【小説】ショタ好きメイドと小学生(東方二次創作)

神の風をふかしにきたぜ! 小説
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最高ランク : 4 , 更新: 2022/08/26 6:27:16


僕は、所謂クソガキだ。

僕は飯島祐樹、小学三年生。
それなりに裕福な家庭に生まれて、それなりに裕福な暮らしをしている。
そのため、欲しいものなどは大体買ってもらえるのだ。
その結果。僕の部屋には大量のゲームソフトやおもちゃなど、山のようにたまっている。
最近ほとんど物置に整理したのだが。
でも、甘やかされ続けた結果。僕はなんでも親にねだってそのたびに親を困らせた。
最終的にどうなったかっていうと、親に愛層をつかされた。
僕は今は一人で家に住んでいる。親は二人とも海外出張中だ。
そして、僕は同どうやって生きてるのかっていうと。
「祐樹様。夕飯の準備ができましたよ」
そう、ある一人の人物から声がかけられる。
10代くらいの若々しい姿。凛とした立ち振る舞い。
美人で銀髪の、親が雇ったメイド。
「ありがとう...すぐ行くよ」
僕はそうして立ち上がり、リビングに行く。
テーブルの一席にはメイドの...十六夜咲夜が立っていた。


※ ※ ※ ※ ※


「はい。あーん」
「いやおかしいだろ!」
初手ツッコミ。このくだりを何回やったかすらも忘れてしまった。
そう、十六夜咲夜は僕に対して何かと甘やかしてくるのだ。
「...残念ですね。せっかく食べさせてあげようと思ったのに」
「もうそんな年じゃないの!」
僕はそう言って警戒心むき出しの獣のような表情を見せる。
咲夜は動じず、僕に食べさせれないことだけが不満のようだった。
咲夜が家に来たのは2週間前。親の海外出張直前だった。
最初は「できるだけ甘やかさないように善処します」とか親の前で言っていたのだが、親が家を出てみれば豹変。
風呂やら寝る前やらご飯の時やら何から何まで僕を甘やかしてくる。
最初に言っていたことと真逆のことをするのがメイドという物なのか。
僕の中でそんな常識が生まれようとしていたころだった。
僕がリビングのソファーでうとうとしていると。
「...眠いのですか?」
そういって昨夜は僕に膝枕をしてきた。
「...うん」
「あら?意外と素直ですね?」
「...別にいいじゃん」
僕はそう言って父さん母さんのことを思い出す。
今頃、何しているのだろうか。
俺のことは覚えてくれているだろうか。
帰ってきたら、昔みたいに僕を愛してくれるだろうか。
自業自得なのだが、僕はいろいろ不安になっていた。
「...寂しいのですか?」
咲夜は僕にそう言ってきた。
僕は何も答えられなかった。自分でもわからなかったが。
「...私は、働く前に多少家庭事情を調べる癖がありまして。祐樹様のことはいろいろご存知なのですよ」
そういって僕の頭をなでてくる。
「...自分のせいと分かっていても、いざ親に冷たくされるのは寂しいですよね。私も、そうでしたから」
「...え?」
そうして咲夜さんは、いろいろ話してくれた。
大好きだった父と母が交通事故で無くなり、それから親戚の下でメイドとして働いていたそうだ。
そして、父と母が死んだのは、自分が車に弾かれそうになったのは、二人が自分をかばってくれたからなのだと、自分の不注意のせいで家族を失ったのだと。
「...本当に会えなくなる前に、自分から謝りましょう。そうすればきっと。愛してくれますから」
咲夜は微笑んで僕の頭をなでる。
うん。と僕が言ったところで、僕は睡魔に身をゆだねた。


※ ※ ※ ※ ※


あれから。
咲夜さんは変わらず俺を甘やかし、俺は変わらずそれを恥ずかしがって拒んだ。
親が返ってきたのと同時に、咲夜さんは帰ってしまった。
そして...10年が経過した
咲夜さんは今どこにいるのだろう。
きっと今も俺の知らないところで、またメイドをしているのだろう。
俺に変わるきっかけを与えてくれたあの人。
今では顔もおぼろげだが、あの時伝えられなかったあの一言を、会えなくてもいいから伝えたかった。
「...ありがとう。十六夜さん」
俺はそう、一年前に死んだ両親の墓の前でつぶやく。
「あなたのおかげで、後悔しない親との時間が過ごせたよ」
そういいながら、俺は墓に手を合わせた。

神風はやと@ゆ茶劇制作中


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わわわ…!(?)
私めっっっっちゃこのストーリ好きです!
タイトル、サムネから惹かれたのですが、続きがめっちゃきになる展開でした!
やっぱ文才凄い…凄い…下さい()


闇落ちみたらし@復活⭐︎
2022/08/26 7:46:08 違反報告 リンク


ヤバイ…好き…咲夜さん…

なうなうみるきぃ
2022/08/26 10:03:45 違反報告 リンク


あ、はやと…戻ってきてくれた??

咲夜ぁぁぁ…推しが…うぅ……ありがとう。。。


月瀬零
2022/08/26 18:40:33 違反報告 リンク


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私は___
2022/09/30 6:18:45 神風はやと@ゆ茶劇制作中 5 21

犯した過ちはもう戻らない 過去というものは人間の真の平和をがんじがらめにする ...


さようなら
2022/09/26 21:34:11 神風はやと@ゆ茶劇制作中 20 23

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2022/09/26 14:51:01 神風はやと@ゆ茶劇制作中 2 23

「...昨日狂夜が会ってた人って...どういう人なの?」 「あ?...ああ...小傘のこ...



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