ノンフィクション ✥ 夏休みの宿題終わってる？私終わってない。

一絃目 恋バナ 実話
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最高ランク : 10 , 更新： 2023/08/23 4:54:50

みんな生きてるー？？










こんにちは。


一六八です。


えー本日は大変お日柄もよく…


昨晩は天気も悪く…


部活の雰囲気も悪く…


私は眠い今日この頃ですが。


皆様宿題終わってる？？


私はちなみに終わってないよ。




✥




夏休み何日まで？


え？


31？


オイオイオイマジかよ。


私25始業式！


うん宿題終わってない


どうする。


…………(長考)


そうだ！


答え写そう。


やべぇや。


諦




✥




じゃあ私の恋愛遍歴を少し。


ん”ん”…ごほん。


※すべて実話です。








―ー―時は私が小学生の頃に遡る。


私はとある人に恋をしていた。


その人は私よりも一歳年上で、だけど小柄な、可愛らしい人だった。


学校の傍にある子供を預かってくれる施設(学童保育)で、友達になった。


その時はまだ「恋」を知らなかったと記憶している。


名前をA先輩としよう。


時間が経ち、私は中学校へ入学した。


入学式の直後通った2年教室の扉の奥に、忘れもしないA先輩がいた。


「――ッ」


その時私は中学一年生。


中一ともなれば「好き」の一つや二つくらい分かる年頃だった。


『私はこの人が好きだったんだ』


今頃になって気付いた。


私は部活見学で全ての部活を駆け回り、A先輩を探した。


そして最後。


吹奏楽部に、A先輩はいた。


一番上の段で、一人背筋を伸ばしトランペットを吹いている。


思わず見惚れてしまった。


そして私は親の反対を振り切り、吹奏楽部に入部した。


私の担当楽器はフルートだ。


なぜか？


他の楽器は重すぎて持てなかったから。


ある日初めて部内で自己紹介をした。


他の先輩よりも明らかに低い背。


高い声。


喋るたびに揺れる髪。


眼鏡を上げる仕草。


私の目はA先輩に釘付けだった。


その日の部活が終わった時。


A先輩は真っすぐ私の方へ向かってきた。


「ねね、結絃ちゃん」


「は、はい⁉」


耳まで真っ赤に染まりそうなのを必死に耐えて返事をする。


「結絃ちゃん学童で一緒だった…よね？」


覚えていてくれた。


嬉しい。


「そ、そうです！覚えててくれたんですね！」


余りの嬉しさにマスクの下の口角が上がる。


「忘れるわけないよ～」


私は固まった。


何気ない一言が私の心に突き刺さった。


「…そうですか！記憶力いいですね笑」


なんとかその場をやり過ごす。


一人になった私はへなへなと座り込み呟いた。


「反則だって…」


きっと今の私は顔、いや耳の先まで真っ赤だろう。


「すきだ…」




そんな先輩にドキドキさせられっぱなしの日々が続いた。


パーソナルスペースという概念がないのか？


私は何回もそう思った。


隣に立っていると手をつないでくる。


しゃがむと頭を撫でてくる。


こんなんじゃ心臓がいくつあっても足りないわ！


毎日そう思っていた。


そんなある日。


私は幼馴染の男子、Bから恋愛相談を受けた。


「…俺さ、A先輩のこと好きかもしれないんだ」


嘘だ。


信じられなかった。


ショックだった。


絶対にコイツとは恋敵にはならないと信じていた。


のに。


「――そっか、頑張って。応援してる」


私は無理やり笑顔を作り、足早に立ち去った。


その日私は眠れなかった。


徹夜してまで出した私の決断。


「…やっぱ異性と付き合った方がいいよね、先輩も」


私は5年間想い続けた先輩を、諦めた。




「そうそうそれでさ！A先輩すっごい可愛くて！もうマジで好き…」


「そっか、それなーｗ」


流石に堪える。


好きだった人の惚気を聞かされるのは。


今日も私は聞き流す。


ＢはA先輩と同じトランペットパートで、関わりも深く家も近い。


これで、いいんだ。




「…俺、3送会の日に先輩に告白する」


目を見開く。


だめ、とめちゃだめ、私はBをおうえんしなきゃいけない。


「――そっか。頑張って。失敗したら慰めてやるよ笑」


「！おう笑」


失敗しろなんて、フラれろなんて。


思っちゃいけない立場なのに。


Bと別れて帰路を急ぐ。


私の目から涙が溢れ出す。


「なんでっ…」


…フラれちゃえば、いいのに。


私は先輩と居たいだけなのに。


私の方が…






――私、最低だ。




✥




好評だったら続き出します。












明日も生きたい。

IYuduru

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