ぼくのこい

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を、小説風に紹介してみた by みつか

長くなることをご了承ください

これは、私が界、瑠衣、睦月に会うずっと前の話し

私はある県に引越した

先祖代々、頭のいい人たちばかりだったため、その県でも頭のいい幼稚園に転入した、私

私は幼稚園児。小さな身体で胸がはりさけそうなほどの緊張を呑み込んだ

よし、

家までバスが迎えに来る

私の初めましてだった

出会った人はみんなキラキラの笑顔で私を迎えてくれる

その中でも、1番前の席の男の子が眩しい笑顔を向けてくれた

今思うと一目惚れだったのだろう

ー幼稚園にてー

＿＿から来ました。みつかです…よろしくお願いします

頭を下げてみんなのもとに行く

みつかちゃん、僕はひなたって言うの。いっしょにあそぼ？

話しかけて来た子は、朝のバスの子

私はもちろん一緒に遊んだ

やったぁ、みつかちゃんの負け！

ひなたの笑顔を可愛いと思った
もっと見てみたいと思った

＿＿＿＿＿＿
私はひなたより先にバスを降りる。

でも、バスの中にいる時間はひなたと1番後ろの席に座っていろんな話をした

ひなたね、みつかちゃんの弟になりたい！

急にひなたはそう言って私の膝に横たわる

ひなた、何してるの？

ひなたは何も答えないかわりに幸せそうな笑顔を私に見せた

ちょっとだけだよ

結局、私の家までお互い何も言わずにいた

ー3ヶ月後ー
学校にも馴染んだ私はバスの1番前の席に座るようになった

いつものように、バスの1番前の席に座ると、

おい、みつか〜お前ひなたのこと好きなんか？

運転手の先生に言われた

そんなんじゃない！ただ…

ただ？

何もないよ…

そこで、私はひなたのことが好きなんだと気がついた

誤魔化そうとしたけど、気持ちに嘘はつけなかった

ー卒園まで後一週間ー

僕ね、みつかちゃんとずっと一緒にいる！

そんな子供ながらの約束
そんなはずない、分かっていたけど

うん、私も

目頭が熱かった

ー卒園まで後2日ー

朝から胸が痛い
ひなたに言わなくちゃ

ね、みつかちゃん卒園しても同じ学校でしょ？

うーん、分かんない

えーみつかちゃんと一緒がいー！

えへへ、ありがとう

今だけは、幸せでいたかった

ー学校にてー

ひなた、ちょっと来て

私はひなたに言わなくちゃ

私、卒園したら引っ越すの。ひなたともお別れしちゃう。一緒にいられないの。ごめんね…

息継ぎちゃんとしたかな
全部言えたよね
私、えらいよね？

頭で引越しを実感し、目頭が熱くなる

みつかちゃん？

ふぇっ、うぅ、ご、ごめんっ、うっ

泣いた。ひなたの胸の中で。ひなたの温もりを感じながら

大丈夫だよ、僕ね、みつかちゃんのこと覚えてるから！

ありがとうひなた*大好きだよ*

言葉にならなかった

ー引越し当日ー

私の見送りにひなたは来てくれた

みつかちゃん！

眩しい笑顔を見せ

ひなたっ

私たちは駆け寄る

お母さんたちも2人きりにしてくれた

みつかちゃん、これ。お手紙書いて来たの

え？

受け取った手紙を読むと
色ペンで目立つ字があった

みつかちゃん、好きだよ。大好きだよ

その文字を読んで、私はひなたに抱きついた

わ、みつかちゃん。苦しいよ

ふふふ、と笑うひなた。私は腕の力を強めた

ありがと、私もだよ

泣いちゃダメだ。ひなたは私の笑顔が好きって言ってくれた

ひなたが見たいのは私の笑顔だ

私は目に涙をため、精一杯笑った

ひなた、大好き。ばいばい！