くるったおはなしかきたい。

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最高ランク : 16 , 更新： 2023/01/04 5:30:04

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とってもとっても昔の話。
噂話なんだけどね。

この近く、桜並木の下には人の死体が埋まってるんだって。

______これは、“私”の物語_____

「鳴〜、一緒に帰ろ。」

「いいよ、一緒に帰ろっか。」

私達は白澤中学一年になったばかり。
今日は登校4日目で、クラスにも喋ったことのない人が大半で。
...唯一喋れるのは、小学校から一緒だった鳴だけ。

笑顔で私の手を引いてくれる、この子だけ。

鞄に教科書や筆箱をしまいながら、この先やっていけるのかと物思いに耽ると、鳴の声が聞こえた。

「早くしないと置いていっちゃうよ？」

「ああ、ごめんね。もう終わるから置いてかないで。」

にかっと悪戯に笑う鳴に笑みをこぼす。
こういった何気ない日常が、とても幸せなのかもしれない。
正直なところ、現代社会では幸せを見つけるのは難しいけれど、私はそう思ってやまないの。

_________

「...ここの桜、遅咲きだったね。」

でも散っちゃった、なんて悲しい顔で言ってみせる。

鳴は桜が好き。でも、私は紅葉が好き。
好みが違くても仲がいい。
人間って不思議だね。

「そういえば、桜にまつわる怖い話、知ってる？」

「知ってるよ。桜の樹の下には死体が埋まってるって話でしょ。」

「正解、知ってたんだ。」

「だって有名だもん。」

誰かの幸せはきっと、他の誰かが死合わせてこそのもの。

.....あれ、そうじゃない？

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そういえば、いつまで人の頭ん中覗いてるわけ？

見ないでよ。

聞こえなかった？見るなっつってんの。

つかさ、私の記憶見て何が楽しいわけ？

鳴？ああ、そんな子もいたっけ。
あの子？もういないよ？

あの子の身体の場所は知ってるよ。

あんたも知ってるよ。あの子が好きだったスポット。

残念、鳴って彼氏いたんだ。
すっごく意外だし、あんた、鳴に全然釣り合ってない。

居たなら教えてくれればよかったのに、知ってたらあんたも一緒に埋めてあげたのに。

なんでって、
そしたらずっと一緒じゃん、幸せでしょ？

誰かの幸せはきっと、他の誰かが死合わせてこそのもの。
そうじゃないの？

...馬鹿、とか。
馬鹿はあんたでしょ。

私を勝手にシリアルキラーって決めつけて、証拠もさ、お前ら全員で捏造してさ。

本当ふざけんなって。

まぁ、私がお前らが探してるキラーだけど。

でもさ？捏造しないと捕まえられいくらい潰せてたんだね、私ってこういう才能あったのかも。

いつからやってた、いつからだっけ？

多分小学生の時から。

その時から、ずっと桜の樹の下に埋めてたよー。

だって、それをしないと桜は咲かないから。
んーん、咲くけど、綺麗に咲かないってこと。

あんたも、すぐ下に鳴の埋まってる桜を見て綺麗とか言ってたんでしょ？

だったらいいじゃん。綺麗なもの見れて幸せでしょ？

...埒が開かない？そ、それなら私を解放して。

解放したら、あんたも鳴と同じ場所に埋めたげるから。

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さて、私の動機がわかる人はいるかな？

3人がギブアップって言ったらバラしてあげる。