茂庭さん、桜井君、ハッピーバースデー!!
茂庭要 桜井良 誕生日最高ランク : 38 , 更新:
*
茂庭さんの誕生日、当日にお祝い出来なくて本当に残念でした……。
丁度文化祭の日で、ホントに忙しくて……(ノД`)・゜・。
今更ですが、茂庭さん、お誕生日おめでとうございます!!
茂庭さんのオカンなところが好きです。
登場する度に茂庭さんが残していく名言には、いつも心を打たれます!
茂庭さんの意志を継いだ二口君が、きっと伊達工を勝利へ導いてくれるはず! そう、信じています。
そして明日は、桜井君の誕生日ですね!
例の如く、明日は学校なのでフライングです……。
ではまずは、生誕記念小説をどうぞ!!↓
*
桜井良という男は、『愛』を知らない。
「両親は昔からあまり仲が良くはなくて。二人の喧嘩を見て育ちました」
二人共、桜井が嫌いだったわけではない。ただ、決して好きだったわけでもない。言わば、『無関心』だった。
母は時々、憂さ晴らしのように桜井を怒鳴りつけた。その度に、桜井は謝ることしかできなかった。それ以外の術を知らなかった。
生きててスイマセン。
中学の頃には、その言葉は彼の口癖となっていた。
ただ、桜井は自分の知らない内に『愛』を注いでいるものがあった。
それがバスケットボールだった。
中学に入り、『漫画を読んでかっこよかったから』というお世辞にも大きいとはいえない理由で、なんとなく始めたバスケ。しかし、いつしか桜井はハマっていた。
もちろん辛いこともあった。苦しいことも、悔しいこともあった。
でも、それでも。
「バスケをしている時は、楽しかったんです」
桜井は、バスケを愛していた。
*
桜井良という男は、大した負けず嫌いである。
「ボク、青峰さんが嫌いだったんです」
だからこそ、彼は微笑みと共にそう語る。
「練習にもろくに出てないクセに、一年でスタメン張ってて。桐皇が実力主義なのは分かってましたけど、それでも……それでも、悔しかった」
ヤキモチ、嫉妬。彼の心の底から湧き上がってくる感情は、そういった黒々としたものだった。
「そんなボクを見初めてくれたのが、今吉さんでした」
お前なら、すぐにこっちに来れる。放課後、自主練をしていた桜井に今吉は声を掛けた。
きっと今吉のことだ。桜井が青峰と二人、スタメンとしてコートに立つ姿を予想していたのだろう。かの赤司征十郎のような特異な目はなくても、人を見る目はある。それが、今吉翔一という男だ。
「その言葉に少しだけ自信を貰って……。言われた通り桐皇のスタメンになれるよう、よりいっそう練習するようになりました。朝早くから、夜遅くまで」
先程も述べたように、桜井良は大した負けず嫌いである。
だから、負けたくなかった。現在桐皇で、一年なのにスタメンを張っているあの男に。
そして何より、『今吉が想像している未来の桜井良』に。
「その努力が叶ったのか、IHの少し前に、スタメンに昇格しました」
桜井が初めて他のスタメンと顔を会わせた日。
今吉はあの、何を考えているのかが読めない黒い笑みを。諏佐は、桜井を歓迎するような微笑みを、それぞれ見せてくれた。
二年の若松はガンを飛ばすように桜井を睨み付けた。あの時は怯えて固まるしかできなかったが、今思えば桜井を見定めていたのだろう。彼は桐皇のスタメンに相応しい男なのか、と。
しかしその日――青峰大輝は、体育館には居なかった。
*
桜井良という男は、青峰大輝を尊敬している。
桜井が青峰と体育館で顔を合わせたのは、桜井が昇格してから二週間が経った日曜日。
「その日が、僕がスタメンになって初めての練習試合でした」
桃井に引っ張られ、第二クオーターの途中で体育館に現れた青峰。
第三クオーター前の休憩時間に桜井を見た青峰が、『新入りか?』と首を傾げた。
「二週間も前から居るのに。って腹は立ちましたが、必死で怒りを隠しました」
ボクなんかでスイマセン! 頭を下げた桜井に、あ? と濁点がつきそうな『あ』で返してきた青峰。
実力だろ? 何謝ってんだ。青峰は続いて、そう言った。
「それはボクにとって、少し意外な言葉でした」
桜井は中学時代からかなりの実力を備えた選手だったが、彼の所属していたチームはあまり強くなかった。
だからこそ他の二、三年には、『なんで一年が』という不満が募った。やはり、『キセキの世代』というネームバリューがある青峰とは違ったのだ。
分かり易い嫌がらせも幾つかあった。
特に、桜井の前にスタメンだった三年生は、桜井が嫌いだと全面に押し出していた。
「だけど、青峰サンは違った」
桜井がそこに居ることを、認めてくれたのだ。
それだけで簡単に和らぐ程、桜井の青峰に対する嫌悪感は小さくはなかった。だが、青峰への見方が変わったのは事実だった。
そして、その『嫌悪感』が『尊敬』に変わったのは、その練習試合で青峰のプレイを見た時だった。
「凄い、って。純粋に、ただただ凄いって思いました」
同じコートに立てることを心底嬉しく思った。この凄い人の仲間であれることを、心底有り難く思った。
「だから……ボクの青峰サンは最強、だから。負けさせるわけにはいかないんです」
今度こそ。
桜井は、瞳に強い力を秘めてそう言う。
*
「……そうですか」
そこまで話し終えて、私はボイスレコーダーの録音停止ボタンを押した。
「これで取材は終了です。休憩中にも関わらず、ありがとうございました」
頭を下げ、良いお話が聞けました、と付け足す。
「ボクの方こそ、ボクなんかを取材して貰っちゃってスイマセン!」
彼の言葉を聞き、彼にかかれば『ありがとう』も『スイマセン』になるのだろうか……なんて考えながら、「いえいえ。本当にありがとうございました」と私は再度頭を下げる。
ずっと気になっていた。青峰大輝いう自分勝手な選手のことを、どうして努力を重ねている彼が認められるのだろうか、と。
「お。取材、終わったのか?」
近くで休憩していた若松が問い掛ける。因みに彼には、一昨日取材させて貰ったばかりだ。
「うん、協力ありがとうね」
「こちらこそ、IH前に特集組んでくれてサンキューな。おかげで士気が上がる」
WCでの敗北を経て、彼らはもっと強くなるのだろう。
「おい、良。せっかく練習出てやってんだから、パス練付き合え」
ほら。唯我独尊だった彼も、少しだけ、変わっているのだから。
彼らの勇姿を見るのは、なかなかに楽しみだ。
「あ、す、スイマセン! すぐ準備します!」
「コラ青峰! 休憩中なんだから休憩させてやれ!」
――ただね、桜井君。私は一つだけ、君の言葉を否定したいところがある。
「じゃあ、私はそろそろ失礼させて頂きます」
――仲間と共に闘う姿を見ながら、私は思うの。
「は、はい! 記事、楽しみにしてます! スイマセン!」
――君はもう充分、愛に包まれてるよ。
*
改めて桜井君、誕生日おめでとう!!
謝りキノコな桜井君が大好きです。
黒バスを知った当初は、1番好きなキャラは桜井君でした(笑)
気が弱いように見えながらも、負けず嫌いな桜井君。そんな貴方が可愛くて、かっこよくて仕方ありません。
今回の生誕記念小説は、ずっと考えていた「桜井君はきっと努力してスタメンを勝ち取ったんだろうけど、青峰君に嫉妬したりしないんだろうか」という疑問から書き始めました。
また、「キセキの世代」ではないけれど1年生でスタメンになった桜井君に嫉妬する2、3年も、やっぱり居たんじゃないかなあ、とも思って。それでも堂々と(?)コートに立っている桜井君は、本当にかっこいい人だと思うんです。
そんなこんなで妄想を込めた小説でした(笑)
因みに、語り手は若松さんと同じ学年の、新聞部部長です。
青峰君や若松さんと共に、桐皇を王者へと導いて下さい!!
――全然関係ないんですが、夜木君の魅力を分かってくれる人に会いたいです。
*
コンちゃん≫
ふぁくらいきゅん、可愛いよね……。((
凜逢
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* 占ツクを引退して以来こちらにもほとんど顔を出せていなかったのですが、...
* ただいまテスト中です! 明日で5日目!! 最終日!! ただいまちょっ...
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