◆ 小説 【みくるちゃんリク】 ◆
小説 みくるちゃん らぁこ今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:661 hit
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「…まじですかーい」
私の小さな呟きは雨音にかき消された。まぁ、かき消されなくとも周りには誰もいないので聞かれる事はないのだが。
「にしても、どーしよーかなー」
1人なのを良いことに堂々と独り言を吐く。私は今、絶賛雨宿り中である。
事の原因は今朝の雲行きより天気予報士を信じた私。しょうがないよね、イケメンだったんだもん。あんな爽やかな笑顔で「本日は晴天、半袖で丁度良いでしょう」なんて言われたら、傘なし半袖で行くしかない。
「くっ…イケメンってずるい…!!」
それでもまだ顔に負け、許してしまう自分はもう末期だと思う。
それにしても、どうしようか。雨は止みそうにない。それどころか強さは増すばかりだ。
「わぁ、結構降ってますねー…」
「ですねー…えっ!?」
誰!?と勢いよく背後を振り返ると、そこには「ふわふわ」という名詞が似合いそうな少女がふわりと微笑んでいた。
「あのー…帰らないんですか?」
「いやーえーっとー…あはは」
「あっ、もしかして傘忘れちゃったとかですか?」
「大正解です」
なーんだぁとクスクス笑う彼女はとっても可愛くて、自分の頬が自然と緩むのが分かった。
あぁ、
こういう子を天使と呼ぶのか。
「あっ」
暖かい光が差し込み、空を見上げると太陽を隠していた雲はどこかへ行ったよう。きっと今頃あの天気予報士も満足げに笑っているだろう。
「わぁ、晴れましたね!」
にぱぁっとこちらに微笑みかける天使。重たい雲を退かしてくれたのは彼女の笑顔かもしれない。
□■□■□■□■□■□■□■
うぅ、天然じゃなくて天使になってしまった…。。
リクエストありがとう!!
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