【小説】[07:罰と誓い](東方二次創作)

神の風をふかしにきたぜ! 小説 #この世に一人の俺と君
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弟...裕也(ユウヤ)は右足を持たずして生まれてきた。
その上、”力”をもっていた
弟の力は右腕が黒く、そして強い闘争本能で複数に腕が伸びて分裂する”暗黒腕(ダークアーム)"
そんな力を持っていても、一生懸命生きてきた。
でも、周りの風当たりは強かった。
義足。それだけで周りに少し間を置かれているというのに、
力を持っていたら忌み嫌われるのは当然。
だが、弟は強く生きてきた。
大丈夫だと見栄を張って生きていた。
俺はそんな弟を心配していなかった。
それがきっと、仇だったのだろう。
別に兄弟仲が悪いわけじゃなかった。むしろ良かった。
でも、あいつは俺に心の傷を隠し続けた。
...ある日のこと、屋上にていつものやつらと絡もうとしていた時だ。
屋上にいたのはフェンスを越えた弟。靴は脱いでいた。
「!やめっ_____」
止めようとしたと同時にしたの落ちた。
俺は青ざめて下に降りる。
外に出てみると弟は頭から血を流してぐったりしていた。
俺は弟に駆け寄った
「裕也!」
「...兄さん...」
「裕也...なんで...なんで!」
「...兄さんはせめて...」
「え?」
「...みんなを助けられる...優しい人になってね...
僕はもう...大丈夫だから...」
「...裕也?裕也!」
裕也はそれから返事をしなかった。
俺は、感情に任せて叫ぶ。
「...何が大丈夫だよ...それはお前が言ったことだろ!
一番大事なのは...一緒に帰ることだろうが!
ふざけんな!返事しろ!起きろ!帰るんだろ!俺たちの家に!
ふざけんな!ふざけんなよ!ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!」
俺は叫び続けた。
怒りに任せて、自分の愚かさを恨んで。
その時やっと気づけた。
平等じゃない命など、この世に存在しないこと。
今まで俺が死なせた奴らの家族は、今の俺みたいな気持ちを味わったということ。
人がいじめで死ぬなど、あってはいけないこと。
いじめなんて、あっていけないこと。
俺がしていたことは、間違っていたということ。
でも、それに気づくのは遅かった。

「そして俺は決めた。弟みたいな目に合うやつを一人でも減らすため、自分にできることをやる。たとえミジンコ程度の行為だったとしても...っていうのが、俺の過去だ」
俺が長々と話していたがらいつの間にか夕方になっていた。
俺は屋上の入り口の壁に腰かけていた。
さとりも、その横に腰かけていた。
「...なんだかごめんなさい」
「...いいさ。別に。話そうとしなかった俺が悪い。後々離そうと思っていたのだが...」
「私がせかしてしまったのね...ごめんなさい...」
「...いいさ。それより、俺が話したんだ」
「え?」
俺は間をおいて、その言葉を口にした。
「...今度はお前が、自分の過去を語る番だ」______

神風はやと@ゆ茶劇制作中


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え,かっこよ((
さとりちゃんの過去,,,❕❕続きが楽しみです❕❕


Enakurona
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