茂庭さん、桜井君、ハッピーバースデー!!

茂庭要 桜井良 誕生日
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茂庭さんの誕生日、当日にお祝い出来なくて本当に残念でした……。



丁度文化祭の日で、ホントに忙しくて……(ノД`)・゜・。



今更ですが、茂庭さん、お誕生日おめでとうございます!!



茂庭さんのオカンなところが好きです。



登場する度に茂庭さんが残していく名言には、いつも心を打たれます!



茂庭さんの意志を継いだ二口君が、きっと伊達工を勝利へ導いてくれるはず! そう、信じています。





そして明日は、桜井君の誕生日ですね!



例の如く、明日は学校なのでフライングです……。



ではまずは、生誕記念小説をどうぞ!!↓





*





桜井良という男は、『愛』を知らない。




「両親は昔からあまり仲が良くはなくて。二人の喧嘩を見て育ちました」


二人共、桜井が嫌いだったわけではない。ただ、決して好きだったわけでもない。言わば、『無関心』だった。


母は時々、憂さ晴らしのように桜井を怒鳴りつけた。その度に、桜井は謝ることしかできなかった。それ以外の術を知らなかった。



生きててスイマセン。


中学の頃には、その言葉は彼の口癖となっていた。



ただ、桜井は自分の知らない内に『愛』を注いでいるものがあった。



それがバスケットボールだった。



中学に入り、『漫画を読んでかっこよかったから』というお世辞にも大きいとはいえない理由で、なんとなく始めたバスケ。しかし、いつしか桜井はハマっていた。



もちろん辛いこともあった。苦しいことも、悔しいこともあった。


でも、それでも。



「バスケをしている時は、楽しかったんです」




桜井は、バスケを愛していた。





*





桜井良という男は、大した負けず嫌いである。




「ボク、青峰さんが嫌いだったんです」




だからこそ、彼は微笑みと共にそう語る。



「練習にもろくに出てないクセに、一年でスタメン張ってて。桐皇が実力主義なのは分かってましたけど、それでも……それでも、悔しかった」


ヤキモチ、嫉妬。彼の心の底から湧き上がってくる感情は、そういった黒々としたものだった。



「そんなボクを見初めてくれたのが、今吉さんでした」


お前なら、すぐにこっちに来れる。放課後、自主練をしていた桜井に今吉は声を掛けた。


きっと今吉のことだ。桜井が青峰と二人、スタメンとしてコートに立つ姿を予想していたのだろう。かの赤司征十郎のような特異な目はなくても、人を見る目はある。それが、今吉翔一という男だ。



「その言葉に少しだけ自信を貰って……。言われた通り桐皇のスタメンになれるよう、よりいっそう練習するようになりました。朝早くから、夜遅くまで」


先程も述べたように、桜井良は大した負けず嫌いである。


だから、負けたくなかった。現在桐皇で、一年なのにスタメンを張っているあの男に。


そして何より、『今吉が想像している未来の桜井良』に。



「その努力が叶ったのか、IHの少し前に、スタメンに昇格しました」


桜井が初めて他のスタメンと顔を会わせた日。


今吉はあの、何を考えているのかが読めない黒い笑みを。諏佐は、桜井を歓迎するような微笑みを、それぞれ見せてくれた。


二年の若松はガンを飛ばすように桜井を睨み付けた。あの時は怯えて固まるしかできなかったが、今思えば桜井を見定めていたのだろう。彼は桐皇のスタメンに相応しい男なのか、と。




しかしその日――青峰大輝は、体育館には居なかった。





*





桜井良という男は、青峰大輝を尊敬している。




桜井が青峰と体育館で顔を合わせたのは、桜井が昇格してから二週間が経った日曜日。


「その日が、僕がスタメンになって初めての練習試合でした」


桃井に引っ張られ、第二クオーターの途中で体育館に現れた青峰。


第三クオーター前の休憩時間に桜井を見た青峰が、『新入りか?』と首を傾げた。



「二週間も前から居るのに。って腹は立ちましたが、必死で怒りを隠しました」


ボクなんかでスイマセン! 頭を下げた桜井に、あ? と濁点がつきそうな『あ』で返してきた青峰。


実力だろ? 何謝ってんだ。青峰は続いて、そう言った。



「それはボクにとって、少し意外な言葉でした」


桜井は中学時代からかなりの実力を備えた選手だったが、彼の所属していたチームはあまり強くなかった。


だからこそ他の二、三年には、『なんで一年が』という不満が募った。やはり、『キセキの世代』というネームバリューがある青峰とは違ったのだ。



分かり易い嫌がらせも幾つかあった。


特に、桜井の前にスタメンだった三年生は、桜井が嫌いだと全面に押し出していた。



「だけど、青峰サンは違った」


桜井がそこに居ることを、認めてくれたのだ。



それだけで簡単に和らぐ程、桜井の青峰に対する嫌悪感は小さくはなかった。だが、青峰への見方が変わったのは事実だった。



そして、その『嫌悪感』が『尊敬』に変わったのは、その練習試合で青峰のプレイを見た時だった。


「凄い、って。純粋に、ただただ凄いって思いました」



同じコートに立てることを心底嬉しく思った。この凄い人の仲間であれることを、心底有り難く思った。



「だから……ボクの青峰サンは最強、だから。負けさせるわけにはいかないんです」


今度こそ。


桜井は、瞳に強い力を秘めてそう言う。





*





「……そうですか」


そこまで話し終えて、私はボイスレコーダーの録音停止ボタンを押した。



「これで取材は終了です。休憩中にも関わらず、ありがとうございました」


頭を下げ、良いお話が聞けました、と付け足す。



「ボクの方こそ、ボクなんかを取材して貰っちゃってスイマセン!」


彼の言葉を聞き、彼にかかれば『ありがとう』も『スイマセン』になるのだろうか……なんて考えながら、「いえいえ。本当にありがとうございました」と私は再度頭を下げる。



ずっと気になっていた。青峰大輝いう自分勝手な選手のことを、どうして努力を重ねている彼が認められるのだろうか、と。



「お。取材、終わったのか?」


近くで休憩していた若松が問い掛ける。因みに彼には、一昨日取材させて貰ったばかりだ。


「うん、協力ありがとうね」


「こちらこそ、IH前に特集組んでくれてサンキューな。おかげで士気が上がる」



WCでの敗北を経て、彼らはもっと強くなるのだろう。



「おい、良。せっかく練習出てやってんだから、パス練付き合え」


ほら。唯我独尊だった彼も、少しだけ、変わっているのだから。



彼らの勇姿を見るのは、なかなかに楽しみだ。



「あ、す、スイマセン! すぐ準備します!」


「コラ青峰! 休憩中なんだから休憩させてやれ!」




――ただね、桜井君。私は一つだけ、君の言葉を否定したいところがある。




「じゃあ、私はそろそろ失礼させて頂きます」




――仲間と共に闘う姿を見ながら、私は思うの。




「は、はい! 記事、楽しみにしてます! スイマセン!」




――君はもう充分、愛に包まれてるよ。





*





改めて桜井君、誕生日おめでとう!!



謝りキノコな桜井君が大好きです。



黒バスを知った当初は、1番好きなキャラは桜井君でした(笑)



気が弱いように見えながらも、負けず嫌いな桜井君。そんな貴方が可愛くて、かっこよくて仕方ありません。



今回の生誕記念小説は、ずっと考えていた「桜井君はきっと努力してスタメンを勝ち取ったんだろうけど、青峰君に嫉妬したりしないんだろうか」という疑問から書き始めました。



また、「キセキの世代」ではないけれど1年生でスタメンになった桜井君に嫉妬する2、3年も、やっぱり居たんじゃないかなあ、とも思って。それでも堂々と(?)コートに立っている桜井君は、本当にかっこいい人だと思うんです。



そんなこんなで妄想を込めた小説でした(笑)



因みに、語り手は若松さんと同じ学年の、新聞部部長です。



青峰君や若松さんと共に、桐皇を王者へと導いて下さい!!





――全然関係ないんですが、夜木君の魅力を分かってくれる人に会いたいです。





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凜逢


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コンちゃん≫
ふぁくらいきゅん、可愛いよね……。((


凜逢
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