★2 First love 1話

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最高ランク : 14 , 更新： 2020/03/05 23:38:46

「First love」

男子なんか何考えてるか分からない。
口悪いし、未だに子供っぽいし。
しかもうるさい。

だから今まで好きな男子できたことない。
好きになったって…
何もいいことない。

きっと。

そんな、難しいお年頃、

中学二年生。

「はぁ……」

がやがやうるさいなぁ
男子たち。

「男子うるさいよ！自習くらいしずかにしてよね！」

先生がいないからってうるさくするとか…
ほんと意味わかんない！

「何だよ美桜！
女子だってうるせーだろ！」

「いや、女子も注意してるんだけど」

うるさかった女子に注意したら、
一瞬で静かになってくれたよ？

「お前な！生徒会入ったからって
調子のんなよ！」

「のってませんけど」

パチン

手をたたく音がした。

「この話題終わり。
静かに自習しろ」

その主は、生徒会の中学二年生で、
一番偉くて、クラスの中心の、
頭の中がよく分からない、
颯だった。

すると教室は静まった。

＊

「さすが帝王。恐るべし」

親友の華が言ってきた。
帝王、とは颯のことだ。
逆らったら次の日の弁当の何かを抜き取られる。
たとえ女子でも。

「あんなのが帝王とかほんとありえない。」