映画の感想

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最高ランク : 12 , 更新: 2023/03/10 21:42:51


ヒトラーのための虐殺会議見てきました………………

原題のDie Wannseekonferenzはそのままヴァンゼー会議って意味です ナチド映画です
ヴァンゼー会議は1942年の1月に開かれた会議で、所謂ユダヤ人問題の最終的解決(言ってみればヨーロッパ全土のユダヤ人を絶滅させることですね 有名なガス室とかはこれを目的に作られました)が議題でした
この会議以前からまあ大規模なユダヤ人虐殺の計画は進んでいたんですけど(絶滅収容所は1941年の秋ぐらいから建設されてますしね)、方針が明確にされたのがこの会議って感じだったと思います

この映画は収容所とか前線とかを映したような画的に残酷なシーンは一切なくて、本当にただただ会議を聞いているだけです
でも今まで見たナチ映画でトップクラスに胸糞が悪いものだったなーと個人的には思いました
まず彼らの持っている価値観や倫理観が今の感覚とは決定的に違ってて、世界大戦はユダヤ人が起こしたものだからユダヤ人は殺されても仕方がない(むしろ自分たちが殺すべきだ)とか、民族衛生とか、人道的という言葉の使い方とか、言葉から滲み出る考えに違和感しか無かったです 民族衛生…っていうのは今でも割とあるかな、自分が純血の𓏸𓏸人であることを誇ってるような人とか……(そんなもんねーよっ)
その違和感に突っ込む人は誰もいないまま会議は進み続けるし、たまに反論があったかと思えば自分の利益とかドイツ人側の負担とかそういうことしか考えてないものっていう
自分のよく見てる強制収容所モノの映画に出てくる暴力看守がシンプルに殺人鬼なら彼らは机上の殺人鬼と呼ばれるものだと思うんですけど、なんか こんなあっさりした感じなんだなぁと思いました
誰よりも人種政策に熱心だったはずのヒムちゃん(ヒムラーをヒムちゃんって呼ぶな)が実際の虐殺の現場を目の当たりにして気分悪くした話は有名だしこの映画でも言われてましたが でも色々なことを決定する権限があるのはそういう現場を知らない人間の方だから……って思うと狂いそうになりますね 社会、社会、あまりにも社会

敢えて狂った価値観をひたすら展開しひたすらモヤモヤを残したまま終わるというあまりないタイプの切り込み方の映画で良かったです
BGMがほぼ無いのも臨場感がありました エンドロールまで無音なのはびっくりしましたが
この映画本当にネタバレもなんも無いので特に配慮はしてないです 気になる方は実際に見てみてください

実際の会議の議事録に基づいているので登場人物は全員実在した人物なんですが、私はハイドリヒとミュラーとアイヒマンくらいしか知りませんでした 正直顔は誰もそんなに似てなかったです
まあ会議を聞いているうちに誰がどういうポジションかはわかってくるので大丈夫だと思います
推しがT4とソビボルに縁が深いせいでそういう単語が出てくる度にアッアッてなってました こいつもう終わりだよ……
あとカスいこと言うとSSのフィールドグレーの制服とか階級章の質感とかをよく見ることが出来たので創作的にも役立つ点があるんじゃないかと思いました

映画とは関係ないけど花粉の季節なので上映時間中も時々くしゃみしてる人いて可哀想でした(私も花粉症だけど運良く耐えられました)
映画鑑賞もままならんのは辛いよな〜 早く杉林燃やさなきゃ……(使命感)
終わり

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