カラ松が痛い話。2
おそ松さん最高ランク : 48 , 更新: 2016/01/28 6:08:16
観覧自己責任。
カラ松の昔の話です。
小説風になっておりますので苦手な方はバックしてください。
占いツクールで書けと思った方、これは試しでこちらにのせていますご了承ください。過去捏造。そして*が2個あった場合過去に入ります。
3個で現代。
主におそ松、カラ松、チョロ松、一松で話が進んでいきます。
病んでいます。行が詰めてあります。一カラ風味
OKなかたは、どうぞ。
**一松視点**
アイツは舞台からおりてこない。
昨日も、今日も、明日も、この先ずっと、仮面を被って演じ続けるのだろう。ああ、なんて悲しいんだ。なぁ、カラ松。これは喜劇じゃなくて、悲劇なんだよ。
**
「一松!練習に付き合ってくれ!」
「は?」
あのころ俺はまだ真面目だった。カラ松が必死で自分を満たそうとしていることに、気付いていなかった。
「頼む!」
目の前で兄が頭を下げている。その事実が嫌だった。そして、簡単に頭をさげる兄が嫌いだった。
「...なんで..まぁ、いいけどさ..」
「ありがとう!!」
良いよ、という返事をした後、カラ松は笑顔で俺に台本を渡してきた。
ロミオとジュリエット。昔、彼がよく読んでいた本。おそらく、これのロミオ役でもするのだろう。
「あのな、俺はロミオ役をするから、一松、ジュリエットの台詞言ってくれ!」
「..うん、いいよ兄さん」
なんでか、胸がチクリと痛んだ。
だけれど嬉しそうに話すその姿を見て、そんなことはどうでもよくなっていたのだ。これが、何度繰り返されるか知らずに。
「..ロミオ、ロミオ。
どうしてあなたはロミオなの?
その家名をお捨てになっててくれたなら、
私も家名を捨てるのに。」
「その言葉、確かに頂戴いたします。
ただ一言、僕を恋人と呼んでくれたなら、
その言葉こそ新しき洗礼、
今日からはもう、僕はロミオでなくなります。」
「私の身内に見つかれば、
きっと殺されますわよ。」
「 荒くれ男の剣などよりも、
貴女の眼のほうがよっぽど怖い。
優しき貴女のまなざしさえあれば、
僕は不死身になれる!」
僕に向けて言っている言葉ではない。そうわかっている。だけれども、少し期待した。僕をこの役にしてくれたということは、期待してもいいんじゃないか、なんて。
このやり取りは、ずっと続いた。日が経つにつれ、カラ松は必至に、水を求める魚のように、量を増やしていった。もう、いい?と問いかければ、悲しそうな顔で、言うのだ。もう一回だけ、と。
その時に気付いていればよかった。カラ松が水を求めているのだと。
***
ああ、なんて悲しい悲劇なんだ。悲劇と名がつくだけある。
ああ、その仮面を外してください。
どうか、元の顔を見せて
僕だけに、僕を特別にして。
そしたら、もっとお前を愛せる。
お願いだからその仮面をはずして。そのお前の理想の詰まった仮面を外して息をして。お前は、カラっぽのままなんだ、そんな仮面をつけても。満たされている気になっているだけなんだ。
屋根の上で、ギターを弾いているクソ松に、小さい声で呟く。
「ロミオ、ロミオ。
どうしてあなたはロミオなの?
その仮面をお捨てになってくれたなら
僕は誰よりもアナタを愛せるのに。」
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Alice in 冷凍庫
2016/10/15 4:33:04 童子切 2
とどろきしょうと かわいい曲だなーって 思ってたらいつの間にか 描い...
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