れてはいないらしい。
「起きなさい」
鼓膜に落された、低くて、怒気の篭められた声。刹那、私は髪を掴まれて、強制的に体を起された。毛布とシーツの擦れる音が耳を掠める。
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い〇ろぐの愚痴と見ない自由【閲覧注意】
2019/01/16 10:08:58 おちんぎん 2 7
さてどっちのサイトでしょう~ ワンク ワンク ...
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