映画感想首ほか

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最高ランク : 11 , 更新： 2023/12/11 23:52:08

タイトル思いつかなさすぎて雑の極みで、ワロタ。
絵も無さすぎるので有償で描かせていただいてるやつのwip晒しします。wipってなんの略なのか未だにわかんねえ。

・首を見た
本能寺の変の前後くらいの時代でパワハラ上司の信長の下で武将たちががんばる話です。北野監督作品未見、戦国なんもわからんの状態で見ましたが、登場人物たちの状況や関係は分かりやすく整理されて示されていたのとメインキャラが有名所ばっかなのでその辺で躓くことはなくて良かったです。
武士や武将って様々な媒体でコンテンツ化されてて身近に感じるけど、彼らが生きたのは人の命が紙ペラ並に軽かった時代なんだからやっぱ現代人とは根本的に違うよなーってところを突き詰めたみたいな映画で、主要キャストはもちろんモブの民に至るまで全員倫理観が現代目線からしたらイカレていました。ただイカレてる中でも武士の道理とか愛(ほぼ衆道でしたが)とかを重視する奴は道半ばで倒れてしまって、一歩引いた目線で合理主義を徹底してるような奴だけが生き残っていくのが容赦がないなぁと思いました。よく分からん意地やプライドのために人の首奪い合ったり腹切ったりなんてバカみたいやねって話だったんかな、分からんけど……なんかね兵士の英雄視とかに対しても同じことが言えるのかなこれとか思ったりしてたどんな美辞麗句で飾り立てても殺しは殺し、そこに誇りもなんもなくて残るのは虚無と死体だけ……みたいな……なんか……そういうのを感じました、私は。権力者側の小競り合いの描写だけじゃなくて、そういう文句に乗せられて末端の兵士になって人生めちゃくちゃになる百姓の若者(中村〇童のやつ)の話をメインでしっかりやってたのが好きだったな〜。あと落ち武者狩りと忍者が強すぎだろ。
フォロワーがグロいので気をつけてねーって言ってた(映倫のレーティングはR15)ので身構えながら見ましたが、個人的にはまあ平気……でした……断面が苦手な人はオープニングで目を瞑っておいた方がいいかなってのだけはある。
邦画はキャストや衣装の汚し足りない問題が定期的に言われるけど首は本当に汚くてよかったな。ちゃんと汚かったりグロかったりしないとこの映画は嘘やってなっちゃう感じだったし実際それに見合った描写だったと思う。全体的にこれ以上行くと露悪になるところのスレスレくらいを攻めてたけど毛利の城の人が切腹するシーンは露悪的や〜と思った……本当に誇りある死を許さねえんだこの映画は……
戦国武将クラスタさんなんかだと解釈違いで見られなかったりするのか……？ってくらい皆ヤバかったから逆に誰にも思い入れがない状態で見て良かったのかもしれない。
ヤンデレの主君と親友に挟まれて眠れない光秀みたいなバカの感想も言えるけど疲れたのでこの辺にします。

・大脱走
ドイツの空軍捕虜収容所からイギリス兵とアメリカ兵が逃げようとがんばる話です。
およそ3時間あるって聞いててほぼ同じ舞台の中で3時間か。。。。。と思ってたけどキャラクターがそれぞれ個性的だし脱走計画の進行がうまいこと描かれてたからあんまり長さは感じませんでした。面白かった。
自分が今まで見てきた映画がKLものばっかだったので所長の心が広い捕虜収容所ってここまで自由なのか……と軽いカルチャーショック(?)を受けてしまった。KLでも娯楽が認められていたところは一応ありましたけどね、でもこんな伸び伸びは絶対出来なかっただろうから……知識が今より無い頃に見たら危うく清廉潔白な国防軍説を信じちゃうところでしたよ。しかし主人公たちが米英の捕虜だから優しくしてもらえてるだけで、冒頭の赤軍捕虜はあの後大半が殺されたんだろうな……。
とはいえ敵地にずっと閉じ込められて戦えもしないのは兵士にとっては辛いことのようで、主人公たちはドイツ兵に一杯食らわせるため頑張って脱走を目指そうとします。計画は何度も危機に陥るけど諦めない！その中で捕虜たちの友情とか背景が描かれるので徐々に皆に親しみが湧いてきて、上手くいってくれよな〜って気持ちにさせるのがうまいなーってなった。基本ドイツ贔屓の私でさえも終盤めっちゃハラハラしちゃった。
トンネル掘り担当として親友コンビの英軍捕虜が出てくるんだけど、この二人の友情の描き方だけなんか妙に湿度高くて面白かった。ファンダムあったら絶対ここ人気なんだろうな。そんなわけあるか
自分はエリックっていう男が好きだったんですけど、なかなか壮絶な死に方をしてしまい、悲しかったです。
主人公の米軍捕虜ヒルツが華麗にバイク乗り回してたのはワロタ。戦闘機乗りってほんとすぐバイク乗りますね。

・コードネームuncle
西(アメリカ)と東(ソ連)のスパイがひょんな事から手を組む羽目になってしまい嫌々ながらがんばる話です。最初のシーンが東独にアメリカスパイが潜入するところから始まるのでスパイファミリーかなってなった。しかしあれの売りである擬似家族要素があるかどうかは置いといて、洋画には既に東独×西側スパイモノって掃いて捨てるほどありそうすよね。
これ見るかってなったのは昔友人に勧められた朧げな記憶がある(勘違いかもしれない)のと、キャストにスターリングラード(1993)のオットー役の方が出てたからなんですが、それが……めちゃくちゃ……期待を大幅に上回る形でよかった……
ヒロインのおじというパッとしない役柄だったからちょっと出て終わりかなーと思ってたけど終盤で見事に化けてくれてさ〜ネタバレしちゃうと彼の正体は元ナチの強制収容所実験医で！やらかして敵に捕まっちゃったアメリカスパイ君を自分語りしながら拷問してくれます！その時の顔面や声のセクシーなことと言ったら、なあ……あの語りのシーンだけで見る価値がありありだよこの映画……アルバムの中にしか出てこないけど白衣姿もあるよ！にしてもこの役者さん笑顔がかわいすぎるだろ……オットーの時も思ったけどさ、ここで笑う？みたいなところで優しくニコッとしてくる演技、バリ好(ハオ)
もちろん一転攻勢されて逆に拷問にかけられてしまうシーンも完備しており、抜け目がありませんでしたね。ふーんこんな高い声出るんだ……
主軸は水と油のバディものということでオタクは全員好きなんじゃないでしょうか。さして人を選ぶシーンもなかったと思うので気になる人は見てみてください。私はソ連スパイのイリヤくん派です。

もう、書くことがないのでおわり