ニゲラ
小説 自作 ニゲラ最高ランク : 40 , 更新: 2022/04/04 12:03:13
「あぁ、そこの君ちょっと聞いてくれるかい?」
そう言って彼女は僕の隣に座る。
(誰だ?この人)
「私ね記憶はないのに動いて人に話しかけることがあるの。」
急に名前も知らない人に語られる。結構怖い。
でも、どこかふわふわしてて消えて無くなりそうにみえる。それでいて、悲しい青いオーラのようなものが見える。僕は黙って話を聞く。
「あ、聞いてくれるんだ。ありがとー。んで話戻すね」
「私が記憶ない時に動くのは決まって私が寝てる時」
「寝てる時って人は立ったり人に話しかけたりすることはないでしょ?
寝言とかならありえるけど、
人を起こすとかそんなことはしないでしょ?」
夢遊病か何かだろうか、。
「でも私はした。
記憶にないから知らないけど
私は電気をつけて親を起こしたり、
親の目覚ましがなると親を起こしたりしたんだ。」
『本当に記憶ないんですか?』
驚いた様子で僕をみた。でもすぐに笑顔になって話を続けた。
「一回なら偶然かもしれないでも二回。」
『心当たりとかは?』
「心当たりはないけどなんで動いたかはわかるよ。寝る前に約束をしたんだ。」
『約束?』
「そう、約束。一回目の時はどんな約束をしたか覚えてないけど多分何処かに行こうとしたんだと思う。」
「二回目はその前日に親が早く出なくてはならないのにアラームがなっても起きなかった。」
独特な言い方をする人だな
「その時の記憶はもちろんあるよ。その夜に親に
「「起きなかったら起こすね」」
って約束をしたんだ。」
「でも、その日はアラームが鳴る前に眠りについた。これは覚えてる。起こせるはずがないんだ。」
「だから僕はおもうんだ。いつか暴走してしまうんじゃないかってね。」
『暴…走…』
「だから死のうと思う!勿論死ぬ理由はそれだけじゃないけどね。」
『え?、ちょっと待ってくださいよ。、好きなものを糧にしてみるとか、うまく言えないけど生きるって選択肢はあるでしょう?』
しまった、勢い余っていってしまった。
「あはは
好きなものも多かったよ。好きな漫画の続きがきになるしね、」
『じゃあそれを読みきってからでも遅くないじゃ?』
「それじゃあ、ダメだ。ダメなんだよ。」
『じゃ、じゃあ生きてみて楽しかったこととかわかったこととか書き出すだけでも』
「楽しかったことは覚えてないけど、生きててわかったこともあるよ。相手に尽くしても何も帰っては来ないこと。相手に期待しちゃいけないんだけどね、裏切られることが多すぎて嘘がわかるようになったよ。私ははそれでも人が好きだった。」
『…』
「でね、人の話に合わせて、嘘ってわかってても信じてって繰り返しで泣いて、人のせいにして。
でも、そんな自分に嫌気がさしたんだ。」
「だから、」
君は立ち上がって僕に向かってこういった
「最後に君と話せてよかった
また夢の中ででも会おう!では」
お互い名前も知らないその人はまるで
ニゲラの可憐で美しく、儚い花
のようだった。
えっ、天才かな!?神作者とはこういうものを言うんだね!✨✨
……もしかして体験談……?
テクノ
2022/04/04 20:31:26 違反報告 リンク
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