夢小説

小説 雑談
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最高ランク : 17 , 更新: 2022/11/24 6:07:03

マジで最近忙しくて小説書けない。

書かなさ過ぎて逆に更新するの今更感ありすぎて出来ん。



今ちょっと来年の夏までには上げたい東リべ(イザナ)の夢小説あるんですよね…。


冒頭だけちょっと晒す。




_____________


蝉がうるさく鳴いている初夏。


イザナは一人、病院内をぎこちなく歩いていた。


外は40度近い気温の真夏日だが、室内は冷房で涼しい風が流れている。熱中症で病院に来る人もいたが中には患者や看護師の他に、ただ涼みに来ただけの人間もいるほどだ。



ここの病院は少し前に建てられたばかりで設備も整っているらしく、子供がよく遊びそうな積み木や新しめのテレビまである。



「今日は全国的に晴れになるでしょう」


どうやら今は天気予報が放送されているらしい。



「熱中症にならないよう、外出をする方は暑さ対策をきちんとして出掛けましょうね」



そう言ったニュースキャスターの声を聞き、イザナは小さく舌打ちをした。



皮肉にでも聞こえたのだろう。




彼の足には治りかけてはいるものの包帯が少し巻かれており、片足代わりの松葉杖を手に持っていた。




これではのんびり散歩することすらままならない。



なぜ彼がそんな状態になったかというと、不良グループの一味に集団で襲われたせいである。



複数の高校生、大人も混じって襲いかかられイザナは足の骨を折る程の重症を負ったのだ。




「…絶対殺してやる」




イザナは忌々しげに自分の足を見てそう呟いた。




「全員再起不能にしてやる…もう二度と立てなくして俺がやられた分を100倍、1000倍にして返してやる」



まるで呪詛のようである。イザナは一刻も早く奴らにお礼参りをするためにリハビリも兼ねて病院内をウロウロと歩いていた。







その時。





「……何だこれ、シャボン玉?」



目の前にふわふわと風に吹かれ、虹色の泡がイザナに向かって飛んできた。そしてイザナの鼻に触れた瞬間パチンと弾ける。


「クソっ!どっから来てんだ?!」


手で振り払っても消えるどころか増え続けるそれに苛立ち、イザナはカツンと松葉杖を地面に叩きつける。



「なんじゃなんじゃ
最近の若いもんは怒りっぽいのぉ」



声が大きかったのか、松葉杖の音がうるさかったのか。
近くにいた人に聞こえていたらしい。

振り向くとそこには白髪の老人が立っていた。仙人のように長い髭がやけに印象に残る。



「あ?アンタ誰だよ」

「ただの老いぼれじゃよ。
……おや、またあの子はシャボン玉を吹いているのか」



シャボン玉に気づくと老人は一瞬
悲しそうな表情をした気がする。



「ジジィ、これが誰の仕業か知ってんのか?」


「あぁ、知ってるとも。
このシャボン玉は人魚姫が吹いているのさ」


「……は?」


「酷い名前じゃよな」


ボケてんのか。イザナは老人を冷めた目で見下ろす。




人魚姫?酷い名前?



言っている意味が何一つ分からない。



「知りたいならこのシャボン玉の出どころを探すといい。ワシは止めやしないさ」




心を読んだかのように笑い、その老人は去っていった。




「……なんだったんだ、あの爺さん」


イザナは呆気に取られた。また顔にシャボン玉がぶつかりパチンと弾ける。



勝手に話しかけてきて、勝手にどっかいって。
心底意味がわからない。




あの爺さんの言われた通りに行動するのは癪に障る。




だが知識欲か、好奇心か。




イザナはその両方に似た感情の方を優先した。


__________





「……ここか」


泡を追いかけ、たどり着く。


それは1番奥の病室から送られていた。半分程開いているドアからシャボン玉が次々と溢れ出てきている。


イザナはそのドアを片手で勢いよく開け、中を見た。






____瞬間、時が止まったようだった。







その病室には、女が一人ベッドにポツンと座っていた。



手には小さなストローのような物があり、彼女が自分の苛立ちの原因であることは間違いない。



だがイザナは問い詰めることもなく、ただ突っ立ったまま彼女に見惚れていた。



窓の隙間から入ってくる風に髪が揺れ、同じ方向へと流れていく。真夏の太陽が彼女の周りを照らし、髪の先が薄く透明になる。

彼女が吹いたであろうシャボン玉もキラキラと輝きながら空中へと浮かんでいた。



その幻想的な光景に、イザナは白昼夢を見ているかのような気分に陥った。



___綺麗だ。


可愛いや愛らしいよりも、その言葉がイザナの頭には浮かんだ。あの爺さんが言っていた通り、まるでどこかの姫のようだ。



『何してるの』



彼女の声を聞き、はっと我に返る。ふと目を合わせると、彼女は怪しむように眉を寄せ首を傾げていた。その仕草すら美しく感じてしまう自分自身に戸惑うも、平然を装い声をかける。



「この泡の出処を辿ってたんだよ」

『……あぁ、扉が空いてたのね。
気づかなかったわ』



ごめんなさい、と気持ちの籠っていない謝罪を口にした後、女は手に持っていたソレを近くにある机に置いた。



『お前は?なんでシャボン玉
なんか吹いてたんだよ』


『貴方には関係ないことでしょ』


冷たく言い放たれるも、イザナは特に気にした様子もなくズカズカと部屋に入ってきた。そして近くの椅子を引きずって腰掛ける。



「答えろよ、そんくらいガキじゃねぇんだから出来るだろ」


『……なんなの貴方』

「俺の事よりもまず先にお前の話を聞かせろよ」




見た目は健康そうなのに、なぜ病室にいるのか


なぜそんなにも人を遠ざけようとするのか



イザナはそんな謎に満ちた少女のことをもっと知りたいと思った。だから素直に引き下がるつもりはない。


『……』


少しの間沈黙が流れる。



『……別に。
ただ何となく吹いていただけよ』


やがて諦めたのか、ため息混じりの声が聞こえてきた。


「こんな狭い病室の中で?」


『私、足が動かないの。外に出て遊ぶなんてしたことない。だからせめてもの暇潰し』


「ふーん」


質問しておいて素っ気ない返事だな、とイザナは自分でそう思った。しかし彼が思っているよりも単純でつまらない答えだったのだから仕方ない。



『もういい?答えたから早く出ていってよ』



1人にして、彼女はどこか寂しそうにそう言った。

今日はもうこれ以上話してくれないだろう。
雰囲気でそれが伝わったイザナはすんなりと頷いた。


「んじゃ、またな」

『またって、また来る気なの?』

「ああ、なんなら常連にでもなってやるよ」

『…ここはお店でも何でもないし、そうだとしても貴方に出すものは無いわよ』

「なら、見舞い品のリンゴでも食べに来てやるよ」




イザナが揶揄うようにと笑うと、彼女は呆れたような顔をして何も言わなくなった。






________






はい、冒頭終わりです。


夏までに終わる気がしねぇ…(震え声)
それにまだ終わってない小説もめちゃくちゃあるし…
これは再来年かぁ?流石にそれは避けたい…。




あ、読んだ人何方かコメント下さい…。
なんか変な所とか無かったですかね?
誤字とか、話に矛盾あったりとか。


はぁぁぁぁぁ…ガチで忙しすぎるぜ……人生短し…。

カビキラー@otaku


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続き読みたい……
エモいよぉ!←語彙が貧相
上手く感想を言語化出来たらまたコメントするかも(*_ _)


白河青蓮
2022/11/24 8:25:29 違反報告 リンク


エモい小説書きたいよぉ…!🥺

カビキラー@otaku
2022/11/24 18:03:19 違反報告 リンク


めっちゃ好き〜!!
表現の仕方が良すぎる。
続き読みてぇ…


月瀬零
2022/11/24 22:54:53 違反報告 リンク


褒めて下さりありがとうございます!😭私も夏までには完成させられるよう頑張ります!

カビキラー@otaku
2022/11/25 6:00:18 違反報告 リンク


出だしから吸い込まれました!
この少女とどうなっていくのでしょうか凄く楽しみです...!
絶対読みます🤝🤝


ナズナ
2022/11/25 6:10:49 違反報告 リンク


わぁ!ありがとうございます!気になる所で終わらせました😏完成しましたら必ず報告します!

カビキラー@otaku
2022/11/25 6:17:31 違反報告 リンク


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鬼滅の世界に転生するなら鬼がいい
2022/11/23 12:42:26 カビキラー@otaku 6 4

現在夜中の2時30分!!紛うことなき深夜テンションで話しますので注意をー!! ...


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どうしてあと何話で終了!って決めちゃったんだろう。アニメも1月始まるのに……。 ...


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2022/11/14 5:42:44 カビキラー@otaku 4 4

こんにちは、こんばんは。初めての方は初めまして。 どうも、カビキラーで...



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